旅行先が決まると、旅行中のファッションはどうしようか?と、悩み始める方が、多いのではないでしょうか?旅先や季節、その時の天気によっても違うし、日数や移動型、滞在型などの旅のスタイルによっても、色々悩みますね。今回は、冬のイタリア旅行、北のヴェネツィアから南のナポリまで、温度差がある移動型という設定で、イタリア旅ファッションを寒がりライターの経験を交えご紹介します。
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冬のイタリアの気候
南北に細長いイタリアは、四季がはっきりしていて、日本の気候と似ていると言われます。冬は、都市によって温度差があり、朝晩の気温差も激しくなります。地中海性気候のため、緯度が高い割に気温が高いと言われているので、ミラノやローマは、東京の服装とほぼ同じで良いとされています。それでもやはり冬。防寒は心がけた方が無難です。
ファッションの発信地イタリアへ旅するのですから、現地調達も可能ですが、ツアーだと時間がありませんし、個人旅行でも、必要に迫られて探すのは、精神的にも負担になります。寒さで具合を悪くしては、旅どころではなくなるので、できれば、万全に快適に過ごしたいですね。
北から南への移動を考えた場合、平均的な服装にするよりも、一番寒いエリアに合わせた服装を準備して、あとは、コーディネートで調整するのがベストだと思います。
ホテルステイ中もぬかりなく!
イタリアは、省エネを目的とした国の法律が、1991年に施行され、地域によって暖房についての条例があります。暖房使用期間が定められていたり、最高気温が設定されていることもあるので注意が必要です。
4ツ星クラスのホテルでも、客室で温度の微調整ができない、寝具が万全ではない、夜中になるとヒーターが停止する場合もありますから、日中の服装だけでなく、ホテルステイ時の服装も考えましょう。一般に欧米人は、日本人と比べて暑がりの傾向があるので、欧米人宿泊者が多いホテルでは、寒い可能性も考えられます。
コートについて
冬のイタリアでは、冬用の厚手のコートや、ダウンジャケット、ダウンコートがベストです。お洒落の観点から言えば、どんなボトムスにも合う、チェスターコートや、ノーカラーコート、ダッフルコートなども楽しみたいところですね。
ちなみにヴェネツィアは、ラグーン(潟)の上にある水上都市のため、水面から吹く風も冷たく、体の芯から冷える感じです。それに比べてナポリでは、かなり暖かくなり、日中はインナーとニットの組み合わせで快適ですが、朝晩は急に冷え込んできたりします。そういったことから考えると、手持ちにしても軽い、小さくもできる、いざとなればスーツケースに押し込めるダウンは、便利かもしれません。
いずれにしても、冬のイタリアは雨が降る確率も高いので、撥水加工、もしくは防水スプレーをされての出発をお勧めします。
トップスについて
ヴェネツィアやミラノでは、カシミアやウールのタートルネックセーターが完全防寒に役立ちます。より寒そうな時は、その下のインナーで調節したり、上にシャツを合わせるなどの応用で暖かさも確保できます。
その他の地域では、ブラウスやシャツに、ニットのセーターやカーディガン、フリースなどのトップスを用意しておけば、その日の気温によって、1枚で着たり、重ね着をしたりと、調整できますね。
ボトムスについて
男性は、素材は選べてもデニムかスラックスとなりますね。女性は、ヴェネツィアは、かなり冷え込むのでパンツかロングスカートがお勧め。他の地域になれば、ワンピースやミニ丈のスカートでも良いでしょう。
ただし、合わせるタイツは厚手がお勧めです。海外では日本のように品質の良いストッキングやタイツを探すのは難しいので、日本から準備した方が無難です。また、ゴンドラに乗る、鐘楼に登るなど、観光スポットでの、アクティビティを念頭においたボトムスをお勧めします。
インナーについて
ボディヒーターやヒートテックなど、薄手で温かいインナーが、快適に過ごせますね。これらをキャミソールにするか、半そでにするか、長そでにするかだけでも、かなり体感温度の調節ができると思います。男性でも寒がりな方は、インナータイツを準備した方が良いかもしれません。
ファッション小物について
手袋、帽子、マフラー、スヌード、ショール、スカーフ。旅のコーディネートで、さほどかさばらず、アクセントにもなり、お洒落も楽しめ、防寒にも大活躍するのが、これらの小物たち。違ったタイプやカラーのアイテムを持って行くだけで、組み合わせが広がります。
靴について
旅先では、何よりも歩きやすい、慣れた靴が一番ですが、イタリアは、石畳が多いので、ハイヒールはお勧めしません。ヴェネツィアでは、水が吹き上げる場所も多く、苔が生えていて滑りやすい場所もあります。雨の日の石畳も滑りやすいですし、舗装されている道でも、穴や、陥没している場所も多いので、ソールが滑りにくいことも大事です。
それから、イタリアを歩いていて気がつくのが、犬の糞と捨てられたガムの多さ。万が一の時でも、さっと洗える素材だと良いでしょう。冬のイタリアは雨が多めと前にも書きましたが、寒い中、濡れたスニーカーで歩くのは辛いと思いますので、よく検討してください。防寒用に冬用のインソールも持参すると便利です。
出発前の必須項目
頭の中でイメージしたコーディネートのまま、スーツケースに詰め込んで、現地で大失敗!なんてことになったら、旅の楽しさも半減。スカート丈や、靴とのバランス、インナーとアウターの襟のバランスなど、チェック項目はたくさん!出発前は必ずファッションショーをしましょうね。
そして、忘れずにチェックしたいのが、週間天気予報イタリア各地の天気予報を見る。このサイトの地図上で、行く地方をクリックすると天気予報が見られます。また、イタリア各地のライブカメラを見て見ると、現地を歩く人のリアルな服装が見られるので、旅ファッションを考えるのにも参考になります。着実な準備をして、旅をエンジョイしましょう。