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5大インパクト その2
「太陽スポット光の差し込む位置のズレを調査することで、4年に1度のうるう年を特定できる。」
ストーンFとストーンEの作る“洞窟”に入り、見上げると三角穴が開いています。そこから差し込むスポット光の大きさが1年に1cm動き、4年ごとのサイクルで元に戻ることから、うるう年を特定できるそうです。
5大インパクト その3
「18年におよぶ長期的な観測によって、128年周期の「金山暦」が成立することを証明!」
こちらについては、2015年12月12日の岐阜新聞Webの記事を参照しましょう。
巨石群内部の特定の石の端に、4年周期で10月15日に長さ約10センチの光が当たることを観測。さらに、国立天文台が示す太陽高度のデータと照らし合わせた結果、128年周期で10月15日に観測できるはずの光が差し込まず、平年は光が当たらない2月26日に光が観測されることが分かった。
つまり、通常は4年周期で、10月15日に特定の石に光が当たるのですが、128年周期で、10月15日ではなく2月26日に光が当たる年があるとのこと。この観測によって、128年周期の「金山暦」というコヨミが成立していたことが明らかになったのです。
私は確認しそびれたのですが、さあ、128年の時を刻む“特定石”とはどの石なのか?現地で調べてみましょう。
5大インパクト その4
「金山暦」は、現在私たちが使用している「グレゴリオ暦」と、同レベルの精度を誇る!」
- 出典:blog.livedoor.jp写真提供:金山町観光協会
- 出典:blog.livedoor.jp写真提供:金山町観光協会
ストーンAの中、太陽光が創り出す点々の6つの光のラインは、夏至の30日前に数日間だけ現れるそうです。この写真は、光が入り始めて3日目のお昼頃。30分の内に点々の光は消えていきます。夏至へのカウントダウンを感じることができる光です。
写真だけでは分かりにくいかもしれませんが、たくさんある観察ポイントを総合的にとらえると、より分かりやすいかと思います。不明点はガイドに積極的に質問してみてくださいね。
5大インパクト その5
「縄文人は、現代人と同じくらい高精度の暦を使用し、季節の移り変わりを把握していた。」
兵庫県立大学院と姫路工業大学によって金山巨石群の一つ一つに対して、地磁気の測定が為された結果、これらの巨石の残留磁化ベクトルの方向がバラバラであり、巨石群は自然風化・浸食によってできたものではなく、移動・回転により形成されたモノとの考察が為されています。
地球の歳差運動により、北極星は何千年かごとに星が移り変わるようになっていますが、こちらの遺跡で観測していたのは、紀元前2,500年頃に北極星とされていた「トゥバン(りゅう座のα星)」の可能性があるとされています。つまり、今から4,500年前に使用されていた観測所だと仮定できるのだそうです。縄文時代の日本人が、星の観測も取り入れて正確なコヨミを作っていたということです。
金山巨石群がおしえること
コヨミをつくることは国を治める事でした。ヤマトタケルが東征し、東北地方まで平定できたのは、東北と大和地域は同じ国なのだと東北の人々が納得したからです。なぜ納得したかという理由として「同じ伊勢のコヨミを使っている」からでした。
「暦を制するモノ国を制する」ということを古代の人々が教えてくれます。 ここ、金山暦の正確さは、この世を統(す)べるためにものすごく大きな役割を務めていたのだと考えられます。
最強最古のパワーを秘めた古代の人々の叡智に直に触れられる場所、それが金山巨石群です。
岩屋岩陰遺跡の概要
- 住所:岐阜県下呂市金山町岩瀬
- アクセス:JR高山線飛騨金山駅から車で30分
- 駐車場:無料
- トイレ:駐車場わきにトイレ有
- 売店や自動販売機などは現地にはありません。暑い日などは事前に飲み物のご用意を。
- 金山巨石群
- 下呂温泉 / 遺跡・史跡 / パワースポット / 穴場観光スポット
- 住所:岐阜県下呂市金山町岩瀬 岩屋岩陰遺跡地図で見る
- Web:http://www.seiryu.ne.jp/~kankou-kanayama/kyoseki/i...