クロアチアの世界遺産・厳選6カ所を無理なく廻る黄金ルート！

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• 1. 滝92本と湖16箇所からなるエメラルドに輝く森「プリトヴィッチェ湖群国立公園」
• 2. 白亜の石造建築・シベニクの聖ヤコブ大聖堂
• 3. アドリア海の歴史がつまった古都トロギール
• 4. 美術館のような美しさの港町スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿
• 5. アドリア海の風を感じるスタリー・グラード平原
• 6. アドリア海の真­珠「ドブロブニク旧市街」
• まとめ

4. 美術館のような美しさの港町スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿

• 写真：aka-regionスプリットの鐘楼から眺める街の風景

古都トロギールからバスで約45分。アドリア海湾岸の港町でありクロアチア第2の都市・スプリット(Split）に到着します。ここが次の世界遺産の舞台です。

• 写真：aka-regionスプリットの街に溶け込む史跡
• 写真：aka-regionスプリットの丘からの眺め

そもそもスプリット建設の歴史は西暦305年に遡ります。当時の世界を掌握したディオクレティアヌス皇帝は余生をどこで過ごすかの決断に迫られ、ダルマチア地域の中心に終の棲家を建設することを決断し街の建設が始まったのです。スプリットの街に点在する史跡群と街の中心にある宮殿は、1979年に世界遺産に登録されています。

• 写真：aka-regionスプリットの街角
• 写真：aka-regionスプリットの世界遺産ディオクレティアヌス宮殿

カシテラ湾とスプリット海峡の間にある半島全体が屋外美術館のような美しさのスプリットの中心街で存在感を発揮するのは、スプリットの最大の見所で3世紀末〜4世紀初頭にかけてディオクレティアヌス帝によって建てられたディオクレティアヌス宮殿です。

• 写真：aka-region「皇帝の玄関」と呼ばれるドーム型の石部屋
• 写真：aka-regionスプリットの鐘楼から眺める街の風景

中世の大聖堂は、古代の霊廟の建築材料を利用して建てられています。「皇帝の玄関」とも言われるドーム型の小部屋やスプリットの街並みが一望できる鐘楼など海風にされされ、色味を帯びたクリーム色の大理石に囲まれた空間は、皇帝が愛したスプリットの息吹を感じられます。

• 写真：aka-region夕暮れ時のディオクレティアヌス宮殿

5. アドリア海の風を感じるスタリー・グラード平原

スプリットから船に揺られて約2時間ほどで、アドリア海最大の島・フヴァル島 (Hvar)に行くことができます。ダルマチア海岸沿いには1,000以上もの島々や岩礁があり、中でもフヴァル島は世界遺産を擁する島なのです。

• 写真：aka-region数千もの島々と岩礁が続くクロアチアの海岸線（写真は、Zadar：ザダール上空）

フヴァル島にあるスタリー・グラード平原は、2008年にユネスコ世界遺産に登録されました。古代の土地区画の方法を知る上でも、貴重な地形的史跡であることで価値を認められました。そもそも平原の起源は、紀元前385年にまで遡ります。

グローマという測量機器を使用し、平原を1 x 5スタディア（約180 x 900m）ずつの区画に分け、土地の境界にはそれぞれの所有者の名前を記した石が置かれました。現在でも約600件のローマ時代の史跡が保存され、平原のブドウ畑とオリーブ畑は、かつて古代ギリシャ人が居住し始めた時代のまま残されています。古代ギリシャの高度な技術や歴史建物を知ることができる文化に溢れた島です。

• 出典：www.flickr.comスタリー・グラード平原は古代ギリシア式に区画された土地が広がる(Photo by Mario Fajt)

フヴァル島の中心地フヴァルの旧市街にある城塞からの眺めは、見晴らし抜群！真っ青なアドリア海を背景にギリシャに通じる軌跡を感じることができます。

• 出典：www.flickr.com世界遺産スタリー・グラード平原の街並み(Photo by Mario Fajt)

6. アドリア海の真­珠「ドブロブニク旧市街」

ドブロブニク(Dubrovnik)はクロアチアの南端にある「飛び地」であり、クロアチアの他の主要都市から陸路でドブロブニクに行く場合には、隣国ボスニア・ヘルツェゴビナの領土に入ってからでないと辿り着けません。また、フヴァル島からはドブロブニクへ高速船で上陸することもできます（所要時間約3時間）。

• 写真：aka-region世界遺産・ドブロブニクの遠景

ドブロブニクは、小高い丘から眺める赤瓦の街並みや、城壁の外に広がるコバルトブルーのアドリア海、街の中で過ごす昼下がりのカフェでの時間など、様々な角度からゆったりとした時間を過ごすのに最適な場所です。

• 写真：aka-region世界遺産・ドブロブニクの旧市街にて

隣国から文化的、経済的、政治的に影響を受けて来た歴史があり、イタリアのヴェネツィアや古代ローマ、スラブ文化やギリシャ文化、オーストリア＝ハンガリー帝国時代の建物が、旧市街に多くそのまま残っており、ドブロブニクを通じて周辺国の歴史までをも感じることができます。

• 写真：aka-regionドブロブニク旧市街の路地

また、ドブロブニク含めクロアチアの各都市で街歩きをしていると、猫をよく見かけます。石造りの路地にひょこっと現れたり、洗濯物の上で日向ぼっこをしていたり、画になる愛らしい猫に出会えます。ドブロブニクは現在でも約3万人が暮らしているのですが、生活感溢れる路地にひょっこりと現れる猫、愛らしいですね。

• 写真：aka-region猫のいる景色
• 写真：aka-region猫のいる風景＠スプリット

まとめ

いかがでしたか？アドリア海のクロアチアの世界遺産を巡る旅。ヨーロッパの世界遺産と言えば、イタリアやフランスに多いイメージかと思いますが、クロアチアはアドリア海岸に多くの世界遺産が位置しており、辿り着く道のりも景色の素晴らしい国です。陸路で海路で、クロアチアらしい世界遺産巡りの旅をお楽しみください。