福井県に伝わる郷土料理をくわしく解説!福井県へ旅行に行ったら一度は食べてみたい、名物の食べ物・料理をまとめてご紹介します。旅行ツウのトラベルライターおすすめのお店情報もお見逃しなく!
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1.越前そば(越前おろしそば)
福井県は日本有数の蕎麦どころ。越前そばは、殻まで挽き込んで作る田舎そばであり、黒っぽい麺をしているのが特徴です。そしてつなぎには強力粉を使い、「噛んで食べるそば」と言われるほど歯ごたえがあります。
越前そばは大根おろしと一緒に食べるのが定番で「越前おろしそば」とも呼ばれます。越前おろしそばは2007年に農山漁村の郷土料理百選に選定。大根おろしの他、かつお節とネギを乗せるのが主流です。
そば屋さんによって提供のスタイルが大きく2種類あり、そばにつゆと大根おろしがかけられている状態で提供、もしくは、そばと、大根おろしが入ったつゆを別々に提供する場合があります。後者の場合は、基本的には大根おろしが入ったつゆを、そばにかけていただきます。
越前そばのおすすめ店①:越前そばの里(越前市)
越前そばについて「見学する、買う、食べる、体験する」ができる施設。全国でも珍しいそばの工場見学をはじめ、本格的なそばうち体験、お土産の購入、そして古民家の雰囲気が味わえるお店で越前そばをいただくことができます。
人気ナンバー1のメニューは、おろしそばとソースカツ丼がセットになった「ふくいセット」。そしてナンバー2は、おろしそばに天ぷら、焼き鯖寿司、そば豆腐がセットになった「たけふセット」です。どちらも福井県のご当地グルメを味わえるセットになっています。
- 越前そばの里
- 福井 / 和食 / 体験・アクティビティ / そば / ご当地グルメ・名物料理 / ランチ / 雨の日観光 / おろしそば / 越前そば / おみやげ屋
- 住所:福井県越前市真柄町7-37地図で見る
- 電話:0778-22-0272
- Web:http://www.echizensoba.co.jp/
越前そばのおすすめ店②:けんぞう蕎麦(永平寺町)
「全日本素人そば打ち名人大会」で2年連続最優秀賞を受賞した主人が開店した蕎麦店。古民家風の店内で田舎の雰囲気を味わえるのも魅力です。
主なメニューは、蕎麦に大根おろし入りの出汁をかけていただく「おろし蕎麦」と「けんぞうそば」の二本立て。名物の「けんぞうそば」は、辛味大根のピリリとした辛味がクセになる人続出です。
- けんぞう蕎麦
- 福井 / 和食 / そば / ご当地グルメ・名物料理 / ランチ / おろしそば / 越前そば
- 住所:福井県吉田郡永平寺町松岡春日3-26地図で見る
- 電話:0776-61-1481
- Web:https://www.kenzousoba.com/
2.ソースカツ丼
カツ丼というと卵でとじたものが一般的ですが、福井県でいうカツ丼はソースでからめたカツ丼。
ソースカツ丼がご当地グルメとして定着している地域は福井県以外にもいくつかある中、福井県のソースカツ丼の特徴は、キャベツなどなくごはんにカツのみという潔さ!熱々のカツをウスターソースベースのタレにつけ、タレをまぶした白いご飯に乗せるというシンプルな料理です。
そしてカツが2枚、もしくはそれ以上乗っています。蓋がついてくるのにも理由があり、上のカツを蓋に乗せないと、ご飯が食べられないからです。
ソースカツ丼のはじまりは大正2年にまで遡ります。ヨーロッパ軒の創業者・高畠増太郎さんが、大正2年に東京で開かれた料理発表会で披露したものと言われてます。
ソースカツ丼のおすすめ店①:ヨーロッパ軒 総本店(福井市)
- 出典:tripnote.jp
福井ソースカツ丼の発祥店であり、ソースカツ丼2大有名店のひとつ。総本店は福井駅から歩いて10分ほどとアクセスも良好で、地元の人にも観光客にも人気のお店です。
やわらかくしっとり、ふっくらした、やや厚みのあるカツは、ドイツ仕込みのソースの絡みがばつぐん!お米は福井産のコシヒカリと華越前をブレンドしているのだそう。
- ヨーロッパ軒 総本店
- 福井 / 郷土料理 / ご当地グルメ・名物料理 / とんかつ / ランチ / 一人旅 / ソースカツ丼
- 住所:福井県福井市順化1-7-4地図で見る
ソースカツ丼のおすすめ店②:ふくしん(福井市)
ヨーロッパ軒と並ぶ、ソースカツ丼2大有名店のもうひとつが「ふくしん」です。こだわりの自家製オリジナルソースを使用しており、甘さの中にもピリッと辛さと酸味が効いているのが特徴です。
カツの衣がきめ細かいため脂っこさが気にならず、またその衣に自家製ソースがよく絡むので、ボリュームがあってもペロリと完食してしまうはず!ソースは後から追加はできないので、ソースたっぷりが良い場合は注文時に希望を伝えましょう。
ソースカツ丼のおすすめ店③:敦賀ヨーロッパ軒 本店(敦賀市)
- 出典:tripnote.jp
福井ソースカツ丼の発祥店である「ヨーロッパ軒」が最初にのれん分けしたお店。ラードで揚げられたカツは風味もよく、衣がカリッとしています。
また現在ではヨーロッパ軒 総本店でも提供している「パリ丼」は、こちらの敦賀ヨーロッパ軒が元祖。トンカツではなくメンチカツが乗っているのが特徴です。一般的なメンチカツに比べると厚みはないながらも、肉汁をたっぷり閉じ込めて揚げられているのでジューシー。オリジナルソースとのバランスもいいです。
- 敦賀ヨーロッパ軒 本店
- 福井 / 和食 / とんかつ / ご当地グルメ・名物料理 / ランチ / ソースカツ丼 / ツーリング
- 住所:福井県敦賀市相生町2-7地図で見る
- Web:http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/index.htm
3.さばのへしこ
へしことは、魚に塩を振って塩漬けしてから糠(ぬか)に漬け込んだもので、福井県や石川県、京都府の丹後半島などに伝わる保存食です。
福井県のなかでも、若狭湾で獲れる鯖(さば)を使った「さばのへしこ」は若狭美浜の特産品となっており、家庭で作られることは少なくなりましたが、お土産として人気があります。
焼いて白いご飯に乗せたり、お茶漬けにして味わったり、日本酒のあてとしていただくことが多いです。
4.焼き鯖寿司
福井県名物の「焼き鯖寿司」は、名前の通り香ばしく焼き上げた鯖を使ったお寿司。たっぷり脂がのった肉厚の鯖を使っており、酢飯が口のなかをさっぱりさせてくれます。
焼き鯖寿司の発祥とされているのは、三国町にある「越前三國湊屋」。代表である中本貴久さんの「三国町の名物を作りたい」という思いと、「福井県の伝統料理である浜焼き鯖と寿司が好きだから」という思いから生まれたそうです。
現在では福井県内のお寿司屋さんを中心に定番メニューのひとつになっていますが、焼きたてはもちろん冷めても美味しくいただけ、駅弁(空弁)としても人気。羽田空港では何年も連続して売り上げナンバー1を誇る空弁なのだそうです。