オーストラリア
オーストラリア観光
日本の約22倍の広大な土地に広がる大自然

オーストラリアで運転しよう!ドライブの基本ルールと予備知識

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:30ヶ国

2020年4月25日更新

1,098view

お気に入り

広い国土を持つオーストラリア。都市部だけでなく、少し郊外に出て大自然も満喫したい場合、車があると便利さが格段に違います。「海外での運転はちょっと不安・・・」という方でも大丈夫。オーストラリアの運転は日本と同じ交通ルールに基づいており、右ハンドル・左車線。この記事では基本的なルールと、現地で運転する上でちょっと知っておくと役立つ知識をお伝えします。

この記事の目次表示

オーストラリアは右ハンドル・左車線

オーストラリアの運転は、

  • 右ハンドル
  • 左車線通行

なので日本と同じです。日本で通常の運転ができる方ならば、国際免許を取得していけば、現地のレンタカーで問題なくドライブを楽しむことができます。

日本とは違う交通事情

基本的な運転ルールは上記の通り日本と変わりませんが、日本で生活している人にとっては、慣れない現地交通事情もあります。

ラウンドアバウト

信号がない交差点では、信号の代わりとして「ラウンドアバウト」という仕組みがとられています。日本語で言うと「円形交差点」もしくは「環状交差点」。一点を中心に、周囲の環状の道路を一方向に走行します。交差点に入ったらぐるぐる円周上を走り、自分の目指す方向の出口が来たら、交差点から抜け出します。

交差点内をすでに走っている車に優先権があるので、中が混雑していたら、良いタイミングが来るまで交差点の外で待ちましょう。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば簡単です。

速度制限

日本と同様、速度制限があるのは変わりません。ただ日本人の感覚からいうと、"早い"と感じる最高速度の制限です。

片側が崖になった細い山道で「80km/h」という表示があることも。これはあくまで「最高速度」の制限ですので、この速さで走らなければいけないということは全くありません。現地の人は慣れているので、びゅんびゅん飛ばしていきますが、自分のできる範囲で、決して焦らず安全運転をしてください。

動物飛び出し注意

少し郊外をドライブすると、動物飛び出しの恐れが出てきます。カンガルーやウォンバットなどの飛び出し注意の看板を見ると、「オーストラリアにいる!」という感覚になりますね。

特にこれらの野生動物は夕方から活動的になり、さらに車のヘッドライドに引き寄せられてくるという習性があるので、夕方や夜間に運転する場合は要注意です。看板で注意喚起をしていますが、日本以上に「実際に」出没することは多いですので、そのつもりで運転してください。

  • 写真:WAKI本当にカンガルーが飛び出してくることがあります。
  • 写真:WAKI夕暮れ時に道路を横断するウォンバット。シルエットが分かりますでしょうか?

体重の重いカンガルーなどは、衝突したら車側も無事ではすみません。カンガルー除けのバンパーなどもレンタル可能ですので、訪問エリアによっては検討をおすすめします。

ロードトレイン

アウトバック(砂漠を中心とする広大な人口希薄地帯)をドライブしていると出会うことになるのが、ロードトレイン。

なんと全長100mになることもある、とてもとても長い貨物トラックです。鉄道網の発達していない内陸部へ大量の物資を輸送しています。何といっても迫力があるので、遭遇すると見入ってしまいますが、2つだけ気をつけてください。

まずは車両重量が軽い車だと、ロードトレインの重量から発生する風で煽られます。ハンドルから手を離さずにいてください。窓も閉めることをおすすめします。

またロードトレインを追い越すときは、この車の全長は100mあるかもしれない、ということを忘れずに。自分が追い越しをしている間、対向車線に車が来ないか、必ずしっかり確認してください。

道のクローズ

こちらもアウトバックドライブ時における注意点ですが、気候・天候で不安がある際は、道がクローズされます。

雨季で道が水没してしまった、高温乾燥で山火事のおそれがある・・・などの場合です。雨季のクローズは事前に告知されていることが多いですので、内陸をドライブする際は迂回路も考えておくのが良いでしょう。

  • 写真:WAKI水はけが悪い内陸部では、突然の大雨で道がクローズになることも。

交通違反について

また、交通違反については日本でも当然の話ですが、筆者が実際に住んでいた際は、日本より断然取り締まりが厳しいと感じました。

スピード違反

日本だったら大幅なスピード違反でなければ、取り締まられない・・・というのが実情ではありませんか?オーストラリアではほんの少しオーバーしただけでも、違反対象になります。現場で交通警官が取り締まっていることもありますが、速度計付きカメラで撮影し、後々証拠写真とともに違反告知が自宅に郵送され来ることもあります。

