LGBTの権利向上イベントとして今や世界的に認知されるレインボープライド/ゲイプライド。世界で最もゲイフレンドリーな都市とも言われるイスラエルのテルアビブより、レインボープライド/Tel Aviv Prideの様子を紹介します。※2018年の様子です。
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レインボープライドとは
レインボープライドを一言で表すと「イベントの名前」ですが、厳密には「LGBT/性的マイノリティの権利向上のデモ活動/イベントの総称」と言えます。LGBTプライド、ゲイプライドとも呼ばれます。
レインボープライドは毎年4〜6月ごろに世界的に行われ、開催期間中はプライドウィークと呼ばれます。日本では「東京レインボープライド」が最大規模です。
レインボープライドのメインイベントは参加者が街中を闊歩するパレードであることから、レインボーパレードやゲイパレードとも呼ばれます。※
レインボープライド開催中は、パレード以外にも、開催場所で各国大使館や企業のブースがあったり、音楽イベントやゲイイベントが同時に開催されます。
LGBTとレインボープライドの意味
LGBTとは、性的マイノリティの分類の頭文字を合わせた言葉です。L:レズビアン、G:ゲイ、B:バイセクシュアル、T:トランスジェンダー。厳密には4種類以上ありますが、この記事では割愛させていただきます。
もともとレインボープライドという言葉には、性的指向※や性自認※に自信を持つといった意味があります。
※【性的指向】は、性的魅力感じる性別対象のことを指します。例えば男性が好きなら【性的指向】は男性です。「趣向」と混合されるケースがありますが別物です。
レインボープライドの起源
レインボーパレードの起源は、1969年にアメリカ・ニューヨークのストーンウォールというゲイバーで起こった抗議活動だと言われています。
もともとは政治的主張でしたが、現在は幅広い層の人達も巻き込むイベントの様相を呈しています。(とはいえ現在もパレードの根幹はデモ活動です)
イスラエルの「テルアビブレインボープライド」は世界最大級
イスラエルのテルアビブレインボープライド(Tel Aviv Pride)は、数あるレインボープライドの中でも世界最大級と言われており、世界中から約25万人が参加します。
レインボーパレードは地中海のビーチ沿いで行われ、 通りを老若男女が埋め尽くします(本当におばあちゃんなども見にくる)。イスラエル政府は観光の観点からもレインボープライドを重視しており、テルアビブレインボープライドは、イスラエルの国を挙げたイベントの1つでもあります。
テルアビブはこんなところ
(15:26〜パレードの通過する海岸通り)
テルアビブは中東・北アフリカで最もゲイフレンドリーな都市として知られています。ヨーロッパから数時間で直行便があり、地中海リゾートとしても人気です。
現地のゲイカルチャーはLGBT人口以外にも広く消費されており、平日からドラァグクイーンショーを開催するバーもあります。
ちなみにイスラエルの人口は東京に満たない規模で、国内2位のテルアビブでも、人口でもたった40万人ほど。そんなテルアビブに約25万人(東京レインボープライドでも約14万人)が押しかけるイベントなので、開催期間中は異常なほどの盛り上がりとなります。
レインボープライド当日の様子
街の様子、レインボーパレードの進路や詳細、夜の様子などについて紹介します!
テルアビブの中心部の様子
テルアビブの中心部にあるメインストリートのアレンビー通り(動画)の様子です。レインボーパレードが始まる前から参加者や鑑賞者で賑わっています。
通行人が身にまとっている虹色の旗はレインボーフラッグと呼ばれており、LGBTフレンドリーの意思表示のサインとして国際的に認知されています。
テルアビブも含む海外の都市では、レインボープライドでなくても、飲食店などがレインボーフラッグを掲げている場合があります。
レインボーパレードの進路
- 出典:www.google.comレインボーパレード当日のグーグルマップ
レインボーパレードの進行ルートはあらかじめ決まっており、当日のグーグルマップには虹色でルートが表示されます。パレードが通る道の両脇には、開始数時間前から人が集まってきます。
警備
警備の関係上、進行ルートへの入場はフェンスで交通規制されていますが、 無料で入場できます。 進路内では、いたる所でイスラエルの警察や救急車が待機しており、準備は万全といった様子です。