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エクスマウス皆既日食ツアーに参加してみた(後篇)

取材・写真・文:

佐賀在住

2024年1月10日更新

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写真:hithit

2023年4月20日、十数年に1回しか起こらないという金環皆既日食(ハイブリッド日食)が、西オーストラリアで見られるということで、天文愛好家の方々の観測ツアーに同行しました!2週間かけて周遊したツアーのレポート後篇です。

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見事な天体ショーの余韻に浸りつつ旅は続く

4月14日 成田出発→ クアラルンプール経由 →15日 パース到着

4月15日 終日パース

4月16日 ワディ・ブッシュ・リゾート

4月17日 ウーラメル・リバーサイド・リトリート

4月18日 エクスマウス到着

4月19日 終日エクスマウス

4月20日 午前中:金環皆既日食

4月21日 ←今ココ

※ここまでのレポートはエクスマウス皆既日食ツアーに参加してみた【前篇】をご覧ください。
  • 写真:hithit太陽が欠けているので、帽子からもれた光がこんな形になる

実に美しかった金環皆既日食の感動がまだ冷めないまま、ここで参加者の一部は帰国の途につくためMotorhome1台とランドクルーザー2台はパース空港へ、残ったMotorhome2台はさらに周遊の旅へと出発。

今まで分散していた荷物を2台のMotorhomeに詰め込むと、座席のほとんどを荷物が占める状態に。

この日の目的地は約570km先のトム・プライスで約7時間のドライブでしたが、今までに比べると短いと感じるようになっていました。

長距離ドライブでのトイレ事情

何時間も走っていると困るのがトイレ。特に女性は困ります。

本来Motorhomeにはシャワーとトイレが付いていますので緊急の場合も安心なのですが、今回は返却時のことを考えて全車使用禁止でした。

ガソリンスタンドで給油をする際は必ず行くことをお勧めしますが、それでもどうしても…という場合は、道路脇に公衆トイレもあります。

ただし、ちょっと恐ろしい状態の所もあるので、緊急事態時以外はお勧めしません。そしてトイレ内にはよく危険生物注意の張り紙があったりしました。また、キャンピングカー用の溜まった汚物を捨てる施設もあったりします。

  • 写真:hithit
  • 写真:hithit

ガソリンの給油方法と昼食事情

Motorhomeの場合、ディーゼルガソリンでしたが、給油の仕方は普通車と同じで、セルフで給油し、併設されている施設のレジでポンプの番号を伝えてお金を支払う、という感じです。

  • 写真:hithit
  • 写真:hithit

移動中の昼食は、ほとんどがガソリンスタンドに併設されたコンビニ的なお店で買って食べましたが、選択肢があまり無く、大体サンドイッチ的なパン類でした。

どこもパン類と飲み物を合わせると1,500円前後と、日本の感覚ではかなり高い印象です。

しかもパン自体がかなりパサパサで口の中の水分を奪われる感じなので、飲み物必須なのですが果汁などのジュース類は日本円で600円くらいとかなり高額のため、それよりも安いコーラ類を選びがちに。

  • 写真:hithit
  • 写真:hithit

日本のコンビニのサンドイッチのクオリティの高さ、コスパの素晴らしさを改めて痛感し、感謝してしまいました。

日本では見たことないお菓子を買うのも旅のお楽しみ。カラフルなアイスキャンデーをつい買ってしまった(笑)Lifesavers 3.5AUD(日本円で約320円)

  • 写真:hithit

トム・プライスはおしゃれで可愛い町

ナヌータラで昼食を取り、赤土とブッシュが続く道を走ること約4時間、トム・プライスの町に着きました。

  • 写真:hithit
  • 写真:hithit
  • 写真:hithit
  • 写真:hithit

郊外のおしゃれな町といった感じで、カンガルーの銅像やユニークな壁画がお出迎え。

実はこの日は宿を押さえておらず、さてどうしようか…?と思ったらなんと!目の前のカフェがホテル!今夜はココで決まり。

  • 写真:hithit
トム・プライス ホテル モーテル
オーストラリア / ペンション・民宿
住所:Central Rd, Tom Price WA 6751 Australia地図で見る
電話:+61891891101
Web:https://tompricehotel.com.au/

