オーストリア
オーストリア観光
音楽の都の美しい建造物やアルプスの大自然

【オーストリア・ウィーン】 お手軽オープンサンドのお店「ツェスニエフスキー」

取材・写真・文:

東京在住

2017年11月26日更新

4,159view

お気に入り

写真:Emily

オーストリア・ウィーンの名物料理と言えば何を思い浮かべますか?大きなカツレツ「ウィンナーシュニッツェル」?チョコレート好きにはたまらない「ザッハトルテ」?ウィーンはお料理にまで貴族文化が入り込み、見た目も味も美味しいものがいろいろありますね。今回ご紹介するのも、実はウィーンの名物。しかしながら他の名物料理とは違って、片手でパクッとお手軽に食べられるものです。それは、「オープンサンド」。今回はウィーンっ子御用達のオープンサンドの老舗「ツェスニエフスキー」をご紹介します。

この記事の目次表示

オープンサンドがなぜウィーンに?

  • 写真:Emily

そのそもこのお店の名前「ツェスニエフスキー」とは、お店の創始者のお名前。ツェスニエフスキーさんはクラクフ生まれのシェフで、1902年にウィーンにバーを開店しました。

オーストリア産の新鮮な材料と、そしておいしいパンで作ったオープンサンドがこのお店の名物になり、それが現在でもウィーンっ子に愛されています。

1902年に作ったバーからはパンの部門がほどなく移転されましたが、その移転先は今でもDorotheergasse通り店として人々に愛されています。

お店の外観はとてもシンプル

今回はDorotheergasse通り店へ。ウィーンっ子に愛されていて、かわいいオープンサンドのお店…さぞかし外観もとってもキュートなのでは?と期待しながら行ったところ、外観はとってもシンプル。中に入ると、「老舗」といった風格のインテリアです。

ケーキ屋さんのショーケースのようなディスプレイに、様々なオープンサンドがずらり。シンプルで風格のあるインテリアと対照的に、オープンサンドのかわいらしさが際立ちます。

席数はとても少ない…

席数はとても少なく、とても人気店が故、お昼ともなると席に座れず…ですが、お手軽フードなので、みなさん、スピーディーに食べて帰るので席の回転もよし!スタンディング席もあるので、そこでつまみながら待っていればすぐに座れます。

オーダーしてみよう

何種類のオープンサンドがあるの?

常時18~25種類のオープンサンドが販売されており、そのうち大多数は創業当時からの変わらぬメニューなのだとか。今回は具の種類を何種類かご紹介します。(カッコの中は読み方です)

  • Tomate(トマーテ):トマト
  • Ei(アイ): 卵
  • Krabbe mit Ei(クラーベ ミット アイ):エビガニ入り卵
  • Thunfisch mit Ei(トゥンフィッシュ ミット アイ):ツナと卵
  • Matjes ohne Zwiebel(マティエス オーネ ツヴィーベル):ニシン(玉ねぎなし)
  • Gurke mit Ei(グルケ ミット アイ): ピクルスと卵
  • 写真:Emily

テーブルの上にも小さな「メニュー」がありました。(なんと!日本語表記も!)これを見ていると、すべて美味しそうで全部食べてみたくなります。

お店のオススメそして一番人気が「ベーコンと卵」のオープンサンド

  • 写真:Emily

ちなみにお店のオススメそして一番人気が「ベーコンと卵」のオープンサンド。

お店もこの一品が自信ある品なのか、お店のホームページのアドレスはhttp://www.speckmitei.at/と、www.の後が「ベーコンと卵」という単語でした!(※現在のホームページにリダイレクトされます)。秘伝のレシピは門外不出で、「卵の調理法に秘密があるのではないか?」などとささやかれているのだとか。

お店のホームページでは、その美味しさの秘密を「オーストリアのパンと、オーストリアの材料で最高のものを作る職人がいるから」と説明されています。

オーダーの仕方

  • 写真:Emily

オーダー方法はとっても簡単!ディスプレイの中のサンドイッチを見て、「これが食べたい」という直観に従って、中のおばちゃんたちに「これ!」と指をさすだけ。日本語で言う「これ」はドイツ語で"Das"(ダス、と読みます)。

「~と」(英語で言うand)は"und"(ウント、と読みます)。指さしながら、"Das, und, das...und...das!"と言って、最後に「お願いします」(英語で言うplease)の"bitte!(ビッテ、と読みます)を笑顔と共にいえば注文完了。

  • 写真:Emily

1つ1.3ユーロ(約170円)というお手軽プライスも魅力的です。ドリンクは会計の時にオーダーします。

どれも一口か二口でぺろりと食べられてしまいますので、お腹がぺこぺこの時も、ちょっと小腹がすいたときにも自分のお腹の空き具合で食べる個数が決められるのもいいですね。

