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【見どころ4】河童の碑
雲魚亭(小川芋銭記念館)から徒歩すぐの場所には、「河童の碑」が建てられています。碑は、牛久沼が覗ける竹林を進んだ突き当たりにあります。
こちらの碑は牛久市指定文化財となっていて、小川芋銭没後の1952年に、彼を敬慕する池田龍一氏ら7名の方々によって建立されたのだとか。大きな河童の姿が刻まれています。
ちなみに晩年の小川芋銭は、禅僧・良寛(りょうかん)に学ぶ生活のようであったと言い伝えられています。質素な生活を送りつつ、その人格者ぶりに彼を慕う人々も多かったそうです。
- 河童の碑
- 茨城 / モニュメント
- 住所:茨城県牛久市城中町2690-3地図で見る
- Web:http://www.ushikukankou.com/page/usen/kappanohi.ht...
【見どころ5】得月院(小川芋銭のお墓)
得月院は、雲魚亭から徒歩約8分のところに位置する寺院です。ここまでご紹介してきた小川芋銭のお墓があります。本堂の裏手に回れば見学可能です。本堂は素朴ながらも趣のある造りになっています。
本堂脇に立つカヤの木は、市指定文化財の天然記念物です。推定樹齢は約500年の大木で、小川芋銭の作品のなかでもモチーフとして使われたことがあります。樹高は20メートルもあります。
- 得月院
- 茨城 / 寺
- 住所:茨城県牛久市城中町258地図で見る
- Web:http://www.ushikukankou.com/page/syaji/tokugetsuin...
見学のポイント・所要時間
ここまでご紹介してきた牛久沼の見どころを見学する際は、「牛久市観光アヤメ園」の無料駐車場を利用すると便利です。駐車場近くには御手洗も用意されています。
アヤメ園の駐車場に車を停車すれば、すべて徒歩でも散策可能です。その場合、見学時間を除いた移動時間で70分程度必要になります。軽いハイキング気分で楽しみましょう。
ところどころ車を活用すればもう少し移動時間をカットすることも可能です。例えば筆者は、まずアヤメ園の駐車場に停車し、「アヤメ園」と「河童の小径」を徒歩で散策。その後、駐車場に戻りました。
駐車場から車で「雲魚亭」へ移動し、さらに車で「得月院」まで移動しました。かかった時間はゆっくり見学して、全体で2時間弱でした。徒歩で巡れないこともないですが、車での移動を含むのもアリかと思います。その際は、道幅が狭いのでご注意下さい。
この記事を書いたトラベルライターから一言
牛久沼を散策後、和菓子屋「手作処かっぱ本舗」を訪ねました。ここでは「かっぱだんご」と名付けられた抹茶味のお団子(100円/本)が売られており、ついつい河童という単語に惹かれて購入することにしました。鮮やかな緑色の抹茶餡は色が非常に綺麗で、しっとりした舌触りがクセになります。牛久沼の河童を想像しながら頂いたので、より一層美味しく感じられました。(菊地早秋)