釧路・阿寒・摩周・屈斜路・根室

【北海道】釧路湿原・摩周湖・阿寒湖観光2日間のモデルコース

取材・写真・文:

茨城在住
訪問エリア:45都道府県

2021年8月27日更新

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【16:30】「和CAFE海あかり」で夕日or霧鑑賞

釧路湿原見学を終えたら、車で約40分かけて再び釧路駅周辺の市街地へと戻り、夕日を鑑賞します。釧路の夕日は「世界三大夕日」の一つとされており、その美しさに定評があります。一方で「霧の町」と喩えられるように、5~8月にかけては霧が広がる日も増えます。

  • 写真:Sosyu Kikuchi和CAFE海あかり/駐車場からの様子(霧の町らしい風景)

夕日鑑賞でおすすめなのが、カフェ「海あかり」です。お店のすぐ目の前が海という好立地で、店内には大きな窓が設けられています。筆者が訪問したタイミングでは霧がすごく夕日鑑賞は叶いませんでしたが、逆に霧という独特の気候を存分に味わうことができました。

  • 写真:Sosyu Kikuchi和CAFE海あかり/店内の様子
  • 写真:Sosyu Kikuchi和CAFE海あかり/紅茶(400円)
和CAFE 海あかり
釧路市 / カフェ・喫茶店
住所:北海道釧路市益浦2-23-14地図で見る
電話:0154-91-9738

【19:00】ディナーは「スープカレーサラデジャンタル・ノボ」

夕日や霧を鑑賞したあとは、ディナーで北海道名物のスープカレーを頂きます。「サラデジャンタル・ノボ」では、鶏ガラ、こんぶ、カツオ、野菜を中心に20種類以上の食材を、約10時間かけて煮込んだというスープカレーを提供しています。

  • 写真:Sosyu Kikuchiスープカレーサラデジャンタル・ノボ/チキン&野菜スープカレー(1,230円)

ベジタブルスペシャル(1,100円)」は大ぶりのキャベツをはじめ、揚げ野菜がたっぷりとのっていて、スパイシーな風味と合わさり絶品です。「チキン&野菜スープカレー(1,230円)」はカリカリで大きなチキンがのっていて、ボリューミーです。その他にも多数のメニューがあります。

  • 写真:Sosyu Kikuchiスープカレーサラデジャンタル・ノボ/ベジタブルスペシャル(1,100円)
  • 写真:Sosyu Kikuchiスープカレーサラデジャンタル・ノボ/店内の様子
  • 写真:Sosyu Kikuchiスープカレーサラデジャンタル・ノボ/ターメリックライス
スープカレー サラデジャンタル・ノボ
釧路市 / ご当地グルメ・名物料理 / ランチ / カレー / スープカレー
住所:北海道釧路市文苑4丁目65-2 東陽ビル2F地図で見る
電話:0154-38-7890
Web:http://soupcurry-novo.com/menu.html

【20:00以降】各自のお宿へチェックイン

釧路駅近隣や市街地では宿泊施設がたくさんあります。ディナー後は、各自のお宿へチェックインしましょう。筆者は民泊(airbnb)を利用しました。

翌日は早朝から車で摩周湖へ向かうスケジュールです。5時には出発のため、できれば早めに就寝します。朝食場所のご提案もありますので、素泊まりでOKかなと思います。

2日目【7:00】裏摩周展望台

釧路市街から約1時間45分のドライブを経て、摩周湖へ到着です。道中は山深くなっていき、野生のシカがひょっこり現れることもありますので、運転には十分お気を付け下さい。筆者も何頭かと出会いました。

  • 写真:Sosyu Kikuchi裏摩周展望台/摩周湖を上から眺める

摩周湖を鑑賞できる展望台は3つありますが、今回はスケジュールの関係で「裏摩周展望台」をチョイスしました。摩周湖は清浄な湖水を維持しており、2000年代からの平均値として、透明度20メートルを維持しているそう。展望台からはその透明度までは分かりませんが、標高の高い位置から摩周湖を眺めることができます。

  • 写真:Sosyu Kikuchi裏摩周展望台
  • 写真:Sosyu Kikuchi裏摩周展望台/デッキに腰掛けられるようになっている
摩周湖
弟子屈町(川上郡) / 自然・景勝地 / 観光名所 / ツーリング / 湖
住所:北海道川上郡弟子屈町地図で見る
Web:https://www.masyuko.or.jp/introduce/mashu/
裏摩周展望台
清里町(斜里郡) / 展望・景観 / 展望台
住所:北海道斜里郡清里町清泉地図で見る
電話:0152-25-3601
Web:https://www.town.kiyosato.hokkaido.jp/kankou/spot/...

