高知
高知観光
坂本龍馬の出身地として知られる、カツオ漁が盛んな地域

【高知】日本最後の清流!~四万十川を巡る沈下橋Trip~

取材・写真・文:

訪問エリア:47都道府県

2017年4月4日更新

1,398view

お気に入り

写真:てっぴい

高知県を流れる四万十川。四国山地の山間をくねくねと蛇行しながら太平洋へと注ぐ全長196kmの一級河川ですが、手つかずの自然とのどかな里山の風景が多く残ることから“日本最後の清流”とも呼ばれています。そんな四万十川には、「佐田沈下橋」や「岩間沈下橋」などに代表されるように、特徴的な形をした橋がいくつか架けられています。今回はそうした四万十川に架かる代表的な橋を巡る旅について紹介していきたいと思います。

この記事の目次表示

四万十市のシンボル!四万十川に架かる赤鉄橋

  • 写真:てっぴい四万十市街に架かる四万十川橋(=通称:赤鉄橋)

四万十川下流の街、高知県四万十市。高知県第3の人口を擁する街であり、市内の中心部である旧中村市の市街地には、碁盤の目状の街並みが今なお残る「土佐の小京都」の異名を持つ街になります。

そんな風情ある街並みを残す四万十の市街地と、対岸の具同(ぐどう)地区とを結ぶこちらの橋は、通称「赤鉄橋」と呼ばれる四万十市を代表する橋です。四万十川に架かる真っ赤な色合いが大変特徴的な橋で、ドラマのロケ地としても使われたこともあります。正式名称を「四万十川橋」と言って、大正15年(1926年)の6月30日に完成しました。

渡し船による交通手段しかなかった当時の四万十市の住民にとっては画期的な橋で、また完成当時は四国最大級の鉄橋だったことも手伝って、記念式典の日には大挙して四万十の街に見物客が訪れたんだとか。その後、昭和21年(1946年)に発生した南海大地震によって一度壊滅的な被害を受けますが、再建され今に至ります。

  • 赤鉄橋:橋のたもとより

今では、少し下流側に国道56号線の「渡川大橋」、そして中村宿毛道路の「新四万十川橋」が架かっているため、交通手段としての重要性は当時より薄れましたが、橋の上から眺める四万十川の雄大な流れも実に見事です。四万十市街を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみると良いでしょう。

四万十川の風景を代表する「沈下橋」!長さ四万十一の佐田沈下橋

  • 写真:てっぴい佐田沈下橋

さて、先ほどの赤鉄橋から高知県道340号川登中村線を、四万十川の上流に遡って進むこと約5km。今度は、四万十川の風景に代表される「沈下橋」の光景に出会いに行きましょう。

こちらは、同じく四万十川に架かる「佐田沈下橋」です。距離的には四万十市の市街地からわずかしか離れていませんが、四万十川を少し山の方へ遡るだけで、この素晴らしい自然の絶景!

  • 写真:てっぴい佐田沈下橋から眺める四万十川の風景

いかにも“日本最後の清流”らしく、のどかな里山の風景が広がる「佐田沈下橋」。橋の上からは、これぞ四万十川の風景!といった美しい山川の風景を楽しむことが出来ます。

沈下橋って?

  • 勝間沈下橋

実は今回紹介している四万十川流域以外にも、こうした沈下橋は全国各地にいくつもあります。橋に欄干がなく、川面から橋の上までの高さが異様に低いのが沈下橋の特徴で、増水時には予め橋が川に沈んでしまうように設計された橋のことを指す総称です。

そうすることで、大雨や台風などにより、橋が流出してしまうことを防ぐために作られたのが沈下橋なのです。今でこそ、そうした自然災害にも十分耐え得るような丈夫な橋が増え、このような沈下橋は徐々に姿を消しつつありますが、四万十川流域には今なお40以上の沈下橋が現存していると言われています。

上で紹介している「佐田沈下橋」は、そんな四万十川に架かる沈下橋の中でも長さが最長のもの。数ある沈下橋の中でも、四万十市の市街地に近いこともあり、多くの観光客が訪れる「佐田沈下橋」ですが、このほか代表的な沈下橋としては、有名な日本映画のロケ地となった「勝間沈下橋」や観光パンフレットやポスターなどにしばしば登場する「岩間沈下橋」などがあります。

佐田沈下橋
高知 / 沈下橋 / 橋
住所:高知県四万十市佐田地図で見る
電話:0880-35-4171
勝間沈下橋
高知 / 橋 / 沈下橋
住所:高知県四万十市勝間沈下橋地図で見る
岩間沈下橋
高知 / インスタ映え / 沈下橋 / 橋
住所:高知県四万十市西土佐岩間地図で見る

四万十川で楽しむ川のアクティビティ!

