茨城県高萩市にある花貫渓谷。同じ県北エリアにある大子町の袋田の滝や、常陸太田市にある竜神大吊橋、そして県南部の筑波山と並んで、茨城県を代表する人気の紅葉スポットです。最盛期の鮮やかなもみじのトンネルに彩られる「汐見滝吊り橋」の姿は、特に美しい紅葉の撮影スポットとして知られています。今回はそんな秋の花貫渓谷の回り方や楽しみ方についてじっくりと紹介していきます。
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花貫渓谷って?
太平洋に面する高萩市の市街地から内陸におよそ10km。花貫渓谷は花貫川沿いに続く渓谷です。お隣の北茨城市にある花園渓谷と並んで、花園・花貫県立自然公園に指定されており、渓谷内にある「汐見滝吊り橋」や不動滝のほか、海が見えるダムとして有名な花貫ダム、不思議な伝説が残る名馬里ヶ淵(なめりがふち)など、見どころが数多くあります。
そんな美しい自然の景色を満喫出来る花貫渓谷ですが、なんと言っても人気は、今回紹介する秋の紅葉です。例年の紅葉の見頃は11月の中旬から下旬にかけて。冒頭にも説明した通り、美しいもみじのトンネルが見られる「汐見滝吊り橋」の紅葉模様は特に人気が高く、その素晴らしい光景を一目見ようと多くの観光客で賑わいます。
花貫渓谷一番の見どころ!「汐見滝吊り橋」と紅葉の見事なコントラスト
毎年秋の紅葉の時期になると、花貫渓谷沿いを走る市道は車両通行止めとなり、渓谷内の美しい紅葉を歩いて自由に見学出来るようになります。渓谷一番の見どころである「汐見滝吊り橋」までは、車両通行止め区間の両端にある花貫駐車場、大能駐車場のどちらからでも徒歩約20分程度の道のりです。
「汐見滝吊り橋」と真っ赤なもみじ
上の写真が「汐見滝吊り橋」の絶景紅葉模様です。吊り橋の両側に伸びる木々は、赤や橙などといった美しい秋色に染まります。中でも吊り橋に覆い被さるようにして生えたもみじの鮮やかな“赤色”は、見る者の心を奪い、素晴らしい紅葉模様を私たちに見せてくれます。
「汐見滝吊り橋」を見上げる角度もまた一興
また、吊り橋の周辺は市道から川沿いに降りられるようになっていて、こうした「汐見滝吊り橋」を見上げる紅葉風景もまた見事。吊り橋の名前の由来となっている汐見滝もすぐ近くにあり、橋の上などからその様子を楽しむことが出来ます。
「汐見滝吊り橋」へ向かう途中も見逃せません
「汐見滝吊り橋」の紅葉ももちろん美しいですが、歩いて「汐見滝吊り橋」へ向かう途中の渓谷の鮮やかな紅葉模様も見逃せません。特に花貫駐車場から歩いて来る場合には、駐車場のすぐ近くに不動滝などの見どころもありますので、こうした美しい花貫渓谷の秋の光景にも注目しながら「汐見滝吊り橋」を目指して行くと良いでしょう。
花貫渓谷へのアクセス
車で
常磐自動車道の高萩ICより県道10号線、国道461号線などを経由して約10kmです。
駐車場について
車両通行止め区間の起点ともなっている花貫駐車場、大能駐車所へのそれぞれのアクセスは、花貫ダムを通過し、高萩市街地側にあるのが花貫駐車場、国道461号線の花貫第1トンネル、花貫第2トンネルを過ぎて、高萩市街地より山側に立地するのが大能駐車場となります。
どちらの駐車場も紅葉のシーズンは駐車料金が普通車1台につき500円、花貫駐車場のみバス1台につき2,000円です。高速道路から比較的アクセスし易い花貫渓谷では、しばしば国道461号線から高萩ICにかけて駐車場待ちの渋滞が発生することがありますので、車でお越しになる場合は早い時間帯に車を駐車場に停めて渓谷内の散策へと出発するのが良いでしょう。
公共交通機関で
紅葉のシーズンのみJR常磐線の高萩駅よりシャトルバスが運行されますので、公共交通機関でも花貫渓谷へとアクセスすることが可能です。シャトルバスの運行日は、紅葉最盛期の時期の週末のみ。料金は大人片道500円、小学生以下片道250円で、概ね1時間に1本程度の間隔で運行されます。
2016年紅葉シーズンのシャトルバスの運行に関しましては、高萩市観光協会HPより案内が出ていますので、以下のURLをご参照ください。
県北エリアのそのほかの紅葉スポットにも注目!
「汐見滝吊り橋」を代表として、素晴らしい秋の絶景紅葉模様を楽しめる花貫渓谷。高速道路のインターに近く、比較的車で立ち寄り易いトコロに位置する紅葉スポットですので、常陸太田市にある竜神大吊橋や、大子町にある袋田の滝など、近隣の紅葉スポットとあわせて茨城の秋を満喫するプランなども検討されると良いかもしれません。