石垣市・石垣島
石垣市・石垣島観光
美しい青い海を擁する八重山諸島の中心となる島

リスザルと触れ合える【やいま村・リスザルの森(石垣島)】

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:44都道府県

2021年5月21日更新

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石垣島の名勝地「名蔵アンパル」に面する【石垣やいま村】は日本最南端のテーマパーク。その中にある「リスザルの森」は子供から大人まで大人気です。リスザルたちは自然に近い状態で飼育されており、訪問者にぴょんぴょん飛び乗ってくる姿は本当に可愛い!

この記事の目次表示

マングローブや生物の楽園「名蔵アンパル」にある【やいま村】とは?

石垣島市街地から車で20分ほど南西に行くと、「名蔵湾(なぐらわん)」という石垣島で最大の湾が広がっています。

この湾の中央にはマングローブが多く自生しており、そのエリアを「名蔵アンパル」と言います。希少な生き物を含むとってもたくさんの動植物が豊かに育ち、「ラムサール条約」にも登録されている保護区域です。

「ラムサール条約」とは国際条約で、 国境関係なく渡る「水鳥」や、その食物連鎖に関わる湿地などの生態系を守る ことを目的として1971年に制定されました。日本でよく知られている登録場所としては「釧路湿原」「葛飾海浜公園」「宍戸湖」などがあります。

【やいま村】は、そんな石垣島が誇る自然「名蔵アンパル」に面した丘の上にあリます。

ここは、いわゆる 石垣島のテーマパーク 。入場料は 大人(中学生以上)1,000円、子供(3才〜小学生)500円 です。

村の中には国の有形文化財に登録された赤瓦の古民家が立ち並び、「やーあしびー」という石垣島ならではの家遊びができたり、サーターアンダギー作り体験、シーサー色付け体験などなど、様々な遊びができます。

今回、メインにご紹介するのは、その【やいま村】の中にある【リスザルの森】です。

子供から大人までみんなに大人気の【リスザルの森】

【リスザルの森】は、名蔵アンパルに続く森の中にあります。一度「やいま村」に入場すれば、無料で何度でも入ることができますよ♪

リスザルとは?

  • 写真:まき子

ここにいる リスザル は、【ボリビアリスザル】。その名の通り、中南米のボリビアに多く生息する、リスのような小さい猿です。大きさは大人になっても30cmほど、体重は1kgほど。頭と口の回りの毛が黒いのが特徴です。

自然に近い環境で飼育

他の動物園でも飼育されていたり、ペットとして飼っている人もいるそうですが、【やいま村】では石垣島の自然の森の中で放し飼い。年中暖かい八重山の気候は、熱帯産のリスザルにとって過ごしやすい環境なのですね。

抱っこはダメでも飛び乗ってくる!

手のひらに乗るほどの小さなリスザルは、とても人懐っこい!森に入ると、いきなり飛びついてきます。森でのルールに「捕まえるのはやめてね」とありますが、抱っこしようとしなくても、全身リスザル状態に。

  • 写真:まき子

なお、自然に近い環境で飼育されているため、リスザルの手足はもちろん泥がついていることがあります。そのお猿さんたちがぴょんぴょん乗って来るので、手や頭、服が汚れるのは覚悟で。消毒液や手が洗える水道はあります。

  • 写真:まき子

しばらく人間と遊ぶと、また森に入って遊び出します。リスザル同士でじゃれあったり、喧嘩したり、赤ちゃんを抱っこした親子もいたり、見ているととても可愛らしいです。

ルールを守りましょう

リスザルは小さくても賢い!バッグを開けたりポケット中のものを取ったりするので、バッグは入口前にある棚の上において入りましょう。その際、貴重品は離さず持ち歩いてください。ポケットの中を空にすることも忘れずに。

また、抱っこをしたり捕まえたりすることは禁止です。リスザルがびっくりして引っ掻いてしまうかもしれません。特に赤ちゃんを抱っこしている母リスザルは要注意。子供を守るために、少々荒っぽくなっています。

餌は専用のものがあるので、持ってきたお菓子などをあげてはいけません。本来なら餌やり体験もできるのですが、新型コロナウイルスの影響で、当分の間は餌やりは中止しているそうです。(2020年9月現在)

やいま村は他にも見どころ満載

「リスザルの森」以外にも、「やいま村」の中には見どころがたくさんあるので、一部ご紹介します。

「名蔵アンバル」を身近に見られる自然探勝路

【リスザルの森】の奥へ進むと、【名蔵アンパル】へ向かう自然探勝路があります。海へ出る途中までは、リュウキュウ松林など亜熱帯の森が。国指定天然記念物の陸亀「セマルハコガメ」に出会うこともあるそうです。

沼地、すなわち【名蔵アンパル】まで来ると、ウッドデッキの探勝路もあり、マングローブはもちろん、沼地に生息する生き物も観察することができます。

よく見られるのは、片方のハサミが大きく「来て来て〜」と招いているようにハサミを動かす姿が可愛い「シオマネキ」というカニ。沼地にポツポツと穴が空いているのですが、そこがカニの棲家です。

また、小石や木の実を拾うことができたら、海水に浸っている木の根のあたりに軽く投げてみてください。その時、ぴょんぴょん!と跳ねる生き物を見たら、それは「トントンミー」。正式名は「ミナミトビハゼ」、ハゼの一種です。海水の上を「トンっトンっトンっ…」と跳ねて行くので、沖縄では「トントンミー」という愛称で呼ばれています。

有形文化財に指定されている建物もいっぱい

【やいま村】には「○○邸」という民家がいくつかあります。これらは、八重山諸島における伝統的な造りの民家。この建築文化を壊してはいけないということで、各所から移築されたものです。

これらの民家で、時折「やーあしびー」などのイベントが行われます。イベントがない時も、自由に庭や家屋の中に入ることができます。

また、海人の家農民の家 もあり、八重山諸島の昔からの漁業、農業についても知ることができるようになっています。

最後に・・・

リスザルにただ触れるだけではなく、頭や肩に飛び乗ってこられる体験ができる場所はなかなか無いと思います。しかも、一匹や二匹ではありません!お子様はきっと大喜び、もちろん大人も楽しめるに違いありません。リスザルに会いに【やいま村】に来たら、その他のイベントなどもぜひお楽しみください。

リスザルの森
石垣市・石垣島 / 動物園 / 子供が喜ぶ / 遊び場
住所:沖縄県石垣市名蔵967−1 石垣やいま村内地図で見る
Web:https://www.yaimamura.com/wood.html
石垣やいま村
石垣市・石垣島 / テーマパーク / 体験・アクティビティ / 民族衣装体験
住所:沖縄県石垣市名蔵967−1地図で見る
Web:http://www.yaimamura.com/

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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