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【6】マカルスカ
- 出典:www.flickr.comPhoto by onarf
ドゥブロヴニクから北西に140km、この後に紹介するクロアチア第2の都市スプリットから南に60kmの場所にあるのが、知る人ぞ知るクロアチアのリゾート地「マカルスカ(Makarska)」。アドリア海の紺碧の青が息を飲むほどに美しく、贅沢なビーチタイムを堪能することができます。
- 出典:www.flickr.comMakarska. Photo by Jessica Gardner
夏場になると観光客でごった返すドゥブロヴニクやスプリットと比べるとどこかアットホームな雰囲気を感じ、 ファミリーやゆっくりとリゾート気分を堪能したい旅行者に人気の街です。また、岩山を背景にヤシの木が並ぶという海辺の光景は、ここマカルスカならでは。カフェやバー、レストランなども豊富にあるので、滞在するのに困ることはありません。
- 出典:www.flickr.comWalking above Makarska. Photo by NH53
- 出典:www.flickr.comThomas Kohler. Photo by Kirche
町の背後には、クロアチアで2番目に高く、アドリア海沿岸では最高峰の山、ビオコヴォ山(標高1,762m)がそびえ立ち、マカルスカを壮大かつ独特な景観に仕立てています。ちなみにこの山一帯では豊かな自然が見られることから、ビオコヴォ自然公園として保護されています。
ビーチアクティビティ以外にも、このビオコヴォ自然公園の散策を楽しんだり、旧市街の修道院にある「貝類学博物館」に立ち寄って、巨大なハマグリの貝殻をはじめとした世界中の貝殻コレクションを鑑賞するなど、のんびりと観光を楽しむことができる町です。
【7】スプリット
首都ザグレブに次ぐクロアチア第2の都市「スプリット(Split)」。こちらもドブロヴニク同様にアドリア海沿岸・ダルマチア地方に属している港町で、クロアチアきっての人気観光都市です。そんなスプリットの最大の見所といえば「ディオクレティアヌス宮殿」。3世紀末〜4世紀初頭にかけ、時のローマ皇帝・ディオクレティアヌス帝の終焉の棲家として建てられた巨大な宮殿です。
そしてその巨大な宮殿内にはいつしか人々が住み始め、そのまま一つの街にまで発展!そんなユニークな歴史を持つのが、ディオクレティアヌス宮殿 = スプッリットの旧市街です。その唯一無二な歴史から、世界遺産にも指定されています。旧市街はコンパクトながらも見どころが満載!細く敷き詰められた路地の散策をぜひ楽しんでください。
また港町としても重要な役割を果たすスプリットは、「フヴァル島」「コルチュラ島」「ヴィス島」「ブラチ島」など、クロアチアを代表する夏のリゾート地を結ぶフェリーの出発点でもあります。もちろん、スプリット自体にあるビーチも透明度抜群で大人気!歴史とビーチアクティビティの両方を堪能でき、各離島を結ぶハブ港もあるスプリットは、夏場は特に多くの観光客が訪れ、街全体が賑やかな活気に包まれます。
【8】Teraca Vidilica
- 出典:tripnote.jp店内からの景色
スプリットを代表する絶景レストランが「テラサ・ヴィディリカ(Teraca Vidilica)」。スプリトの中心部からやや西側にあり、旧市街を一望できる「マルヤンの丘」の上にあり、絶景を楽しみながら食事をできるレストランとして人気です。
- 出典:tripnote.jp外観
- 出典:tripnote.jp店内から見える海
店内には余計な装飾などがなくすっきりしており、眼下に広がる景色を存分に楽しむことができます。どの席からもスプリットの旧市街がよく見渡せるので、清々しい気分に包まれながら食事を味わえます。席の位置によっては、アドリア海も見ることができます。ちなみにこちらは夜景スポットとしても人気。近くに展望テラスもあるので、日が暮れた頃に訪れるのもおすすめです。
- 出典:tripnote.jpニョッキ(100クーナ/約1,700円)
- 出典:tripnote.jpクロアチアの定番ビール「オジュイスコ(Ožujsko)」(500ml 22クーナ/約380円)
提供しているメニューはオーソドックスなヨーロッパのカフェといった内容で、サラダ、パスタ、肉料理、シーフードといったラインナップです。ダルマチア料理といった郷土料理などは特にありません。
- 出典:tripnote.jp道中の階段
こちらの絶景レストラン「テラサ・ヴィディリカ」までは、海沿いにあるスプリット旧市街のプロムナード(メイン通り)から繋がっている階段を上って行くことができます。ちょっとした山のぼりのような感じになるので、体調にはくれぐれも気をつけてください。
- テラサ・ヴィディリカ
- クロアチア / 洋食・西洋料理
- 住所:prilaz Vladimira Nazora 1, 21000, Split, Croatia地図で見る
- 電話:385 21 394 925
【9】トロギール
スプリットから公共バスに乗って約1時間ほどで行くことができる街「トロギール」も、クロアチアにある世界遺産の街の一つ。1997年に世界遺産に登録されたトロギールは、古代ギリシャ、古代ローマ、ヴェネツィア共和国の文化が混じる巨大な三角州・小さな島のような地形の街で、短い石橋を渡って旧市街に到達することができます。こぢんまりとした街なので、2~3時間もあればゆっくりと街を散策することができます。
- 旧市街のメイン広場にあるトロギールの時計塔
- 出典:tripnote.jpトロギールの集会場
紀元前にギリシャの植民都市として築かれたトロギールの街は、中世に入ってからローマ時代の街の上に築かれ、当時の雰囲気のまま時が止まっているようです。旧市街にある建物の建築様式も様々なものが混合し、例えばロマネスク様式、ルネッサンス様式、バロック様式などが所狭しとひしめいています。
街のシンボルの鐘楼に上れば、眼下には紺碧のアドリア海とクロアチア名物の赤瓦の家並みが広がります。古代~中世ヨーロッパ、そして現在。時空をこえて受け継がれてきたこの景色を眺めながら、クロアチアの歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
【10】シベニクの聖ヤコブ大聖堂
同じくダルマチア地方にある街「シベニク(Šibenik)」。こちらもスプリットからバスで約1時間半程度で行くことができ、先に紹介したトロギールからはバスで約40分ほどの距離に位置しています。そしてシベニク最大の見どころである「聖ヤコブ大聖堂」も、クロアチアの世界遺産に指定されています。
この聖ヤコブ大聖堂は、レンガや木を使わず石のみで作られている石造建築の教会として世界最大の教会です。その起源は15世紀半ばにまで遡り、クロアチア出身の建築家ダルマティナツによって建築が始まりました。
その後ヨーロッパ中に猛威を奮った疾病や内戦等により、建築は中断と再開を繰り返すことに。そして施工開始から100年以上経った1535年にようやく完成。その間に現場を取り仕切る面々も交代がなされたため、イタリア式、クロアチア式など様々な建築様式が混合する建物となっています。
また大聖堂の壁には、大聖堂建設に貢献したシベニク市民71人の顔が彫られています。社会の変動にも耐えながら、市民が中心となって作り上げた建造物。こうした歴史的建造物の価値が認められ、2000年に世界遺産に登録されました。人々の手によって完成された白亜の巨大な大聖堂は、まさに圧巻です。
- シベニクの聖ヤコブ大聖堂
- クロアチア / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Trg Republike Hrvatske 1, 22000, Šibenik, クロアチア地図で見る
- Web:http://www.sibenska-biskupija.hr/