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③千歳・支笏湖氷濤まつり
支笏(しこつ)湖畔で行われる冬の風物詩「千歳・支笏湖(しこつこ)氷濤(ひょうとう)まつり」。層雲峡温泉で開催されている氷瀑(ひょうばく)まつりと大変紛らわしく勘違いされている方も多いですが、氷濤と書いてひょうとうと読みます。
他のイベント同様、昼夜2つの顔を持つイベントですが、昼間の氷像の澄んだブルーは他に類を見ない美しさ。その秘密は製造過程にあります。
日本最北の不凍湖(冬でも凍らない湖)としても有名な支笏湖ですが、その水質は2007年度の環境省による測定で日本一に輝くなど、非常に透明度の高い澄んだ湖です。その湖の水をおよそ15万トンも汲み上げ、年が明ける前の12月からスプリンクラーで細かい霧状にして24時間吹き付け巨大な氷像を作り上げているのです。
こうして作り上げられた氷像は「支笏湖ブルー」と呼ばれ、昼間でも幻想的な姿を見せてくれます。毎年、巨大な塔のように大きな氷像を見ることができるので、塔すなわち「氷濤(ひょうとう)」が支笏湖、と覚えてくださいね!
夜のライトアップももちろん素敵です。「さっぽろ雪まつり」や「旭川冬まつり」のように展示されている雪像や氷像を鑑賞するというスタイルではなく、身長より高い天空回廊を渡ったり、氷のトンネルの中をくぐり抜けたりするので、こちらのイベントでは氷の世界に自分が入り込むような感覚を味わうことができるでしょう。
期間中の土曜と日曜は18:30から花火も打ち上がります。夜空を彩る感動を味わえますが、混雑しますので早めに会場入りしておいた方が無難です。
ワンポイントアドバイス
会場は支笏湖温泉街の目の前。旅館の浴衣に下駄を履いてその上にダウンジャケットを羽織るように着ている人を見かけたことがあります。気持ちはわかりますがあっという間に体温を奪われてしまいますので、絶対に止めてください!
温泉街に宿を取っている人は入浴後にイベントへ出かけるのも避けた方が良いでしょう。入浴はイベント後部屋に戻り、体温が室温に慣れてからゆっくり入ってください。
アクセス
新千歳空港から会場までは路線バスが走っています。レンタカーや車で行く場合は、ナビを「支笏湖」ではなく「支笏湖温泉」と入力してください。花火前後はある程度渋滞しますが、駐車場に停められないほどではありません。
- 千歳・支笏湖氷濤まつり
- 千歳市 / イベント・祭り / 冬のおすすめ観光スポット
- 住所:北海道千歳市支笏湖温泉地図で見る
- 電話:0123-23-8288(支笏湖まつり実行委員会)
- Web:http://hyoutou-special.asia/
④層雲峡温泉氷瀑まつり
開催期間がもっとも長い「層雲峡(そううんきょう)温泉氷瀑(ひょうばく)まつり」。1月の下旬から3月の中旬まで観光客を楽しませてくれるので、旅のスケジュールを自由に決められるのが観光客にとってはありがたいイベントです。
氷瀑とは凍った滝のことです。滝が凍るほどの極寒の地らしく、会場の入口では写真を撮ってもらうことで極寒証明書を発行してもらうことができます。
他のイベント同様、昼から楽しめるアイスクライミングなども用意されているのですが、こちらのイベントはやはりライトアップされてからが本番という気がします。
会期中はもちろん花火も打ち上がります。日程は公式ホームページなどから確認してください。
会場に用意された「氷瀑神社」の奥には氷で造られた神玉が鎮座しています。お賽銭の硬貨が神玉にくっついたら恋愛・金運・合格祈願に御利益があるとか。初詣がまだの人は旅の思い出にぜひ祈願していってください。
会場から徒歩5分の距離には層雲峡温泉街があります。夜のイベントを楽しんだら宿に戻ってゆっくりと温泉を満喫してください!
ワンポイントアドバイス
4つのイベントすべてを制覇した筆者ですが、氷瀑まつりの寒さは桁違いでした。ちなみに当時の服装は厚手のタイツの上にジーパン、靴下、ムートンブーツ。上はヒートテック、長袖、ダウンのロングコート、手袋、帽子、マフラー、カイロ2つ。撮影で長く外にいたせいもありますが、かなりの強敵です。気象条件は毎年異なりますが、油断せずに防寒対策をしてください。
アクセス
層雲峡温泉の宿泊者限定で、札幌駅から直通のバスが出ていますので観光客の方はこちらで行くのがもっとも手軽で安く行くことができます。詳しくはこちらを参照してください。
- 層雲峡温泉 氷瀑まつり
- 上川町(上川郡) / イベント・祭り / 冬のおすすめ観光スポット
- 住所:上川町層雲峡温泉地図で見る
- 電話:01658-2-1811
- Web:https://sounkyo.net/hyoubaku/
おわりに
冬の4大イベント、いかがでしたか?読んでいるだけで寒くなってきましたか?防寒対策をしっかりして行けば、寒さなんてへっちゃらです!夜空を彩る花火のあたたかさ、雪像作りに協力した人の心のあたたかさ、北海道らしいグルメのあたたかさなど、いくつもの「あたたかさ」に触れられるはずです!冬の思い出作りの参考にしてみてください!