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ブレ・ア・ラ・リエジョワーズ (Boulet à la Liégeoise)
- 出典:commons.wikimedia.orgphoto By Marianne Casamance CC BY-SA 3.0 from Wikimedia Commons
ちょっと難しい名前ですが、リエージュ名物肉団子のこと。玉ねぎ、ビネガー、黒砂糖、リンゴや洋梨などを煮詰めて作った黒いシロップに、セージなどを加えて煮込んだソースを、大きめの肉団子にかけた料理です。肉団子に甘酸っぱいソースがマッチして、とっても美味しいですよ。付け合わせにはフリッツが添えられています。
トマト・オ・クルベット(Tomates aux Crevettes)
ベルギー料理では、北海で水揚げされた灰色の小エビがよく使われますが、この小エビのことをクルベットといいます。ベルギー料理の前菜として有名な「トマト・オ・クルベット」は、中をくり抜いたトマトの器に、マヨネーズであえた小エビを詰めたもの。見た目が華やかで可愛らしいですね。
クロケット・オ・クルベット(Croquette de Crevettes)
同じく北海産の小エビの入ったクリームコロッケが、クロケット・オ・クルベットです。さくさくのクリームコロッケの中に、小エビの旨味がぎゅっとつまっていて、濃厚な美味しさ。コロッケ好きの日本人の口にも合うこと間違いなしです。ベルギービールにもぴったり。
シュー・ド・ブリュッセル(Chou de Bruxelles)
シュー・ド・ブリュッセルは、フランス語で「ブリュッセルのキャベツ」という意味。ブリュッセル名物の芽キャベツのことです。ブリュッセル郊外で17世紀以降に研究開発された野菜なので、このような名前になったそう。冬が旬で、茹でても炒めても美味しく、肉料理などの付け合わせとして添えられることが多いです。
フィレ・アメリカン(Filet américain)
- 出典:commons.wikimedia.orgphoto By Takeaway CC BY-SA 3.0 from Wikimedia Commons
フィレ・アメリカンは、ベルギー風のタルタルステーキのこと。生の牛肉に、マヨネーズやスパイスを加えてたたいたものです。フランス料理のタルタルステーキと違い、マヨネーズが入っているところがベルギー流。まろやかな味わいで、クセになります。
アンギーユ・オ・ヴェール(Anguilles au Vert)
- 出典:commons.wikimedia.orgphoto By David.Monniaux CC BY-SA 3.0 from Wikimedia Commons
小さく切ったうなぎを、パセリ、セルフィーユ、エストラゴンなどのハーブ類や、ほうれん草と一緒に長時間煮込んだ料理が、アンギーユ・オ・ヴェールです。私たち日本人にとっては、うなぎは蒲焼きや白焼きにして食べるのが普通なので、緑色のソースに入ったうなぎを見てびっくりしてしまうかもしれません。しかしこれが意外と、うなぎとハーブの相性が良くてとっても美味しいんです。ベルギーでうなぎの新しい魅力を発見できるかもしれませんね。
カリコル(Caricoles)
フランドル地方の冬の風物詩として有名なのが、カリコルという「つぶ貝」のスープの屋台です。ブリュッセルの街を歩いてると、よく目にするかと思います。かたつむりではないのですが、「エスカルゴ」という愛称で呼ばれることもあります。貝のだしのうまみとスパイスの効いたスープの中に、こりこりとした食感のつぶ貝がたっぷり。冬の観光で冷えた体を、ポカポカに暖めてくれますよ。