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【11】スタリー・グラード平原
スプリットから船に揺られて約2時間ほどで、アドリア海最大の島・フヴァル島(Hvar)に行くことができます。ダルマチア海岸沿いには1,000以上もの島々や岩礁があり、中でもフヴァル島は世界遺産を擁する島として特に人気です。
- 出典:www.flickr.comスタリー・グラード平原は古代ギリシア式に区画された土地が広がる(Photo by Mario Fajt)
そんなフヴァル島にある世界遺産が「スタリー・グラード平原」。古代の土地区画の方法を知る上で貴重な地形的史跡であることからその価値が認められ、2008年にユネスコ世界遺産に登録されました。
- 出典:www.flickr.com世界遺産スタリー・グラード平原の街並み(Photo by Mario Fajt)
この平原の起源は、紀元前385年にまで遡ります。土地区画に使われたのは、グローマという測量機器。それを使用して平原を1 x 5スタディア(約180 x 900m)ずつの区画に分け、土地の境界にはそれぞれの所有者の名前を記した石が置かれました。
現代でも約600件のローマ時代の史跡が保存されています。また平原に広がるブドウ畑とオリーブ畑は、かつて古代ギリシャ人が居住し始めた当時のままの姿で残されています。古代ギリシャの高度な技術や歴史建物を知ることができる文化に溢れた平原です。
- スタリー・グラード平原
- クロアチア / 町・ストリート
- 住所:Stari Grad, Croatia地図で見る
【12】ズラトニ ラット
- 出典:www.flickr.comBol na Bracu - Zlatni rat Photo by Szabolcs Emich
アドリア海に浮かぶ人気のリゾート地の一つ「ブラチ島」。そんなブラチ島の南にあるボルという街には「ズラトニ ラット(Zlatni rat)」と呼ばれる、クロアチアが世界に誇る有名なビーチがあります。ズラトニ ラットの最大の特徴は、そのユニークなビーチの形。クロアチア語で「黄金の角」という意味を持つそのビーチの名前のとおり、砂浜がツノのようににょきっと海に突き出しています。
- 出典:www.flickr.comZlatni Rat beach in Bol, Croatia. Photo by Sarah Castillo
全長約780メートルあるロングビーチで、潮の満ち引きや風向き、季節によってその「ツノ」の形は少しずつ変化しています。海沿いに立つ松林、真っ白なサンドビーチ、アドリア海の紺碧の青が織りなす景色は言葉にしがたい美しさで、かつて「ヨーロッパで一番美しいビーチ」のひとつに選ばれたこともあるほど。
- 出典:www.flickr.comtaken on Zlatni Rat, Bol. Photo by Nikolaj Potanin
ブラチ島は港町スプリットとフヴァル島の間にある島で両方から出ているフェリーに乗ってアクセスすることができます。クロアチアきってのリゾート地であるズラトニ ラット。そのユニークな形をした広々としたビーチで、夏のバカンスを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【13】クルカ国立公園
スプリットからバスで約1時間半の場所にあるのが、ヨーロッパでも最も美しい滝のひとつとも称される滝を見ることができる「クルカ国立公園」。その美しさから文化遺産にも登録されていますが、なんとこの滝ツボ、夏場には泳ぐ事も出来るという太っ腹な文化遺産スポットです。そんな背景から「泳げる絶景」とも呼ばれています。
公園の名前の由来ともなっているの「クルカ川」の全長約3分の2が流れる自然豊かな園内の主な見どころは、7つの滝。中でも、最も幅が広いロシュキ滝(Roški Slap)や、規模が最大でクルカ国立公園を代表する滝として有名なスクラディンスキ・ブク滝(Skradinski buk)は特に人気があります。また限られた遊泳エリアの中で最も人気なのも、このスクラディンスキ・ブク滝。大迫力の滝を目の前にしながらの水遊びは格別です!
またクルカ国立公園を訪れた際に見逃したくないもう一つのスポットが「ビソヴァツ島(Visovac)」。川にぽつりと浮かぶこの小さな島には14世紀頃に建てられた「フランシスコ修道院」があり、院内には絵画の展示スペースや14世紀の教会もあります。賑やかな遊泳エリアとは対照的に、静かで幻想的な雰囲気を味わうことができます。
世界中どこを探してもあまり目にすることのできない光景に出会えるクルカ国立公園。泳ぐ人も、泳がない人も、夏のオアシスとも言えるこの景色をお見逃しなく!
【14】青の洞窟
- 出典:www.flickr.comBlue Cave, dinghy in interior, island Bisevo, Vis, Croatia 10. Photo by Yacht Rent
「青の洞窟」と言うと、イタリア・カプリ島にあるものが有名ですが、実はクロアチアにも同じく「青の洞窟」と呼ばれる神秘的な洞窟があります!そんなクロアチアの青の洞窟がある場所は、アドリア海に浮かぶ小さな島「ビシェボ島」。
- 出典:www.flickr.comblue cave, Biševo. Photo by Katerina and Vassilis Last
- 出典:www.flickr.comBlue Grotto (Biševo) Photo by Miroslav Vajdic
スプリットやフヴァル島発の「青の洞窟」ツアーに参加することで気軽に行くことができますが、自力で向かうことも可能。まずはスプリット又はフヴァル島発のヴィス島行きフェリーに乗り、そこからビシェボ島行きのボートに乗り変えることでたどり着けます。
クロアチアの青の洞窟へアクセスできるシーズンは4~10月、その中でも特に高確率で洞窟内に入ることができるベストシーズンは、6~8月です。イタリア・カプリ島の青の洞窟同様、雨風が強い日や波の高い日には洞窟内に入れませんが、6月〜8月であれば、80~90%の確率で洞窟内へ入ることができます。クロアチアの宝石とも呼ばれる神秘の絶景は、一見の価値ありです!
【15】プリトヴィツェ湖群国立公園
- 出典:tripnote.jp下湖のカルジェロヴァツ湖
これまで紹介してきたように、アドリア海沿岸・ダルマチア地方にある観光地が注目を浴びることが多いクロアチアですが、内陸部にある「プリトヴィツェ湖群国立公園」も見逃せない観光地の一つです。目を見張るほど色鮮やかなエメラルドグリーンの湖とダイナミックな滝で多くの人を魅了し続けている、クロアチアが誇る世界自然遺産です。
面積192㎡の広大な園内には大小16の湖と92の滝があり、幻想的なエメラルドグリーンの景観を作り出しています。園内では湖クルーズをしたり、整備されている遊歩道を自由に散策しながら、洞窟や森探検を楽しむことができます。ぜひ、歩きやすい靴と温度調節のしやすい格好で散歩してみてください。
ちなみにプリトヴィツェ湖群国立公園への入場は有料(大人55~180クーナ/約920円~3,000円※季節により変動)です。クロアチアの物価にしては割と高めですが、これらは国立公園の保全費として活用されています。
- 出典:tripnote.jpエメラルドグリーンの湖
園内の湖の透明度の高さはヨーロッパ随一といわれ、湖底に沈んだ倒木や湖を泳ぐ魚までもはっきりと見ることができます。貴重な植物、水鳥、澄んだ空気、ダイナミックで美しい自然の力に、あなたも虜になること間違いありません。
- プリトヴィツェ湖群国立公園
- クロアチア / 自然・景勝地 / 絶景
- 住所:Plitvice Lakes National Park,Croatia地図で見る
- Web:http://www.np-plitvicka-jezera.hr/en/