三陸復興国立公園のほぼ中央に位置する岩手県山田町。三陸沿岸道路通行の休憩スポットとしてもお勧めです。アニメーション映画『すずめの戸締り』公開以降、町を訪れる観光客が増えていますが、聖地巡礼以外の素敵な場所をご紹介します。
この記事の目次表示
道の駅やまだ おいすた
三陸沿岸道路山田I.Cを降りてすぐの場所に「道の駅やまだ おいすた」があります。200mほどなので、ドライブの休憩にも便利です。2023年7月にグランドオープンして以降、2024年の9月には来場者数が100万人を超えた人気の道の駅です。
「おいすた」には山田町の特産品である牡蠣(オイスター)と「おいでよ」という意味が込められています。道の駅は、「うみっぷく」と言う名のレストラン、直売所「オイストア」とインフォメーションセンターの「おいすた情報コーナー」の3つの施設で成り立っています。他にも、子供向けの遊び場もあるので、ご家族でのランチや気分転換、お買い物に最適です。
納得のおいしさ「うみっぷく」
新鮮な海の幸を堪能できるレストランで、タッチパネルで注文するとレーンで流れて来ます。にぎり寿司だけではなく、三陸ならではの牡蠣ラーメンやふぐ天丼、はらこめしなどもメニューに並びます。この日はにぎり寿司とオランダ島サーモン巻きいくらの親子を注文。新鮮さと甘さに感動しました。
欲しいものずらりの「オイストア」
「美味しいストア」と「オイスター」をかけた名前のショップは、その名の通り美味しそうなものがずらりと並んでいて目移りしてしまいます。
水槽で販売されている新鮮な魚介はもちろん、レストランで作られた新鮮で豪華な握りずしもお手頃価格で購入できます。テイクアウトコーナーでは、山田町特産の醤油をかけていただくソフトクリームも人気です。
充実の「おいすた情報コーナー」
ゆるキャラ「オイッスさん」が置かれた休憩所兼情報コーナーにはテーブルもあり、オイストアで購入したお弁当などを頂くこともできます。近隣ショップのクーポンが掲載されたスペースや道の駅スタンプの設置、マンホールカードと水門カードの配布もされていて充実の内容でした。
ファミリーにうれしい「かきくけ公園」
敷地内には、子ども向け遊具の「ふわふわドーム」や「mopps」が設営されているほか、シーズンごとに変わる遊具もあり無料で遊ぶことができます。この日も多くの子供たちが歓声をあげていました。
- 道の駅やまだ おいすた
- 山田町(下閉伊郡)
- 住所:岩手県下閉伊郡山田町山田第5地割66-7 66番地1 地図で見る
- 電話:0193-65-6631
- Web:https://yamada-oisuta.jp/
鯨と海の科学館
まだまだ解明されていないと言われる鯨の不思議と鯨を通じての三陸の海を知ることができる科学博物館です。館内では立体映像を楽しめる3Dシアター、鯨の進化の歴史や骨格標本、三陸の海と人間との関りなどについてもわかりやすく展示されています。
施設のシンボルでもあるマッコウクジラの実物大模型の迫力に圧倒されます。ケンカで負った傷なども再現されているのでリアルに感じられます。
- 鯨と海の科学館
- 山田町(下閉伊郡)
- 住所:岩手県下閉伊郡山田町船越第7地割50-1地図で見る
- 電話:0193-84-3985
- Web:https://yamada-kujirakan.jp/
風の電話
「風の電話」と呼ばれる電話ボックスがあるのは、山田町の隣町になります。映画「風の電話」はご覧になったことがあるでしょうか?岩手県大槌町に実在する「風の電話」をモチーフに映画化され、モトーラ世理奈さん、西島秀俊さんが演じています。第70回ベルリン国際映画祭ジェネレーション14プラス部門に出品され、スペシャル・メンション(国際審査員特別賞)を受賞しています。
モチーフとなった「風の電話」は、岩手県大槌町在住のガーデンデザイナーの佐々木氏が、死別した従兄弟ともう一度話しをしたいという思いから、自宅の庭に設置した電話ボックスです。
2011年3月の東日本大震災後、生存した被災者が震災で死別した家族への想いを風に乗せて伝えられるようにとの想いから、敷地を整備して開放しました。
電話ボックスの中には、電話線が繋がっていないダイヤル式の黒電話とノートが1冊あり、電話で亡き人に思いを伝えたり、ノートに気持ちを記したりできるようになっています。あなたには、ここで話したい方がいますか?
個人の敷地内なので、訪れる際は事前に予約をし、プライバシーと環境保全への配慮をお願いします。
【関連記事】映画『すずめの戸締り』岩手&宮城の聖地めぐり