2019年5月に開堂して以来、トルコで最も大きなモスクとして注目を集めているのが、イスタンブールのアジア側にあるチャムルジャ・モスク(チャムルジャ・ジャーミィ)です。モスク見学のポイントとモスクまでの行き方をご紹介します。
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チャムルジャ・モスクとは?
トルコのエルドアン大統領(2020年7月現在)が、首相任期中であった2013年8月6日に着工されたチャムルジャ・モスクは、約6年の歳月をかけて完成したトルコで最も大きなモスクです。イスタンブールにおける最高峰の丘である、チャムルジャの丘の上に建てられました。
最大約6万3千人を収容できるほどの大規模なモスクで、敷地内にはモスクのほかに博物館やアートギャラリー、図書館、駐車場などがあり、壮大な規模の複合施設を構成しています。
天に刺さるようなミナレットが美しい
チャムルジャ・モスクには6本のミナレット(尖塔)があります。礼拝の呼びかけであるアザーンがこの塔から流され、イスタンブールの街中に響き渡ります。チャムルジャ・モスクのミナレットの高さは、なんと約107メートルもあります。天に刺さるかのように凛と建つミナレットの美しさは、堂内に入る前にチェックしておきたいポイントです。
宇宙のような大空間に圧倒!
チャムルジャ・モスクの堂内で注目すべきは、そのドームの大きさです。直径約70メートルもあるドームで覆われた堂内は、まるで宇宙空間を表現しているかのよう。モスク独特の神聖な空気が漂い、まるで別世界に足を踏み入れたかのようです。
また、大ドームの真ん中には「アッラー」を意味するカリグラフィーが施されています。その周りを美しく彩る均整の取れた金色のカリグラフィーにも注目してみてください。
イスタンブールの絶景を大パノラマで!
チャムルジャ・モスクは、イスタンブールで最も標高が高いチャムルジャの丘の上にあります。そのため、モスクの敷地内からはイスタンブールの絶景を北は黒海の方まで、南はマルマラ海の方まで見渡すことができるのです。夜になると街中に徐々に明かりが灯り、よりロマンティックな雰囲気に包まれます。
チャムルジャ・モスクへの行き方
ヨーロッパ側からアクセスする場合
イスタンブールはボスポラス海峡によって大陸がヨーロッパとアジアに分かれています。チャムルジャ・モスクはアジア側にあるため、ヨーロッパ側からアクセスする場合は、まずはアジア側に渡る必要があります。ヨーロッパ側のエミノニュやベシクタシュ、カラキョイの埠頭から、アジア側のユスキュダル、もしくはカドキョイへ渡りましょう。
アジア側からアクセスする方法
アジア側の代表的なバス乗り場はユスキュダル、もしくはカドキョイです。バス停はいずれも埠頭近くにあります。ユスキュダルからアクセスする場合は15C、カドキョイからは14Fのバスに乗車します。
交通渋滞などがなければ、ユスキュダルからは45分ほど、カドキョイからは35分ほどでバス停「ビュユック・チャムルジャ・ジャーミィ(Büyük Çamlıca Camii)」に到着します。バス停の前の道路を横断すれば、チャムルジャ・モスクに到着です。
船やバスなど、イスタンブールの公共交通機関を利用するときはイスタンブールカードという交通カードを利用します。イスタンブールカードについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
おわりに
チャムルジャ・モスクは、イスタンブールの観光の中心地であるヨーロッパ側からは少し離れているため、なかなか足を延ばしにくいかもしれませんが、船とバスに乗ることができれば意外にも簡単に行くことができます。イスタンブールを訪れたら、トルコ最大級(2020年7月現在)のモスクにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
- チャムルジャ・モスク
- イスタンブール / モスク
- 住所:Ferah Yolu Sk. No:87 34692 Üsküdar/İstanbul地図で見る