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【3】郷土料理を味わいたい!
鶏飯
奄美大島では、郷土料理のことを「シマジューリ」と言います。シマジューリの代表格は、ご飯に具材をのせ、鶏のだしをかけて食べる鶏飯(けいはん)。もともとは、薩摩の役人をもてなすための料理でした。鶏飯に添えられる、パパイヤの漬物も珍しいですね。
沖縄料理と似ている料理
魚介類では、瀬戸内町の本マグロの養殖生産量は日本一を誇りますし、とびんにゃと呼ばれるマガキガイの塩ゆでも美味しいです。豚足やゴーヤ炒め、油ソーメンなど沖縄料理と名前が違うけれど、似ている料理も多くあります。
ミキ
奄美大島で筆者が魅せられてしまったのが、究極の発酵飲料と言われるミキ。米とサツマイモと砂糖のみで作られるドリンクで、1ccあたりに1億近くの乳酸菌が入っており、メディアでも話題になりました。
【4】奄美のお酒を味わいたい!
奄美群島でのみ製造が許可されている黒糖焼酎。米麹とサトウキビを原料にして作られている蒸留酒で、クセがなく、スッキリと飲みやすいのが特徴。ほんのり黒糖の甘い香りを残しつつも、糖質はゼロで、ビタミンやミネラルが豊富なことから、健康にも良いと言われています。
黒糖焼酎は、焼酎全体の消費量のうちわずか2%程度と全国的にはまだまだですが、島を訪れてファンになる方も多いのだとか。ブランドにより、クラシック音楽を聞かせて熟成させたもの、さんご礁からなる島のミネラル水を使用したものなどがあり、それぞれに特色ある味わいなので、ぜひ飲み比べてみたいですね。
【5】島唄を聞いて踊りたい!
奄美の島唄は哀しげな旋律のものが多いです。その背景は、薩摩藩の支配下時代、上納に苦しんだ島民がその苦しみを唄ったものだったり、愛しい人を想う唄であったりすることにあります。愉快なところでは、妻が夫の不満を唄にすることもあるそうです。
奄美では、島内でも方言を話す人、理解できる人が少なくなってきていることから、「奄美語」で唄う島唄の保存にも力を入れているそうです。
島唄と共に大切な伝統芸能に、八月踊りというものがあります。もともとは、火事除けや五穀豊穣、健康祈願の神事の一つだったそうです。また宴の終盤に定番となっている六調もリズムよく盛り上がる曲で、唄、踊り、サンシン、チヂン(太鼓)、口笛、かけ声の6つを合わせることから六調と呼ぶそうです。
そんな島唄や、踊りに合わせて郷土料理も堪能できるお店が、名瀬にはいくつかあるので、滞在中訪れてみてはいかがでしょうか?「吟亭」も、そんなお店の一つ。島の方や観光客が一体となって盛り上がり、楽しい時間が過ごせます。