通称【フランクフルト】と言われるドイツの都市の正式名称は【Frankfurt am Main フランクフルト・アム・マイン】。世界的にも最大級のハブ空港「フランクフルト国際空港」があるので、歴史深い街並みを観に来る観光客だけではなく、ビジネスマンも世界中から集まり、国際的な金融都市としても有名です。多くの人が集まるから、ドイツビールはもちろん美味しいし、レストランもたくさん!そんなフランクフルトに初めて行く方でも分かりやすい歩き方を “東→西→北→南” でご紹介します。
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先ずはフランクフルトについて少し予備知識を…
フランクフルトは、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、ケルンに次ぐ第5の都市と言われており、国際金融の中心都市でありながら、中世の歴史を色濃く残す街並みもあるなど、新旧が織り交ざった他にはない魅力のある都市です。
観光名所をサラッと流すのであれば1日で歩けるくらいの広さですが、やっぱりフランクフルトの魅力を十二分に感じたいのであれば2日は欲しいところ。
そしてスムーズに観光するためにも、各所で手に入るMAPの見方がポイントになります。そのポイントとして今回ご紹介するのが、ヨーロッパの中でも大きな河川の1つでフランクフルトの中心部を流れている【マイン川】。
というのも、マイン川を基準に【東西南北】に何があるかを把握するのが、一番分かりやすいからです。
フランクフルトを南北に分断し、西から東に流れる【マイン川】
上の写真でいうと、マイン川の右側が北、左側が南になります。北側の方が観光客も多く、摩天楼がそびえる「新市街」や、中世の雰囲気が残る「旧市街」があります。
一方、南は「Sachsenhausen ザクセンハウゼン地区」という、いわゆる “地元っぽい” 雰囲気の街。フランクフルト名物の「Apfelwein りんご酒」が飲める昔ながらの居酒屋がたくさんあったり、多くの博物館も。
北側には「東西」にたくさんの観光地!
マイン川より北にある主な観光地は、一番西にあるヨーロッパ最大級のターミナル駅の1つ「フランクフルト中央駅」から、一番東にある「大聖堂」まで。その間まっすぐ歩けば たったの25分程度!
ただし!もちろんまっすぐ歩くだけというわけには行きません。その間にはたくさんの観光地が。
西から フランクフルト中央駅 → ユーロタワー(摩天楼のど真ん中) → ゲーテハウス → レーマー広場 → 聖バルトロメウス大聖堂 など見所はたくさん。また、さらに北の方に行けば、旧オペラ座 や ショッピングストリート「ツァイル」も。
これだけ見所があると「どこからどう歩けばいいの?!」と悩みますよね。今回は初めて訪れる方でも観光ポイントを押さえやすいルート 【東→西→北→南】の順でご紹介したいと思います。
神聖ローマ皇帝の選挙と載冠式が行われた【大聖堂】
フランクフルトで「大聖堂」と言ったら、先ほど “観光地の一番東にある” とご紹介した 【Kaiserdom St. Bartholomäus 聖バルトロメウス大聖堂】のこと、旧市街にあります。
この大聖堂では 神聖ローマ帝国 の歴代皇帝の選挙や戴冠式が行われたことから【Kaiserdom カイザードーム = 皇帝の大聖堂】とも呼ばれます。
ルーツは7世紀、フランク王国の小さな礼拝堂だったそうです。その後、13世紀〜15世紀に大聖堂として建て直されましたが、1867年の火災によって焼失、再建したものの第二次世界大戦で破壊、そして1950年代にまた再建されました。
なお、「ローマ帝国」とフランクフルトでいう「神聖ローマ帝国」とは全く異なります。ローマ帝国は衰退に伴い「東ローマ帝国」と「西ローマ帝国」に分裂、西ローマ帝国は476年に滅びますが、800年にフランク王国のカール1世が「西ローマ帝国の後継」としてローマ皇帝に戴冠されたのが「神聖ローマ帝国」の発祥と言われています。
- 聖バルトロメウス大聖堂
- ドイツ / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Domplatz 1, 60311 Frankfurt am Main, ドイツ地図で見る
- Web:http://www.dom-frankfurt.de
フランクフルト旧市街のシンボル【レーマー広場】
大聖堂のすぐ西にある 【Römerberg レーマー広場】は、まるで童話のワンシーン!旧市街地の中心地にあり “街のシンボル” でもあります。
「レーマー広場」という名前の由来は「Römer レーマー」と呼ばれるギザギザ屋根が特徴の 3つ並んだ旧市庁舎 。1405年にこの建物を市が買い取り市庁舎に改造したそうですが、かつては神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式が終わった後に、華やかな祝宴が開催される場所だったんだそう。
また、旧市庁舎の向かいには「Ostzeile(オストツァイレ)」と呼ばれる、なんとも可愛らしい木組みの建物が6つ並んでいて、ドイツ料理レストランやお土産屋が入っています。
オストツァイレの隣には、小さな教会 「Alte Nikolaikirche ニコライ聖堂」も。その外観はレーマー広場に馴染んでいてとても可愛らしいです。
世界最古かつ世界最大級!「クリスマスマーケット」のメイン会場
レーマー広場といえば、一度は見に行きたいのが「クリスマスマーケット」。その歴史は深く、なんと中世時代の1393年以来続けられているとか!また、規模も世界最大級で、世界中から毎年300万人以上もの人々が訪れるそうです。
- フランクフルトのクリスマスマーケット
- ドイツ / 市場・朝市
- 住所:Roemerberg 27, 60311 Frankfurt am Main地図で見る
屋内にある地元のマーケット【クライン マルクト ハレ】
大聖堂やレーマー広場から徒歩5分ほど北に行くと、地元の人も活用する市場【Kleinmarkthalle(クライン マルクト ハレ)】があります。屋内にあるので天気が悪い日も安心!
生鮮野菜の売り場には、見たこともないような野菜やキノコがいっぱい!料理好きなママさんだったら、見ているだけでワクワクしてしまうような市場です。
お肉屋さんも、やっぱり日本とは全然違います。ソーセージがたくさんぶら下がり、ハムの種類も半端ない!
このような野菜やお肉、買って帰りたくなってしまいますが…生鮮ものは旅行中では楽しめないのが残念…
でも、ぜひお惣菜を楽しんでください。お肉屋さんのサンドイッチは見た目も美味しそう!その他にもお惣菜やパン、チーズなど、いろいろ売られています。2Fにはちょっとしたテーブルと椅子もあるので、レストランに行かなくても、こんな市場でランチを楽しむのもオススメです。
また観光地に近いからか、お店の方も旅行客慣れしていて気さくに説明してくれます。英語を話してくれる方もいますし、分からない食材があったらジェスチャーも加えて気軽に聞いてみてくださいね。
- クライン マルクト ハレ
- ドイツ / 市場・朝市
- 住所:Hasengasse 5-7, 60311 Frankfurt am Main, ドイツ地図で見る
- Web:https://kleinmarkthalle.de