カフェの他にレストランやリカーショップも併設されているので、とても便利。レストランはメニューが豊富でどれも美味しく、いろいろなビールが楽しめて最高でした。

部屋も綺麗でランドリールームも完備。3人部屋を3室借りて合計943AUD(日本円で約87,000円)でした。

  • 写真:hithit
  • 写真:hithit
  • 写真:hithit
  • 写真:hithit

明日以降はトム・プライスからパース方面へ徐々に南下して行きます。

驚愕のAussie English

アメリカ英語と発音が全然違うと聞いてはいましたが、実際に会話をしている中で時々(⁈)と思ったことが何度もありました。

例えばホテルのレセプションで「明日の朝8時にお願いします」といったところ「アイト,OK」と言いながら数字の8を書いたのを見て、なるほど…。ガソリンスタンドでクレジットカードが読み取れなくて事務所の方で支払うように言われた言葉が「パイ インサイド(Pay inside)」といった具合。オーストラリアにPayPay無くて良かった〜、たぶんこんなの序の口だと思いますが。

karijini国立公園

4月22日、朝早く出発して途中にあるkarijini(カリジニまたはカレヒーニ)国立公園に寄って行くことになりました。

最初に訪れたのは何やらメモリアル的なオブジェが並んでいる所。どうやら亡くなった人を偲ぶ場所らしく、メッセージが書かれた石やボード、たぶんその方々が好きだった物などが積み重なって置いてありました。

日本で言えば恐山的な感じなのでしょうか⁈でも赤土で置かれている物がカラフルなので、なんだか陽気で映えスポットな雰囲気でした。

  • 写真:hithit
  • 写真:hithit
  • 写真:hithit
カリジニ国立公園
オーストラリア / 自然・景勝地 / 公園 / 展望・景観
住所:Karijini Dr Mount Sheila WA 6751 Australia地図で見る

レンタカー屋のおばさんにMotorhomeはダート(舗装されていない道)はNGと言われていましたが、行った先が途中からダートになっていたりすることもあって、何度か激しい揺れが続く道もあったので心配になりましたが結局全然大丈夫でした。さすがメルセデス。

  • 写真:hithit
  • 写真:hithit

広大なkarijini国立公園は全体で約627,000ヘクタール。東京ドーム約12個分の広さだとか。ゆっくり滞在して観光したい所ですが、先を急ぐためフォーテスキューフォールズにだけ立ち寄ることに。

フォーテスキュー フォールズ
オーストラリア / 自然・景勝地 / 滝
住所:Fortescue Falls Karijini National park地図で見る
Web:https://www.tomprice.org.au/our-region/karijini-na...
  • 写真:hithit
  • 写真:hithit

以前グランドキャニオンのような自然そのままの国立公園で、かなり危険な場所なのに柵も手すりも無くて“自己責任”ということなんだな、と思ったのですが、ここも同じ感じで注意喚起の看板はありましたが普通に手の届く所に蛇発見。滝壺では気持ちよさそうに泳いでいる人もいました。

旅にアクシデントは付き物

ニューマンのwoolworthsで食料品などを買い出し。野菜や果物はあらかじめパックになっているものもありますが、さすがオーストラリア、必要な分だけ量り売りもしています。1kg以上だと安くなるセール品でぴったり合ったのは奇跡(笑)

  • 写真:hithit
  • 写真:hithit

宿泊するつもりだったニューマン近くのキャンプサイトに行ってみると、ゲートが閉まっていて事務所も空っぽ。電話をしてみようと思って案内板を見るとMondey-Fridayの文字が…。そう、この日は土曜日。日本では考えられないことですが海外では意外とありがちなので要注意。

さてどうする⁈ 近場の宿泊施設を検索しながら、どこまでも一本道のGreat Northern Highwayをどんどん南下して行きましたが、ネット環境も悪くなかなか見つからない!だんだん暗くなってくるし…と、Kumarinaという場所で大きめのRoadhouseを発見。

  • 写真:hithit撮影:野田尚之氏

早速、事務所で交渉するものの「今日は空きがない」とのこと。「でも端の空いている場所を一人10AUD(約920円)で使っていいよ」と言ってくれました。ところが次の瞬間、別の従業員が来て「あなた達とてもラッキー。タダでいいって」というではありませんか!嬉しさのあまりみんなで飛び上がりました。

Kumarina RoadHouse Petrol Station
オーストラリア / その他スポット
住所:Great Northern Hwy, Kumarina WA 6642 Australia地図で見る
電話:+61899812930
Web:https://kumarinaroadhouse.com.au/

西オーストラリア郊外には長距離の大型トラックなどが停泊するロードハウスという、こうした宿泊施設がよくあります。トイレやシャワーも自由に使わせてもらえて親切が身に沁みました。

  • 写真:hithit
  • 写真:hithit

この場所もかなり暗かったので星空はよく見えました。翌日早朝に出発したため、お礼の言葉が伝えられなかったのが心残り。次に目指すのは約500km離れた観光名所のロンドン・ブリッジです。

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この記事を書いたトラベルライター

東京育ちの帰国子女>田舎暮らし満喫中のデザイナー
東京育ちの帰国子女。紆余曲折あってなぜか今は佐賀県在住。小さい頃からどこへでもひとりで出かける冒険家の一面を持つ。海外でも事前に収集した情報をもとに積極的に自力で目的地に向かっていく傾向がある。モットーは「旅先の予定外は想定内、トラブルは学びの種」。絶景はもちろん、面白いこと、文化、グルメまで幅広く欲張りな旅をします。
http://hithit26.blog.fc2.com/

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