東京都荒川区にある、創業200年以上の老舗和菓子店「羽二重団子」。江戸時代から続く長い歴史のなかでは、漱石や子規をはじめ、多くの文豪達の文学作品にも登場しています。今回は、伝統の味が引き継がれ、今も変わらずに愛され続けている「羽二重団子」についてご紹介します。
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かつての文豪達が愛した「羽二重団子」とは?
創業180年以上を誇る「羽二重団子」は、江戸時代の頃から街道往来の人々に親しまれてきた老舗のお団子屋さんです。
江戸・明治期の名店番付である『維新の頃より明治のはじめ 大江戸趣味風流名物くらべ』にも羽二重団子は載っており、当時から美味しいと評判だったことが伺えます。
その後も愛され続けた羽二重団子は、数多くの有名文学作品にも登場し、夏目漱石の『吾輩は猫である』や、正岡子規の『道灌山』や『仰臥漫録』など、様々な文豪達に取り上げられてきました。
江戸時代からの風味と面影が受け継がれた羽二重団子を、さっそく食べに行ってみましょう!
羽二重団子はどこで食べられるの?
羽二重団子の店舗は全部で4店舗あり、日暮里駅周辺に3店舗、西日暮里駅構内(改札前)に1店舗あります。
そのうち、「羽二重団子 本店」と「HABUTAE1819 羽二重団子 日暮里駅前店」にはイートインスペースがあり、羽二重だんごをはじめ、様々なドリンクやランチを店内でゆっくりと頂いていくことができます。
今回は多くの文豪達の作品にも登場している、音無川のほとりの芋坂に建つ「羽二重団子 本店」で食べたいオススメのメニューを3つご紹介します!
羽二重団子 本店で食べたいオススメのメニュー
①羽二重だんご(煎茶付)560円
まず始めにご紹介するのは、羽二重団子を訪れたら、やはり絶対に食べておきたい「羽二重だんご」!
餡・焼とそれぞれ1本ずつ付きますが、お好みでどちらも1本280円で希望の本数を頼むことができます。
どちらもしこしこした歯ざわりで、焼き団子は生醤油の絶妙なしょっぱさが、餡団子は飽きのこない上品な甘さが味わえます。何本でもおかわりしたくなる、昔から愛され続けてきたのが納得の逸品です!
②漱石セット(煎茶付)630円
2つ目にご紹介するのは、その名も「漱石セット」!
焼き団子が1本と漱石もなかが1個、それに煎茶が付いています。羽二重団子は夏目漱石著の『吾輩は猫である』にも登場していて、作品中には「…芋坂へ行って團子を食いましょうか…」という一文があります。
作品内の猫を想起させるもなかは、可愛い見た目もたまりません!
もなかの中には、餡と生地種を滴に見立てた「しずくあん」が3粒も入っていて、ぱりぱりとしたもなかともっちりとしたしずくあんのハーモニーが楽しめます。
漱石セット以外にも、正岡子規の子規セット(1,120円)や岡倉天心の天心セット(1,200円)などがあり、かつての文豪や文学作品に思いを馳せながら味わうことができます。
③いちご団子 1本300円
最後にご紹介するのは、冬から春先にかけて期間限定で登場する「いちご団子」!
こし餡の上品な甘さといちごの爽やかな酸味は、相性抜群!ほっぺが落ちそうになる美味しさです♪
いちご団子をお求めの際は、「HABUTAE1819 羽二重団子 日暮里駅前店」がおすすめ!他の店舗でも販売はされているのですが、取扱期間が駅前店より短かく、置いていなこともあるので、ホームページなどで確認してから行かれることをおすすめします。
- HABUTAE1819 羽二重団子 日暮里駅前
- 浅草・上野・谷根千 / カフェ・喫茶店 / スイーツ / 和菓子店
- 住所:東京都荒川区東日暮里6-60-6地図で見る
- 電話:03-5850-3451
- Web:https://habutae.jp/
おわりに
かつての文豪達の有名作品に数多く登場した、歴史ある「羽二重団子」のご紹介はいかがだったでしょうか?
江戸時代から続く伝統の味が現在にまで引き継がれ、美味しさと共に深い歴史が感じられる、味わい深いお団子です。音無川のほとり、芋坂のすぐ横に建つ本店でぜひその味を堪能してみて下さいね。