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縄文式土器・ナイフ
縄文式土器は、縄目文様があることから、こう呼ばれたそうですが、その後、同時代における出土された土器には、縄目文様がないものも多く出土されています。今では、縄文時代に出土された土器を縄文式土器と呼んでいます。
写真左側が「縄文土器」、右側が「つまみ付きナイフ」の出土品です。ナイフは、縄文時代を代表する石の道具の一つです。
肉を切ったり木を削ずるなど様々な機能を持つナイフのように使っていたようです。また、つまみを上端に設けて、紐など巻きつけ、携帯していたと考えられています。
網
縄文時代の漁法の1つで、植物の繊維などで編んだ簡単な網を使っていました。網漁は追い込み漁や刺し網漁法等、時代経過と共に変化していったようです。
国宝 中空土偶
土偶とは、実用的な道具ではなく、人々の精神性を象徴する物であったと考えられており、ほとんどの土偶は女性を表現しています。縄文時代後期に入ると、性的特徴がなくなり、精霊のような表現に変化していきました。
ここでは、2007年に北海道で初めて認定された国宝「中空土偶」をご紹介します。
1975年(昭和50年)8月、南茅部地区の主婦小坂アヱさんが農作業中に土の中から土偶を発見しました。その後、南茅部町教育委員会が緊急発掘調査を実施したところ、土偶が壊された状態で墓に埋葬された可能性が高いことがわかりました。
その後、1979年には重要文化財に指定されました。中が空洞になっている中空土偶は、腰を右方向にねじりながら右足を前に、右肩を後ろに引いて歩行しているように作られています。
「中空土偶」は、南茅部の「茅(カヤ)」と、中空土偶の「空(クウ)」を合わせて、「茅空(カックウ)」という愛称で親しまれています。
中空土偶は、これまでアメリカのスミソニアン博物館、イギリスの大英博物館など海外4カ国で展示されました。2008年には北海道洞爺湖サミット会場で各国首脳を歓迎するためホテルに特別展示され、世界遺産登録をアピールしています。
中空土偶のインフォメーション
- 高さ41.5cm・幅20.1cm・重さ1.745kg
- 時代 : 縄文時代後期後半(約3,500年前)
- 出土 : 北海道函館市著保内野(ちょぼないの)遺跡
- 発見年月日 : 1975年(昭和50年)8月24日
体験学習メニュー
函館市縄文文化交流センターでは、縄文時代の人々が行っていた事を体験学習できるように、ミニチュア土器作りや当時の衣服に使われたという縄文編み、勾玉(まがたま)などのアクセサリー作りの教室を開講しています。
全部で8つのメニューがありますので是非チャレンジしてみましょう!
詳細は、こちらからご確認ください。
ミュージアムグッズコーナー
函館市縄文文化交流センター内にあるミュージアムグッズコーナーでは、中空土偶をメインとした様々なオリジナルグッズを販売しています。
函館市縄文文化交流センターから後述する道の駅「縄文ロマン南かやべ」に向かう途中の廊下にセッティングされている売店があります。
左写真が「クリアファイル」(300円)、右写真が「一筆箋」(400円)です。
左写真が「ステッカー」(130円)、右写真が書籍「津軽海峡圏の縄文文化」(2,808円)です。
- 函館市縄文文化交流センター
- 函館 / 博物館
- 住所:北海道函館市臼尻町551-1地図で見る
- 電話:0138-25-2030
- Web:http://www.hjcc.jp/
道の駅「縄文ロマン南かやべ」
函館市縄文文化交流センター併設の道の駅は「縄文ロマン南かやべ」という名称で、昆布などの地元特産品や中空土偶をモチーフにしたクッキーなどのオリジナル商品を販売しています。
店内の様子です。
左写真は中空土偶をモチーフにした土偶クッキー(700円)、右写真は2種類のソフトクリームです。左側は、「じょうもんクルミソフト(280円)」です。胡桃と牛乳をブレンドした味になっており、クリームの上にクルミのツブツブが付いているのが特徴です。右側は、牛乳味の「ほっかいどうソフト(250円)」です。
左写真はモナカとラスクのコラボ商品「モナスク」です。右写真は中空土偶を形取ったモナスクです。
左写真は磯芭蕉(わさび風味)という商品です(500円)。昆布にかつおの風味とわさび風味をブレンドしています。右写真は「がごめ昆布餅」という商品(400円)で、「がごめ昆布」(北海道函館産)を使用したお菓子です。
現在、南茅部町は、周辺の市町村(函館市、戸井町、恵山町、椴法華村)と合併して函館市になっています。道の駅では、この歴史を伝えるカントリーサインを利用したグッズコーナーがあります。
- 道の駅 縄文ロマン南かやべ
- 函館 / 道の駅・サービスエリア / おみやげ屋 / ソフトクリーム
- 住所:北海道函館市臼尻町551−1地図で見る
- Web:https://hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/3114/
※本記事の内容については、函館市縄文文化交流センター様のご確認の上で、掲載許可をいただいております。