ロスチャイルド家出身のフランス人「エドモンド・ベンジャミン・ロスチャイルド」によって誕生した町「ジフロンヤコブ(Zikhron Ya'akov)」。そんなイスラエルの町で実は人気のテキサス流ラテン系アメリカ料理のレストラン「Gringo」を紹介します!
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ジフロンヤコブ(Zikhron Ya'akov)はこんな街
日本人にはあまり馴染みのないジフロンヤコブですが、イスラエルでは「ワインの町」として非常に有名です。国内シェア50%を誇るイスラエル最大のワイナリー「Carmel Winery」をはじめ、複数のワイナリーが存在しています。
また、町の平均月収は全国平均より10万円ほど上回り、生活水準も高く平和で、週末のお出かけスポットとしても人気です。
ロスチャイルド家出身のフランス人が作った街
- 出典:fr.wikipedia.orgエドモンド・ベンジャミン・ロスチャイルド(Edmond James de Rothschild)の写真
イスラエルとロスチャイルド家の関係については知っている方もいるかもしれませんが、ジフロンヤコブはイスラエルで「ロスチャイルド家に特に関わりが深い街」としても知られています。
1882年にルーマニアからやってきた100人のユダヤ人によって開拓された1年後、ロスチャイルド家のフランス人「エドモンド・ベンジャミン・ロスチャイルド」が町として設立しました。(ワイナリー「Carmel Winery」創設したのも彼です)
街設立の際、彼の父の名前である「ヤコブ」にちなんで町を命名したことから「ジフロン・ヤコブ」となりました。英語では「Memorial Jacob」と翻訳され、日本語だと「ヤコブ記念地」といったニュアンスの名前です。
※「Jacob(ジェイコブ)」も「Ya'akov(ヤコブ/ヤアコブ)」も、発音が違うだけで同じ意味です。ちなみに「ロスチャイルド」も「ロートシルト(ドイツ読み)」「ロチルド(フランス読み)」など複数パターンがあります。
余談:イスラエルでは有名な歴史上の人物
- 出典:en.wikipedia.orgエドモンド・ベンジャミン・ロスチャイルドが描かれたイスラエルの紙幣
エドモンド・ベンジャミン・ロスチャイルドはかつてイスラエルの紙幣のデザインに採用されていた人物です。日本で言うところの夏目漱石といった感じでしょうか。
…前置きが長くなってしまいましたが、それでは本題のレストランに行ってみましょう!
「Gringo」の外観
「Gringo」はジフロンヤコブ最古かつ最も活気のある「Ha-Meyasdim(ハ・メヤスディム)」通りに面しています。
「Gringo」の中の様子
「Gringo」は、テキサス流ラテン系アメリカ料理のレストランなので、中は完全にアメリカのレストランといった雰囲気です。
ちなみに「Gringo」とは、スペイン語でヒスパニック系ではないアメリカ人を指すスラングです。日本人が「外人」と言う時のような響きがあります。
…歴史あるイスラエルの町にいることを忘れてしまいそうなお店です。
「Gringo」のメニュー
英語とヘブライ語のメニューがあります。以下はメニューの一例です。
- ナチョス 39シェケル/1,170円
- シーザーサラダ 44シェケル/1,320円
- サーロインステーキ 116シェケル/3,480円
※ナチョスとはトルティーヤ・チップスにチーズやソースをかけたメキシコ料理ですが、もはやアメリカ料理といっても過言ではないほど市民権を得ている定番中の定番メニューです。
水はボトルで12シェケル(360円)です。