「トリコロール」とも言われるフランスの国旗の図柄や意味、フランスの首都について、またフランスの面積や人口と今後の人口予想、そしてスポーツの試合などでたびたび歌われる国歌の成り立ちまで、フランスの国の基礎知識をくわしく解説します。
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フランス国旗とその意味
フランスの国旗は、3色を意味する「トリコロール」とも言われており、青・白・赤の縦三分割のデザインになっています。
青と赤については、1789年7月にラファイエットがパリ市民軍の司令官に任命された際、兵士の帽子に付けた帽章の色というのが通説ですが、帽章の色に青と赤を選んだのは、パリ市の色に由来すると言われています。また白は、ブルボン朝の象徴である白百合に由来するという説が有力と言われています。
フランスの首都はパリ
フランスの首都は北部に位置するパリです。面積は105.4km²で、東京23区(619km²)の6分の1ほど。20区にわけられており、1区から時計回りの渦巻き状に番号がつけられています。
ルーブル美術館やオペラ座など主要な観光名所が集まるのが1区と2区で、パリの中心と言われていますが、地元の人たちに言わせると、パリで最もお洒落なマレ地区があり、シテ島やノートルダム寺院がある3区と4区のあたりこそが、本当の中心とのこと。
ちなみにエッフェル塔があるのは7区で、凱旋門やシャンゼリゼ大通りがあるのが8区。8区はパリで最も家賃が高いと言われています。
また森記念財団の都市戦略研究所が発表している「世界の都市総合力ランキング2019」で、パリは3位の東京につぐ4位。このランキングは都市の魅力を総合的に評価するもので、2008年から毎年発表されています。
フランスの面積は551,500km²
フランスの面積は551,500km²です。日本の面積が377,915km²なので、日本の1.8倍ほどの大きさです。
フランスの人口は6,499万人
2018年時点の人口は6,499万人です。年々増加しており、今後もゆるやかな増加が予測されていますが、2050年頃から人口減少が予測されています。
フランスの国歌は「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」
フランスの国歌の曲名は「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」で、マルセイユの歌とも言われています。もともとは1792年のフランス革命の際にフランス軍の軍歌として歌われたのが発祥。当時大尉のルージェ・ド・リールが、ストラスブール市長の要望で作詞・作曲したもので、「ライン軍のための軍歌」というタイトルがつけられていました。
軍歌という経緯があるため歌詞の過激さがたびたび議論になっていますが、結局歌い続けられており、フランス国民にとっては愛着があるようです。7番まである歌詞のうち、通常歌われるのは1番と6番のみです。