【7:30】朝の「神の子池」を堪能

裏摩周展望台から車で約15分移動すると、「神の子池」へ到着です。神の子池とは、摩周湖の伏流水でできていると言い伝えのある神秘的な池です。水深は5メートル。エメラルドブルーに輝く姿と、水中に沈んだ化石のような倒木に圧倒されます。

  • 写真:Sosyu Kikuchi朝の「神の子池」
  • 写真:Sosyu Kikuchi神の子池/朝霧とのコラボ
  • 写真:Sosyu Kikuchi神の子池/池の周りを遊歩道が囲んでいる

早朝に訪問すると、朝霧とのコラボレーションを見ることもできて、より神聖な空間を堪能できるでしょう。駐車場からも歩いてすぐですし、周囲は220メートルと小さいため、散策時間は30分程度あれば十分です。

  • 写真:Sosyu Kikuchi神の子池/朝霧とのコラボ
▼神の子池についての詳しいご紹介はこちら▼
【北海道】神の子池・朝の時間帯はどんな様子?行き方や道路状態は?
神の子池
清里町(斜里郡) / 自然・景勝地 / パワースポット / ツーリング / インスタ映え / 絶景 / 観光名所
住所:北海道斜里郡清里町地図で見る
電話:0152 - 25 - 4111(きよさと観光協会)
Web:http://www.kiyosatokankou.com/kaminokoike.html

【9:00】「摩周の湧き水」を汲む

神の子池を後にし、阿寒湖方面へと向かいます。その途中で「摩周の湧き水」を汲みます。こちらは地元の方も利用するような、穴場スポットです。冷たく、雑味のない湧水の味を楽しみましょう。空のペットボトルを事前に用意しておく必要があります。

  • 写真:Sosyu Kikuchi摩周の湧き水

「摩周の湧き水」へ行くには、後述する道の駅摩周温泉の駐車場を利用します。駐車場から道路を挟んだすぐ反対側に位置しています。歩いてすぐ到着できます。グーグルマップにも掲載されていますので、参考にしてみては。

  • 写真:Sosyu Kikuchi摩周の湧き水
  • 写真:Sosyu Kikuchi摩周の湧き水
摩周の湧き水
弟子屈町(川上郡) / 名水
住所:川上郡弟子屈町湯の島3丁目5番5地図で見る

【9:15】「道の駅摩周温泉」でエゾシカバーガーを朝食に

湧き水を汲んだ後は、道の駅摩周温泉に車を停車したまま、道の駅に立ち寄ります。店内は広く、菓子・食品類から雑貨まで一通りのお土産は揃うでしょう。屋外には足湯スペースもあり、誰でも利用できます。足湯で丁度良いくらいの熱い湯でした。タオルを持参しましょう。

  • 写真:Sosyu Kikuchi道の駅摩周温泉
  • 写真:Sosyu Kikuchi道の駅摩周温泉
  • 写真:Sosyu Kikuchi道の駅摩周温泉/エゾシカバーガー(他)が買える売店

売店では「エゾシカバーガー(600円)」が人気のようです。ふわふわのパンにミンチ肉と野菜が挟まっています。他にも10種類弱のバーガーや、いもだんご、じゃがバター、あげいもなど、北海道特産のジャガイモを使ったメニューが豊富で朝食にぴったりです。

  • 写真:Sosyu Kikuchi道の駅摩周温泉/エゾシカバーガー
道の駅 摩周温泉
弟子屈町(川上郡) / 道の駅・サービスエリア / おみやげ屋 / ファーマーズマーケット / 観光案内所・ビジターセンター / 足湯・手湯 / ドッグラン / ハンバーガー / ご当地グルメ・名物料理
住所:北海道川上郡弟子屈町湯の島3-5-5地図で見る
電話:015-482-2500
Web:http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/440/

【9:50】「森の天然水」を汲む

道の駅摩周温泉には裏庭のようなスペースがあり、そこでは「森の天然水」と名付けられた湧き水を汲むことができます。綺麗に整備された木立のなかで、地下約70メートルから湧いた水が勢いよく流れます。

  • 写真:Sosyu Kikuchi道の駅摩周温泉/森の天然水

地元の環境コンサル会社が調査した結果も展示されていました。水が汲みやすいように取水口が整えられていますが、容器の販売等はありませんので、空のペットボトルがあると便利です。

  • 写真:Sosyu Kikuchi道の駅摩周温泉/森の天然水
  • 写真:Sosyu Kikuchi道の駅摩周温泉/森の天然水
森の天然水
弟子屈町(川上郡) / 名水
住所:川上郡弟子屈町湯の島3丁目5番5地図で見る
電話:015-482-2500
Web:https://www.masyuko.or.jp/michinoeki/index.html

【10:00】なんだろう橋を渡り「水郷公園」を歩く

引き続き道の駅摩周温泉に車を停車したまま、15分程周辺をお散歩します。近くには釧路川が流れており、橋の上から素敵な景色を眺めることができます。橋には西アフリカ産の高耐久性木材が使用されているそうで、「なんだろう橋」と名付けられています。木の橋とは珍しいですね。