四万十川を巡る沈下橋の旅はいかがでしょうか?雄大な四万十川の流れを風景として楽しむのもまた格別ですが、幾多にも蛇行することによって流れが穏やかな四万十川では、カヌーなどのアクティビティも人気です。

時間があれば、ぜひともそうした川のアクティビティにもチャレンジしてみると良いでしょう!

次のページを読む

高知の旅行予約はこちら


高知のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

高知のホテルを探す

高知の航空券を探す

高知の現地アクティビティを探す

高知のレンタカーを探す

高知の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【西日本】家族旅行におすすめの観光地27選

ジンベエザメが見られる世界最大級の水族館「海遊館」や、パンダの飼育数日本一の「アドベンチャーワールド」、大迫力の観光放水が見られる「黒部ダム」など、西日本の家族...


食べ歩きが楽しい!四国のグルメな観光スポット11選

賑わいある表参道が魅力の「金刀比羅宮」や、歴史ある温泉街歩きも楽しい「道後温泉」、ご当地感あるグルメが揃う「ひろめ市場」など、食べ歩きを楽しみたい、四国のグルメ...

【2024最新】日本の人気の島・離島TOP50!旅行者が行っている島ランキング

広島の宮島や沖縄の古宇利島、山口の角島をはじめとする日本の離島を、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在)が実際に行ってい...

全国の人気鍾乳洞・洞窟TOP23!旅行者が行っている鍾乳洞・洞窟ランキング

秋芳洞やあぶくま洞、青の洞窟をはじめとする全国の鍾乳洞・洞窟を、トリップノートの8万9千人のトラベラー会員(2023年8月現在)が実際に行っている順に、ランキン...

日本三大鍾乳洞【龍泉洞・秋芳洞・龍河洞】&三大鍾乳洞に負けないおすすめ鍾乳洞7選!

日本三大鍾乳洞と称される龍泉洞・秋芳洞・龍河洞。そして国内にはこの三大鍾乳洞にも負けない、見応えある鍾乳洞が他にもまだまだ存在します。この記事では日本三大鍾乳洞...

この記事を書いたトラベルライター

日本全国を駆け巡る国内旅行専門の旅ブロガー
どうもみなさまこんばんは。個人で「日本全国旅そうだんBlog」という旅ブログを営んでいるてっぴいと申します。関東在住の20代で、休日や祝日は主にサイクリングやドライブを通じて西へ東へ飛び回っています。学生時代には自転車の荷台にテントや寝袋などの荷物を山ほど積んで、2週間や3週間、長期の旅に出掛けていたこともありました。現在はドライブや旅先でのサイクリングが中心ですが、そんな私が今まで見てきたこと、体験してきたこと全てひっくるめて、国内旅行の魅力について紹介していけたらと思いますので、よろしくお願いします。
http://cyclingtour587.blog.fc2.com/

埼玉県唯一の「日本の滝百選」!丸神の滝の絶景に出会う旅

皆様は「丸神の滝」という滝をご存知でしょうか?埼玉県小鹿野町にある落差76mの滝で、埼玉県では唯一「日本の滝百選」にも選ばれています。両神山の麓、いわゆる秩父の...


“滝の始まり”を見ることが出来る?!奥日光・湯滝の魅力

奥日光にある湯滝。日本三名瀑にも数えられ、言わずと知れた日光・華厳の滝や、鮮やかな紅葉が大変素晴らしい竜頭の滝と並んで、「奥日光三名瀑」に数えられる美しい滝です...


【千葉】南房総絶景夕焼けスポット!多田良海岸&北条海岸

千葉県南房総市にある多田良海岸と館山市の北条海岸。ともに夏の海水浴シーズンには多くの海水浴客で賑わう場所ですが、西側が海に開けた絶好の夕焼けスポットです!今回は...

本州から!九州から!美しい関門橋の景色に感動する関門海峡の旅

本州と九州との間を隔てる関門海峡。最も距離の短い所だとその間わずか700m弱しかありませんが、本州と九州とを結ぶ連絡橋として昭和48年(1973年)11月14日...

【和歌山】日本三名瀑!那智の滝と世界遺産・熊野古道大門坂を巡る旅

紀伊半島の南部、和歌山県那智勝浦町にある那智の滝。熊野灘に面する海岸沿いから、およそ5kmほど内陸に入った紀伊山地の深い山の中に位置する滝です。茨城県大子町にあ...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります