東洋と西洋にまたがるトルコ最大の都市、イスタンブール。中でも、世界遺産に登録されている「イスタンブール歴史地区」には多くの魅力的な観光スポットが密集しています。そんな旧市街で、絶対に訪れるべきスポットを6つご紹介します。
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1.アヤソフィア博物館
イスタンブール観光のまず最初に訪れたいのがアヤソフィア博物館。
アヤソフィアの歴史は古く537年、ユスティニアヌス皇帝の時代にビザンツ様式の聖堂が完成しました。ギリシア正教の大本山として人々の信仰を集めましたが、メフメト2世が1453年にコンスタンティノープル(現イスタンブール)を攻略して以来、聖堂はモスクに改修され、ムスリム(イスラム教徒)の祈りの場となりました。その後、トルコ共和国初代大統領のアタテュルクによって、モスクは博物館に転用され、現在は一般公開されています。
イスタンブールという街が、時代が変わるごとに辿った複雑な歴史を物語る、まさにイスタンブールを象徴する建造物です。
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- アヤソフィア
- イスタンブール / 建造物 / モスク
- 住所:Ayasofya Meydanı 1 34122 Cankurtaran İstanbul Turkey地図で見る
- Web:https://muze.gen.tr/muze-detay/ayasofya
2.ブルー・モスク(スルタンアフメット・ジャーミィ)
アヤソフィアの向かい側にあるのが、ブルー・モスクという愛称でも親しまれているスルタンアフメット・ジャーミィです。天に突き抜けるような細長い6本のミナーレ(尖塔)からは、毎日礼拝の時間になるとアザーン(礼拝を呼びかける声)が街中に響き渡ります。
モスク内部の装飾には2万以上のイズニックタイルが使用されており、このタイルの青の美しさ故にブルー・モスクと呼ばれているのです。260もある小窓から差し込む光が堂内を一層美しく神聖な空間にしています。
3.トプカプ宮殿
アヤソフィア博物館の裏手にあるのが、オスマン帝国時代にスルタン(皇帝)の居城として栄えたトプカプ宮殿です。
政治や文化の中心として栄えたこの宮殿の造りは少し変わっています。スルタンが代わるたびに、新しいスルタンが必要に応じて増築を繰り返したため、宮殿内には大小様々な建物がいくつもあります。まるでひとつの街を散歩しているかのような感覚で見学することができます。
各建物、各部屋ごとにデザインが異なるタイルの模様やアラビア文字にも注目。また日本でも話題となったトルコの宮廷歴史ドラマ『オスマン帝国外伝』の舞台となったハレムも見逃すことができません!
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4.地下宮殿(イェレバタン・サルヌジュ)
トラムのスルタンアフメット駅から徒歩5分の地下宮殿は、なんと4~6世紀という大昔に造られた貯水池。ビザンツ帝国時代からオスマン帝国時代にかけて、このあたりは周辺地域の主要な水がめとなっており、ヴァレンスの水道橋からはるばる引かれてきた水がここに貯められ、スルタンたちの住まうトプカプ宮殿にも分配されました。
地下宮殿内にはいつくもの柱がありますが、基盤部分にはメデューサの首が使われているものも。何世紀も前の神話の世界に迷い込んだかのような体験ができるでしょう!
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