最後に

いかがでしたでしょうか。ウィーンで昔から愛されているNo.1ファーストフードのオープンサンド。観光名所のペーター教会にも近いので、観光がてら、立ち寄ってみてください。

ツェスニエフスキー Dorotheergasse通り店
オーストリア / 洋食・西洋料理
住所:1010 Wien, Dorotheergasse 1地図で見る
電話:01/512 32 91
Web:https://www.trzesniewski.at/

オーストリアの旅行予約はこちら


オーストリアのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

オーストリアのホテルを探す

オーストリアの航空券を探す

オーストリアの現地アクティビティを探す

オーストリアのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


初めてのウィーン観光におすすめ!1泊2日王道モデルプラン

オーストリアの首都である、ウィーン。「音楽の都」と呼ばれ、かつて偉大な音楽家が多数住んでいた事でも知られています。また、世界遺産も多く、街並みも素晴らしいです。...


【オーストリア・ウィーン】ザッハトルテ発祥の地「ホテルザッハー」のカフェでザッハトルテとオーストリア料理を食べよう

ウィーン発祥のデザートといえば「ザッハトルテ」。このケーキの発祥と言われている「ホテル・ザッハー」には、優雅な空間でザッハトルテを楽しめるカフェ「カフェ ザッハ...

【オーストリア・ウィーン】 隠れたオーストリア名物パラチンケの名店「HEINDL'S SCHMARREN & PALATSCHINKENKUCHL」

オーストリアの代表的料理といえば仔牛のカツレツ「シュニッツェル」。しかしながら、今回ご紹介するのは日本ではあまり馴染みのない「パラチンケ」という食べ物です。この...

【ウィーン】小腹の空いた時にピッタリ‼テイクアウトグルメ9選

レストランやカフェなどでゆっくりお食事するのもいいですが、予約しないでふらっと立ち寄れる、テイクアウトグルメもおすすめです‼旧市街を囲むリング内でいただける、人...

【オーストリア・ウィーン】宮殿の味!ターフェルシュピッツの名店「プラフッタ」

オーストリア料理の名物と言えば、薄くて大きい「ウィーン風カツレツ」でしょうか。しかし、「ターフェルシュピッツ」という料理も名物中の名物!日本ではなじみのない名前...

この記事を書いたトラベルライター

グルメもアートも世界遺産も絶景も!とことん貪欲トラベラー
普段は粛々と、黙々と、真面目に仕事をこなす30代会社員。でも、心の中はいつでも、次の休みはどこに旅行しようかな〜と考えている。友達とワイワイ行く旅行も好き。一人で現地で知り合った方とビールを飲みながらお話しするのも好き。旅先で欠かせないものはその土地ならではの食、世界遺産、美術、そして人との交流!せっかく旅行するのなら貪欲に自分のやりたいこと、見たいもの、食べたいものはぜーんぶ楽しむ♪ アメリカ・フロリダ州オーランドとシンガポールは1年ずつ住んでいたことがあるので、特に好きなところ!

【台湾・台北】人気スーパーで買うお土産にぴったりな台湾の味

みなさんは台湾に行ったらお土産に何を買いますか? 今回は、帰国してもいつでも台湾の味を楽しみたい!という方々のために、「食材系お土産」をご紹介します。観光客にと...


【フランス・トゥールーズ】「バラ色の街」の観光必須スポット11選

フランスというと多くの人はその首都「パリ」を思い浮かべますが、ワインで有名なボルドーやバカンスの地として人気があるニース、食の街リヨンなど、個性豊かな都市がいく...


【ミャンマー】絶景!!落ちそうで落ちない不思議なゴールデンロック

東南アジア最後のフロンティアとして昨今注目を集めているミャンマー。国民の90%以上が仏教徒と言われています。パゴダという仏塔を配した寺院に行くと人々が熱心に信仰...

【オーストリア・ウィーン】宮殿の味!ターフェルシュピッツの名店「プラフッタ」

オーストリア料理の名物と言えば、薄くて大きい「ウィーン風カツレツ」でしょうか。しかし、「ターフェルシュピッツ」という料理も名物中の名物!日本ではなじみのない名前...

【山形・鶴岡】 山形のお土産がたくさん!日本一癒されるトイレも名物!?「HOUSE 清川屋」

旅のお土産に、その土地の特産品は必須ですよね。今回は山形の特産品を使った商品をたくさん取りそろえたお土産やさん「HOUSE 清川屋」をご紹介します。実はこの「H...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります