京都市右京区にある世界遺産・仁和寺(にんなじ)。仁和寺には7つのパワースポットがあると言われ、その中には「京都にある9つの神社のお参りが同時にできる」という場所も!7つのパワースポットを中心にご紹介していきます。
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仁和寺って実はすごいんです!
仁和寺は、仁和4年(888年)に創建された非常に歴史があるお寺です。その当時の元号をとって、「仁和寺」とされました。『徒然草』や『方丈記』にも登場する、格式高い寺院なのです。トリップアドバイザーのスポットページを見ると、京都市の観光名所1,475軒中20位となっており(2019年5月時点)、人気の観光地であることが伺えます。
1994年 世界遺産登録
2019年5月時点で、日本の世界遺産は22件登録されています。2019年に大阪の中百舌鳥の古墳が正式に登録されれば23件になりますが、そのうちの一つが「古都京都の文化財」です。「古都京都の文化財」は17件の資産で構成されており、そのうちの一つが仁和寺となっています。
長年、皇室出身者が仁和寺の住職を務めていた
先帝の遺志を受け継ぎ、仁和寺を完成させた宇多天皇は897年に譲位後、出家し仁和寺の住職を務めます。それ以降、1867年まで仁和寺の住職は皇室出身者が務めていたという、格式が高いお寺です。平安から鎌倉時代においては、門跡寺院として最高の格式を持っていたそうです。
※門跡寺院(もんせき/もんぜき じいん):皇族・公家が住職を務める特定の寺院のこと
文化財の宝庫
歴史も古く、格式も高いお寺だということもあり、仏様や工芸品など多くの宝物を所蔵しています。平安時代のものから、現代のものまであるようです。それらは霊宝館で公開されていますので、興味のある方はぜひ霊宝館へ足を運んでみましょう。
広い境内はパワースポットの宝庫
仁和寺の境内はかなり広大です。筆者は、じっくり見てまわり2時間くらいかかりました。宝探しのようにパワースポットを探したりもできるので、楽しめます。また7つのパワースポットのうちの一つである「九所明神」は、9社の神様が勢ぞろいしているという驚きなスポットなのです。
それでは順に7つのパワースポットをご紹介していきましょう。
パワースポット①二王門(重要文化財):心身健康
まずは、仁和寺を訪れて最初にお目にかかる二王門です。左右にドドドンッとそびえ立っている金剛力士像が出迎えてくれます。そこをくぐると、「浄心の参道」が続きます。まずは、邪念を払って、ここで心身を清めましょう。
パワースポット②宸殿(登録有形文化財):道を開いて幸せ呼び込む
二王門をくぐるとすぐ左手に見える建物です。ここには宸殿(しんでん)、御殿、霊明殿があり、中は広く見ごたえがあります。この宸殿の中にある、「二王門」「勅使門」「皇族門」「中門」「薬医門」の五つの門すべてがちょうど見える場所がパワースポットと言われています。
そんな場所があるのかと、筆者は分からず何回も行ったり来たりしてしまい、結局宸殿にいらっしゃったお坊さんにお聞きして発見できました。わからない場合は、お坊さんや受付のスタッフの方々に尋ねると、親切に教えてくれます。
あなたは探し出せるか?恋愛運UPスポット
宸殿にはお庭があります。その庭にもパワースポットが存在します。それは、ハートを抱いたイルカの岩です。筆者は見つけ出せませんでしたので、実際の写真は撮れませんでした。どこにあるか、探してみてください!
パワースポット③霊明殿(登録有形文化財):大きな願いが叶う
二王門をくぐった左手に見える建物の中を歩いていき、御殿を過ぎ、宸殿を通り過ぎて、一番奥にあるのが、霊明殿です。ここにいらっしゃる薬師如来様は、仏像の中では「日本一小さな国宝」とのこと。
パワースポット④金堂(国宝):元気で長生き
宝探し的なスポットです。この金堂はなんと国宝。京都御所の紫宸殿(御所で最も格式の高い建物)を移築したものだそうです。屋根には、「3000年に一度浮かんでくる亀を5回も見た」という仙人像がいるとのことです。筆者は結局どこにあるのか見つけることができませんでしたが、ぜひ探し出してみてください。長寿繁栄のお守りになるでしょう。