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6. Char:焦がす
- 出典:www.youtube.comCarla Makes Charred Cabbage | Bon Appétit
「char」という英語の直訳は「炭にする」という意味ですが、調理方法のテクニックでわざと食材を焦がす場合にも使われます。
「charred〜/焦がし〜」のような表現が多く、同じような意味で「burnt〜」や「scorched〜」が使われる場合もあります。
しかしながら、「burn food」は「残念な状態まで焦がしてしまう」というニュアンスがあり、「scorched pan」だと「黒コゲがこびりついたフライパン」となります。
ちなみに、ご飯のおこげは「scorched rice」が最も近い表現となります。
7. Smoke:燻製にする
- 出典:www.youtube.comSmoking Meat in Smokehouse
「smoke」は燻製にする・燻(いぶ)す、という意味です。例えばスモークサーモンだと、英語で「Smoked Salmon」と表記します。
アメリカ料理のBBQのメニューでは、燻しながら焼いた肉が「Smoked〜」のように説明されています。
8. Bake:クッキーやパンを焼く
- 出典:www.youtube.comこれまでで最高のチョコレートチップクッキーを焼く方法!
「bake」は英語だと、パンやクッキーをオーブンで焼く時に使います。生の生地に熱を加えて固めるというニュアンスがあります。
パン屋の名前によく使われるベーカリーは「bakery」と綴り、直訳すれば「焼く所」のような意味があります。 「baker」だと「パン屋さん」という意味にもなります。
余談ですが、日本でもよく知られる「Baked Potato/ベイクドポテト」は英語表現としては例外的で、一般的に野菜をオーブンで焼く時は「roast」 と表現します。
9. Toast:食パンに焼き目をつける
- 出典:en.wikipedia.orgPhoto by Rainer Zenz
「bake」で焼き上げた食パンも、再度温める時は「toast」と表現します。厳密には「パンなどに焼き目をつける」という意味です。
そもそも英語で「toast」 は「食パンのトースト」を意味します(a slice/piece of toast という表現)。考え方は日本語と同じです。
余談ですが、英語の「toast」は「乾杯」という意味でもよく使われます。
10. Heat:手段問わず加熱する
「heat」は焼くというより「温める」という意味です。冷めた料理を再加熱するという意味で「reheat〜(〜を再加熱する)」がよく使われます。
なお、再加熱はどんな方法でも「reheat」で一括表現する場合が多いので、使いやすい英語表現です。
おわりに:焼くの英語の例外
- 出典:unsplash.com今回紹介した10単語
焼くの英語の言い方を10単語で紹介して違いを説明しましたが、上の例に必ずしも当てはまらない例外も存在します。
例えば料理名の場合。アメリカ料理の「Grilled Cheese」はチーズサンドイッチを焼いたものですが、厳密には「grill」で調理しません(むしろ「pan-fry」が一般的)。
- 出典:tripnote.jpアメリカ料理「Grilled Cheese」
また、調理過程に関して、一つの焼き料理には複数の調理法が駆使されていることが大半です。「sear」の後に「roast」したり、「grill」や「roast」して「char」したり…etc
様々な焼くを英語で一括表現する裏技
- 出典:unsplash.com
「fry」に「grill」に「bake」、言い方も違って例外まである…。ではもし万が一、英語でとっさに「焼く」と言わなければならない時にどうするか。
そんな時はシンプルに「cook」がおすすめです。「熱を加えて調理する」という意味なので、煮物だろうが焼き物だろうが使える表現です。
「cook on〜/〜の上で料理する」「cook with〜/〜で料理する」などと言えれば、焼くと言わなくても状況を説明できてしまいます。「cook」は、煮ても焼いても食える単語なのです…!
今回紹介した焼くの英単語10選は、多少の例外はあるにせよ、海外のレストランメニューにもよく登場します。料理以外でも、海外旅行の際にもお役に立てれば幸いです。