  • 写真:WAKI道も空いてて眺めも良いし・・・となっても油断大敵。こういうところにスピードカメラがついています。

旅行者の場合でもレンタカー会社に連絡が行くので、罰金から逃れることはできません。

駐車禁止

同じ場所でも、曜日や時間帯によって、駐車OKかどうかが変更されるのがややこしいところ。しっかり看板を見てチェックしましょう。

「週末は停めてOKだったから、平日も同じように駐車してちょっとスーパーに行っただけなのに知らずのうちに駐車違反になっていた!」なんてこともしばしば。容赦なくレッカー移動されます。

まとめ

オーストラリアでの運転は基本は日本と同じなので、怖がることはありません。ちょっとした事前知識を頭に入れた上で、しっかり交通ルールを守って、楽しいドライブをしてください。

オーストラリアの旅行予約はこちら


オーストラリアのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

オーストラリアのホテルを探す

オーストラリアの航空券を探す

オーストラリアの現地アクティビティを探す

オーストラリアのWi-Fiレンタルを探す

オーストラリアのレンタカーを探す

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【オーストラリア】テイクアウェイの定番フィッシュ&チップスの種類とオーダー方法

ファーストフードにもいろいろありますが、英国領だったオーストラリアでは、イギリス料理の「フィッシュ&チップス」と「ミートパイ」がファーストフードの代表格です。そ...


日本とオーストラリアの時差は「+1時間〜-1時間」!オーストラリアへの飛行時間は?

オーストラリア旅行に出かける前に知っておきたい、日本とオーストラリアの時差や、サマータイム、日本からオーストラリアへの飛行時間について解説します。

オーストラリアで絶対食べたい!ディップいろいろ

オーストラリアの家飲みに欠かせないのが「ディップ(Dip)」。スーパーで簡単に買えて美味しいので、旅行中にぜひ試してもらいたいのですが、「種類が多すぎて、全制覇...

【海外の人気お笑い芸人】世界のスタンダップコメディアン10選

海外(おもに英語圏)で主流のお笑いジャンルと言われている「スタンダップコメディ」。ピン芸人による漫談のことです。この記事では、世界各国の有名なスタンダップコメデ...

シドニーの天気・気温・服装・旅行のベストシーズン!

シドニー旅行の前に知っておきたい、この先の天気予報と月ごとの平均気温や降水量、気候の特徴、旅行の服装を徹底解説!いつ旅行するかお悩みの方向けに、シドニー旅行のベ...

この記事を書いたトラベルライター

美味しいご飯と自然を求めて旅行中
学生時代はでゆるっと一人旅、働き始めてからはグルメ旅と大自然アドベンチャー旅をしています。

予定はきっちり・下調べはばっちりする派です。
最近は「(教会・美術館など)観る旅」から「(食べる・登る・泊まるetc..なんでもやってみる)体験する旅」にシフト中。

これが知りたかった!という細かいけれど大事な情報や、知らなくても良いけれど知っていると旅がワクワク!するような面白いトピックをお伝えできればと思います。
tripnote他、料理・グルメWEBサイトにてコラム執筆中。

【南イタリア】ナポリ&アマルフィ海岸の定番・こだわり・おもしろ土産7選

旅の思い出を持ち帰る、お土産。今回は、ナポリやアマルフィ海岸を中心に、南イタリアらしい「定番土産」、センスあふれる「こだわり土産」、街で見つけた「おもしろ土産」...


【イタリア・カプリ島】陸路で行く青の洞窟!待ち時間なしで楽々!

一度は行ってみたい、カプリ島の青の洞窟。小舟の上での長い待ち時間が有名ですが、陸路で青の洞窟を目指せば、海路よりも短い待ち時間で入れます。陸路で攻める青の洞窟へ...


【イタリア】愛らしい陶器の街、ヴィエトリ・スル・マーレをお散歩してみよう

アマルフィ旅行を計画中のあなた!王道ルートから、ちょっと足を延ばしてみませんか?南イタリアのレストランで食事をすると、ポップでカラフル、ワクワクする絵柄の食器を...

【フィレンツェ】絶対食べておきたい郷土料理5選とおすすめレストラン

「イタリア料理」と一口に言っても、地域それぞれに大きな特色の料理があるイタリア。ルネサンスの中心の人気観光都市フィレンツェでも、絶対食べておきたい郷土料理があり...

【イギリス・スコットランド】定番・こだわり・おもしろ土産7選

イギリス北部に位置するスコットランド。グレードブリテン構成国の一つですが、ロンドン含む「イングランド」とは歴史や文化が異なります。ということで、せっかくスコット...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります