2つの峰からなる筑波山は標高が低く、散策路や食堂、ロープウェイ、ケーブルカーなどの設備もあり、無理なくハイキングを楽しめます。大きな木々が並び、頭上には深緑の葉の空が広がる散策道。葉の間から差し込む太陽の光を感じながら歩けば、その清々しい山の空気に何度も深呼吸をしたくなるはずです。また奇石や怪石なども点在し、みどころに欠きません。ここでは、春や夏は森林浴、秋は紅葉の筑波山の自然を気軽に親しむことができるオススメのハイキングコースや見どころ・立寄りどころをご紹介します。
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筑波山は、どんなところ?
茨城県つくば市にある筑波山は男体山と女体山の2つの峰からなり、標高は高くありませんが、山のあちこちにある展望台からは、霞ヶ浦まで広がる関東平野を眺めることができます。また気温が下がる冬季には、スカイツリーや富士山も見えます。
登山コースはいくつかのルートに分かれていて、本格的な登山ルートから、家族連れで楽しめる軽登山ルートまであります。ケーブルカーやロープウェイが山頂付近まで行きますので、山歩きの楽しみがさらに広がります。
見どころ「奇岩・怪石」とは
筑波山には、奇岩や怪石と呼ばれる岩や巨石があちらこちらにあり、それぞれに名称や言い伝えがあります。口を開けたカエルの顔のような岩「ガマ石」は、ご存知の方も多いのではないでしょうか。また今にも巨石が落ちてきそうな姿の「弁慶七戻り」や、どっしりと坐る姿のような「大仏岩」などは、その不思議な光景に思わず見とれてしまうことでしょう。そんな数ある見どころを通りながら登山を楽しむことができるのも、筑波山の魅力のひとつです。
山がまるまる「御神体」!
筑波山は筑波山神社の境内地にあり、そのため山そのものが御神体になります。ですので、パワースポットとして、またご利益を求めて訪れる場所として昔から親しまれてきました。また、国定公園にも定められていますので、登山道から外れて山の中に入ったり、動植物などを採ったりしないよう注意して登山を楽しみましょう。
オススメの、お気軽ハイキングコース
今回は、ロープウェイやケーブルカーを利用して、日帰りで気軽に楽しめる散策コースをご紹介します。日頃 の運動不足も無理なく解消しつつ、豊かな自然と雄大な景色を堪能していただくことができるコースです。
まずは、ロープウェイで女体山山頂を目指す
筑波山でハイキングをするためには、まず筑波山の東方の峰、標高542メートルの地点にあるロープウェイの駅「つつじヶ丘駅」を目指しましょう。つくば駅から直行で運行しているシャトルバスを利用することができる他に、隣接する有料の駐車場を利用すれば車で訪れることもできます。
「つつじヶ丘駅」からロープウェイに乗車し、6分ほどでハイキングのスタート地点となる「女体山駅」へと到着します。乗っている時間はわずかですが、ゴンドラの中から見える雄大な景色を見ると、更に高い場所に位置する到着駅からの景色に期待感が高まり、待ち遠しくなることでしょう。
- 筑波山ロープウェイ
- 茨城 / 乗り物 / ロープウェイ
- 住所:茨城県つくば市筑波1番地地図で見る
- 電話:029-866-0611
- Web:http://www.mt-tsukuba.com/?page_id=19
ロープウェイを降りた後は、徒歩で女体山山頂へ
ロープウェイを降りた後は、いよいよ山歩きの始まりです。駅を出たら、女体山山頂へと続く急な山道を一歩一歩進みましょう。山頂までの所要時間は5分と短く、距離もありません。
女体山山頂は標高877メートルにあり、筑波山で最も高い場所になります。澄んだ空気を胸いっぱいに吸いながら、焦らずにゆっくりと進みましょう。
女体山山頂へ到着!小休止の後は、徒歩で御幸ヶ原(みゆきがはら)へ
山頂に着いたら小休止です。そして景色を存分に堪能した後は、食堂や休憩所がある御幸ヶ原を目指しましょう。途中には岩場もありますが、比較的に緩やかな山道が続きます。所要時間は約15分のようですが、時間を気にせずに、息を整えながら、ゆっくりと進みます。
山道の途中には、先でも触れた奇岩・怪石の一つ「ガマ石」を見ることができます。その名のごとく、岩の姿はカエルが口を開けて乗り出しているようです。口の中に石を投げ入れることができるとお金持ちになれるという言い伝えがあり、行く先を忘れ、無我夢中に石を投げ込みます!