  • 写真:Sosyu Kikuchiなんだろう橋
  • 写真:Sosyu Kikuchi「なんだろう橋」から見た釧路川

橋の先には「水郷公園」が広がります。池にはカモが泳いでいます。池の中には鯉ではない、華やかな色をした魚が泳いでいました。特に遊具等があるわけではありませんが、穏やかな風景を楽しむことができる公園です。

  • 写真:Sosyu Kikuchi「なんだろう橋」を渡った先にある水郷公園
なんだろう橋
弟子屈町(川上郡) / 橋
住所:北海道川上郡弟子屈町美里地図で見る
水郷公園
弟子屈町(川上郡) / 公園
住所:北海道川上郡弟子屈町美里地図で見る

【11:30】阿寒湖へ移動し、半日観光

道の駅摩周温泉を堪能したあとは、車で約45分かけて阿寒湖へ移動します。具体的には、阿寒湖温泉街を目指しましょう。阿寒湖温泉街には高級ホテル、レストラン、お土産屋さんが大変充実しています。アイヌ文化を学べるスポットも多く、異文化体験もできるでしょう。

  • 写真:Sosyu Kikuchiマリモが生息する阿寒湖

観光地として見どころがコンパクトにまとまっているため、歩いて町を散策できます。筆者はアイヌコタン(アイヌが暮らす集落で、民芸品店が立ち並ぶ場所)に車を停車し、ランチに出かけたり、遊覧船に乗ったり、ショッピングを楽しみました。阿寒湖畔エコミュージアムセンター付近にも大きな駐車場がありますので、参考にしてみて下さい。

  • 写真:Sosyu Kikuchi阿寒湖/アイヌの集落かつ民芸品店街のアイヌコタン
  • 写真:Sosyu Kikuchi阿寒湖/遊覧船

阿寒湖の見どころやモデルコースについては、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご参照ください。

▼阿寒湖観光のモデルコースについてのご紹介はこちら▼
【北海道】昼~夜にかけて!阿寒湖観光をフルに楽しむモデルコース
阿寒湖アイヌコタン
釧路市 / 観光名所
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-19地図で見る
電話:0154-67-2727
Web:http://www.akanainu.jp/
阿寒湖畔エコミュージアムセンター
釧路市 / 博物館 / 雨の日観光
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-1-1地図で見る
電話:0154-67-4100
Web:http://business4.plala.or.jp/akan-eco/
阿寒湖
釧路市 / 自然・景勝地 / 観光名所 / 冬のおすすめ観光スポット / ツーリング / 湖
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉地図で見る
Web:http://ja.kushiro-lakeakan.com/news/area/area_akan...

【19:00以降】ナイトウォーク「カムイルミナ」に参加or移動

阿寒湖観光を半日楽しみ、ディナーを終える頃合いになったら、ナイトウォーク「カムイルミナ」に参加します。「カムイルミナ」とは簡単に、昼間は「ボッケ遊歩道」となっている湖畔の森が、プロジェクションマッピング等のデジタルアートで彩られ、その中を少人数グループで歩くという新種のアクティビティです。詳しくは以下の記事をご参照ください。

  • 写真:Sosyu Kikuchiナイトウォーク「カムイルミナ」のワンシーン
  • 写真:Sosyu Kikuchiカムイルミナのパンフレット

また、半日阿寒湖を観光したら、早めに移動に入るという方法もあります。例えば阿寒湖温泉街から釧路方面までは車で約1時間20分、網走方面までは約1時間半です。参考までに筆者は、阿寒湖の民泊(airbnb)に宿泊し、翌朝に釧路空港へと向かいました。

阿寒湖の森ナイトウォーク KAMUY LUMINA(カムイルミナ)
釧路市 / 体験・アクティビティ / 穴場観光スポット
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-5-20地図で見る
電話:0154-65-7121
Web:http://www.kamuylumina.jp/

この記事を書いたトラベルライターから一言

  • 写真:Sosyu Kikuchi

阿寒湖温泉街を出発し、釧路空港へ車を走らせること約40分。「道の駅阿寒丹頂の里」があったので、ふらりと立ち寄ってみました。そこでなんと「よつ葉乳業」のソフトクリームを偶然食べる機会ができました。よつ葉乳業といえば北海道に本社を置き、高品質の牛乳や乳製品の製造販売を行う会社です。ミルクの良い香りがして、滑らかな舌触りのソフトクリームで、北海道の貴重な思い出となりました。(Sosyu Kikuchi)

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この記事を書いたトラベルライター

大自然に魅せられて
江ノ島出身、現在は霞ヶ浦湖畔で暮らしています。自然に触れる旅が好きで、これまで国内45県、海外13か国を訪問。地域に根付く食と文化を探るのも楽しみの一つです。

▶よくある執筆ネタ
・湧き水、ネイチャースポット
・焼き芋、食文化、町の飲食店

▶Awards
・H30.10 環境保全茨城県民会議主催「いばらき自然環境フォトコンテスト」部門賞
・H31.01 羽田空港主催「私の旅する日本語2018」大塚製薬賞
・R01.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2019上半期」審査員特別賞
・R03.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2021上半期」SNSシェアトップ賞

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