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2.高尾山から陣馬山(じんばさん)への縦走コース(東京都八王子市/神奈川県相模原市)
東京近郊で山といえば、まず思い浮かべるのは高尾山(599m)ではないでしょうか。世界一登山客の多い山といわれ、外国人観光客にとってもかなりメジャーな存在です。ケーブルカーやリフトもあり、気軽に楽しめるので、本格的な登山というイメージはあまりないかもしれません。
でもじつは高尾山の山頂から先は「奥高尾」と呼ばれ、いくつかの山を経由しながら、そのさらに奥にある陣馬山まで縦走登山ができちゃうんです!
高尾山への行き方
高尾山登山の起点となる「高尾山口駅」までは「新宿駅」から京王線で最速47分。ここから徒歩5分でケーブルカーとリフトの乗り場に到着します。
筆者の実際のルートとかかった時間
稲荷山コース〜高尾山頂〜小仏城山山頂〜景信山山頂〜陣馬山頂〜「陣馬高原下バス停」へ下山〜バスで「高尾駅」(「高尾山口駅」の隣駅)北口へのコースで登山を行い、高尾山を登り始めてから「陣馬高原下バス停」へ下山するまでの所要時間は、休憩も含めて約7時間半でした。
コースの主な流れ
【1】稲荷山コースで高尾山頂(599m)へ
まずは高尾山頂をめざします。ケーブルカーやリフトを使って行くことももちろんできますが、本格登山を楽しむなら高尾山も歩きでチャレンジしてみては? 1時間半ほどで山頂に到着です。
- 高尾山
- 立川・八王子・日野 / 自然・景勝地 / 登山
- 住所:東京都八王子市高尾町地図で見る
- Web:https://takaozanyuho.com/
【2】奥高尾へ
さてここからいよいよ縦走スタート!高尾山頂から陣馬山頂まではおよそ5時間とあります。かなりの長丁場ですね。さらに陣馬山から「陣馬高原下バス停」まで下山しバスに乗るのですが、バスの本数は1時間に1本なので、それも考慮した上で登山計画を立てたほうがいいでしょう。
筆者が訪れた時期はちょうど桜が見頃で、縦走路のあちこちで満開の花を楽しみながら歩くことができました。縦走路は歩きやすく整備されていますが、階段のアップダウンの繰り返しが地味に足に響きます。
【3】小仏城山(670m)
小仏城山山頂で一休み。ここには茶屋があって、スペースもかなり広めです。おでんやなめこ汁などの文字についのんびりしたくなりますが、まだ先は長いのでガマンガマン・・。
ちなみにこの縦走路には、途中いくつかの茶屋があるのですが、平日だからなのか開いていない店もありました。どのあたりでお昼にするかにもよると思いますが、食料は事前にある程度用意したほうがいいと思います。
- 小仏城山
- 立川・八王子・日野 / 自然・景勝地
- 住所:東京都八王子市地図で見る
- Web:https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kankobunka/002/...
【4】景信山(727m)
景信山山頂に到着。ここにも茶屋があり、休憩スペースも広いです。筆者はここで早めのランチタイムにしました。
さてここから陣馬山頂までは5.7キロ。まだまだ長い道のりですね。
縦走路を歩いていると、途中何カ所もコースが二手に分かれているところがありました。比較的勾配のあるコースと緩やかなコースのようです。高尾山~陣馬山登山は全部で17キロほどのかなり長い道のり。少しでも体力を温存しながら歩きたい人は、緩やかな道を選ぶのがいいかもしれません。
【5】陣馬山(855m)
長い道のりを歩き、ようやく陣馬山頂に到着。この山頂のシンボルでもある白馬のモニュメントを目にしてほっと一息。山頂一帯はかなり広く、もちろん茶屋もありました。目的地まで歩ききったご褒美になめこ汁(¥300)をいただきます!長時間歩いた後なので、たっぷりの熱々なめこ汁が体に染み渡りました。
さてここからは「陣馬高原下バス停」まで下山。この下りがかなりの急勾配で、息を抜く間もなくただひたすら斜面を下りていきました。
バス停までは1時間ちょっと。バスターミナルのようになっており、ベンチやトイレもあるので、少し余裕をもって下りてのんびり待つのもいいと思います。そこから40分ほどバスに揺られ、「高尾駅」北口に到着です。
高尾山~陣馬山縦走コースのおすすめポイント
このコースは縦走ということもあって、所要時間はかなり長いです。ただ難所といえるような箇所はないので、「ハイキングではちょっと物足りない!」「もう少し本格的な山歩きをしてみたい!」という人にはとってもおすすめのコース!
またこのコースでは、天気がいいときれいな富士山の絶景を見ながら縦走を楽しめるんだそう!(この日はあいにくの曇り空で、筆者は残念ながら見ることはできませんでした)
今回は高尾山からスタートしましたが、このコースは陣馬山から高尾山をゴールに歩くこともできます。終点を高尾山にすれば、疲れ具合や歩くペースなどの状況に合わせて、ケーブルカーで下ることもできるので安心かもしれませんね。