茨城県の北西部に位置する花園渓谷は、花園川上流一帯の渓谷で、花園・花貫(はなぞの・はなぬき)県立自然公園に指定されています。ここは、春に咲く天然記念物のシャクナゲが有名な場所ですが、秋にはカラフルに色づく紅葉も見事で人気の場所です。今回は、秋に立ち寄りたい花園渓谷と、渓谷への玄関口となっている花園神社を合わせてご紹介します。
この記事の目次表示
花園渓谷とは?
花園渓谷は、茨城県と福島県の県境に近い、北茨城市花園地区にあります。1,200年の歴史をもつ花園神社を中心に、花園渓谷や猿ヶ城(さるがじょう)渓谷が広がり、春はシャクナゲ、夏は新緑、秋には紅葉の名所として知られています。付近には、茨城県内にある山としては最高峰の山、栄蔵室(えいぞうむろ)や花園山もあり、ハイキングスポットとしても人気です。
ちなみに、花園渓谷にある七ツ滝を見られるハイキングコースは、花園神社の奥が入口となっています。栄蔵室のハイキングコースは、花園渓谷より車で15分ほど先にあり、標高が筑波山よりも高い栄蔵室(881.6m)では、晴れた日には、山頂から富士山を眺めることができるそうです。
花園神社について
征夷大将軍・坂上田村麻呂の創建とも、慈覚大師の開基とも伝えられている花園神社。開基当初は、日本古来の神道と外来宗教である仏教とを結びつけた神仏習合の霊場でしたが、明治元年の神仏分離令で神社となっています。
赤い楼門の両脇には、石で作られたとても可愛らしい仁王様がいるので、ぜひご覧になって下さいね。周囲には花園川や小川が流れていることもあり、しっとりとした空気を感じます。
花園神社にある樹齢600年とも言われる大杉は、地上10mのところで3本に分かれていることから、通称三本杉とも呼ばれており、幹囲が7.5mもある立派な大木です。この大杉には、もう一つ別名があります。昔、根元に熊野神社が祀られていたことから、熊野杉とも呼ばれているそうです。
他にも天狗槙(てんぐまき)と呼ばれる立派な高野槙(こうやまき)なども、県の天然記念物に指定されおり、見事な木々が林立している様は、荘厳で神秘的な雰囲気です。広い境内に立つ巨大な杉は200本にもおよび、迫力さえ感じるほどです。
花園渓谷の歩き方
古木が苔に覆われて林立する渓谷は、日中でも薄暗く感じます。その中でカラフルに色づいたカエデやナラ、モミジなどが陽の光に照らされると、趣があり、まるで空中に浮かぶ金平糖のように、愛らしさを感じるほど。付近を流れる花園川に落ち葉が舞う姿も美しく、見とれてしまいます。
駐車場は、花園神社に無料駐車場があるので、そこを利用しての散策がお勧めです。しかしこの一帯には、遊歩道はありません。シーズン中は道路も渋滞して混雑しますので、散策する際は交通安全にご注意ください。例年の紅葉の見頃は、11月上旬~11月下旬となっています。
花園渓谷へのアクセス
・車の場合
常磐自動車道 北茨城ICより車で約25分
・電車の場合
JR常磐線「磯原駅」よりタクシー約30分
【関連記事】
茨城県にある人気の紅葉スポット!花貫渓谷徹底散策ガイド
- 花園渓谷
- 茨城 / 自然・景勝地 / 絶景 / 紅葉 / ハイキング
- 住所:茨城県北茨城市花園地図で見る
- 電話:0293-43-1111(北茨城市観光協会)
- Web:https://www.ibarakiguide.jp/db-kanko/hanazono-keik...