フランス北部、シャンパーニュ地方の町・エペルネー。聞き慣れない町の名前ですが、シャンパーニュという言葉はきっと聞いたことがあるはず。シャンパーニュといえばそう、シャンパンです!エペルネーは、日本で最も有名といっても過言ではないモエ・エ・シャンドン(Moët et Chandon)のメゾンがある町なのです!シャンパンの作り方、ぶどうの種類…そして最後にはシャンパンの試飲まで楽しめちゃう♡今回はそんなMoët et Chandonのカーヴ(メゾン)見学ツアーをご紹介します!
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シャンパーニュ地方・エペルネー(Epernay)とは?
- 出典:www.flickr.comphoto: Moet et Chandon Vineyards, Epernay, France by Stevan Nicholas
パリからTGVに揺られること1時間半。シャンパーニュ地方の小さな町エペルネー。町の周囲には広大なモンターニュ・ド・ランス自然公園やシャンパン製造のための葡萄畑が一面に広がっています。そしてエペルネーの名産といえばシャンパーニュ地方の名前の通り、シャンパンです。
そもそもシャンパンとはこのシャンパーニュ地方で生産され、AOCと呼ばれるフランスの品質保証機関からの認証を受けたスパークリングワインのことだけを指します。つまりそれ以外のスパークリングワインはシャンパンとは呼べないのです。
それほど限られた地域で、厳選された製法でしか作られないシャンパン。エペルネーでは多くのシャンパンメゾンが軒を連ね、質の高いシャンパンを作り続けているのです。
モエ・エ・シャンドン(Moët et Chandon)のカーブを見学しよう!
予約方法
カーブ見学には事前にチケットの予約が必要です。ツアー内容や試飲できるシャンパンの種類によってツアー金額が異なります。公式サイトから予約が出来ますので、訪問前に必ず予約をしておきましょう!
当日は、予約の際に発行されるチケットを印刷もしくはPDFを受付で提示して下さい。クロークはありませんが大きめの荷物等は受付で預かってくれます。
また2017年11月現在、ツアーは英語かフランス語のみの対応です。
IMPERIAL TOUR:30€(約4,000円)
GRAND VINTAGE TOUR:38€(約5,050円)
WEBサイト:https://fr.moet.com/
ツアーに参加しよう!
①Moët et Chandonの歴史を知る
ツアーの最初に案内されるのは、受付と同じフロアにある一角。壁には初代〜三代目の肖像画が飾られており、創立初期のMoët et Chandonの歴史を知ることが出来ます。
そしてそのあと通されるのが、モニターと20脚ほどの椅子が用意された会議室のような部屋。ここではどのようにしてシャンパンが作られていくのか、その工程をまとめた5分ほどのムービーを見ます。
②いざ、カーヴへ
ムービーを見終わったら、次はいよいよカーヴへと降りていきます。ちなみにカーヴはシャンパンを適切な温度で保存するため、常に10度〜12度の気温が保たれています。夏場に見学する際は上着をお忘れなく!
薄暗い階段を降りていくと、まずはシャンパーニュ地方の地図とご対面。シャンパンを作るためには厳選された三種類のぶどうしか使うことが許されていません。シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種です。この地図を見ながらそれぞれの土地の特徴や栽培されているぶどうの種類、近年の出来などについて解説してもらいます。
③ヴィンテージワインを見てみよう
カーヴ内部は写真のように広く長く広がっていて、まるで一つの地下都市のよう。あちらこちらに分かれ道があって、迷い込んだら出てこれないのでは…と不安になってしまうほど。もちろんそんなことが起きないように通りにはそれぞれ番地がや名前が振ってあり、部屋ごとに住所があるのです。
そして中でも厳重に柵に囲われたこちらの一室。部屋の奥にあるのは最高級ヴィンテージシャンパン。
こちらも醸造中のミレジム(ヴィンテージ)シャンパンが所狭しと並んでいます。こちらのボードには、どの種類のぶどうをどの割合で入れたのかなどの情報が書かれているのだそうですが、その詳細はもちろん企業秘密。セラーのトップの人しかわからないようになっているそうです…!
④膨大な量の醸造中シャンパンの間を通り抜ける
カーヴに貯蔵されているシャンパンの総数はなんと2千万本とも言われ、いかに広大なカーヴなのかわかって頂けるかと思います。区画ごとに醸造されているシャンパンも違い、中にはあの有名なドン・ペリニョンも…!
こちらの棚はワインを醸造する際に出来る澱(おり)を調整するためのもの。マダム・ヴーヴ・クリコによって発見されたシャンパンを透明に仕上げるための大切な工程です。
瓶を逆さ向きに棚に差し込み、2日に1度の割合で1/8の角度で回していくと、澱が段々と瓶の入り口近くに集まります。最後に澱を凍らせて取り出し瓶詰めすることでクリアなシャンパンが完成するのです。
そしてこの膨大な量のシャンパンの運搬をするのがこちらの運搬車。見学中も至る所からこの車がカーヴ内を走り抜ける音が聞こえてきます。