日本の神社仏閣には、その地域やお寺・神社自体にまつわるモノや動物などを模した仏像などが祀られていることが多く、絵馬やお守りなどにも派生していたり、その景観が一風変わったところがあるんです。今回は、筆者が訪れた日本のオモシロ神社仏閣をご紹介します。
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1.【東京】豪徳寺
招き猫発祥の地と言われる「豪徳寺」は招き猫を奉納することで有名になり、境内にある奉納場所にはおびただしいほどの招き猫が祀られています。
その昔、彦根藩2代目藩主・井伊直孝が豪徳寺の前を通りかかった時に、お寺の猫が手招きをしてきたおかげで、その後急転した悪天候をさけられ、雨風をしのぎ難を逃れたことから、このお寺では猫が守り神として扱われ、招き猫発祥の地として知られるようになりました。
今ではオモシロスポットとして外国人にも人気で、筆者訪問時もたくさんの外国人観光客がいましたし、絵馬や奉納された招き猫には英語のみならず、タイ語や韓国語などアジア圏からの訪問者も多い印象です。また、駅やお寺付近の商店街でも猫をモチーフとした看板などが目立ちます。
2.【岡山】軽部神社
岡山県にひっそりと佇む軽部神社は、おっぱいの絵馬が奉納される一風変わった神社です。社の境内には樹齢400年にもなる「垂乳根(たらちね)の桜」があります。
「垂乳根」は古代より「母」「親」にかかる枕詞。美しい花を咲かせた垂乳根の桜はそれ自体が崇拝の対象となるとともに、「母」「親」という意味が加わり、いつの頃からか夫人の乳一切の守り神乳神様として信仰されるようになったとされています。
おっぱいの形の絵馬を奉納すれば、お乳の出が良くなるとして、今も多くの人が参拝に訪れています。この絵馬は総社市にある「吉備路もてなしの館」などで購入が可能です。絵馬の奉納を考えている方は、最初に絵馬を購入してから訪れてください。
よく見てみると、一番多いのは出産後にお乳がいっぱい出るようにと子の健康を願うお母さんたちのものが多いです。また、断乳や卒乳に対する願を綴った絵馬も多く見られました。出産後のお乳問題に悩むお母さんたちの優しさや思いの強さを感じます。
- 吉備路もてなしの館
- 岡山 / おみやげ屋
- 住所:岡山県総社市宿418地図で見る
- Web:http://motenasi.ec-net.jp/
3.【岩手】峯薬師堂(中尊寺)
金色堂で有名な中尊寺には、たくさんのお堂があります。峯薬師堂もそのひとつで、祀られている薬師如来像も金色堂と同じく金箔に覆われていてます。小さなお堂なので目立たないのですが、ここは全国でも珍しい目にご利益があるお堂なのです。
境内にはひらがなで「め」と書かれた絵馬や、「め」がいくつも描かれた旗が一風変わった雰囲気を醸し出しています。お守りなども充実していますし、お土産にもピッタリです。眼病や眼の疲れなどのお悩みがある方は、実際にご利益を受けてみてはいかがでしょうか?
- 中尊寺
- 平泉町(西磐井郡) / 寺 / 観光名所 / 紅葉 / パワースポット / 花畑(7月) / 桜の名所 / インスタ映え / ツーリング / 世界遺産
- 住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202地図で見る
- 電話:0191-46-2211
- Web:http://www.chusonji.or.jp/
いかがでしたか?
その場所によってある特定のことに特化したご利益があるところも多いですね。例えば、恋愛の神様、スポーツの神様、縁切り神社だって存在します。私たちも気付いていない中で、日本には一風変わった神社仏閣が実はいっぱいあります。日本全国、津々浦々ちょっと変わった神社仏閣を巡る旅もいいかもしれません。