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特別公開の庭園
いよいよ特別公開の庭園に潜入します!悟りの窓からチラリとしか見えなかったお庭です。この庭園は、花菖蒲(はなしょうぶ/例年6月初旬から中旬)と紅葉の季節にだけ特別公開されます。時期は、鎌倉市役所の観光ページを事前にチェックしてくださいね。
ここからは別途拝観料が必要です。500円をお納めして歩を進めます。
普段は通ることのできない、建物沿いのほそ~い道を通っていくと・・・
意外にも広いんです!やっぱり500円の価値があるなあという感じの広さに圧倒されます。
裏庭の手前側は枯山水になっていて、奥に花菖蒲がびーっちり植えられていています。お花を傷めないよう、遊歩道も設置されています。
花菖蒲は、意志の強そうな紫色の花弁に、まっすぐと天を向いた姿勢で、凛とした印象がある気持ちのいいお花ですね。
お花だけでなく、庭園を見守るやさしいお顔のお地蔵様も私たちを迎えてくれますよ。
「赤地蔵」「青地蔵」と2色のお地蔵様のわきには、それぞれ色にちなんだ参拝者へのメッセージが。やさしい感じの語り掛けで、なんだか読んでいるとお地蔵様とお話しているような気持ちに。
ふとお地蔵様のあたりから、もと来た方向を見ると、方丈の悟りの窓が裏から見えました。
このお地蔵様は、特別公開の時期以外は、あの窓からしか訪れる人を見ることができませんが、このシーズンは人との出会いを楽しんでいるのかもしれません。
絶対にゲットして!アジサイ柄の鈴
庭園を満喫した後は、お守りを授かりに社務所ヘ!
月つながりでウサギのお守りが大人気。「福うさ守(500円)」、「宇宙まもり(800円)」です。
ウサギは「飛んで跳ねてツキを呼ぶ」らしいですよ。開運系のお守りですね。
筆者のおすすめは、このアジサイ柄の土鈴です。白地に紫青のアジサイ柄がみやびだと思いませんか。土鈴で壊れそうですが、けっこう雑に扱っても今まで壊れたことはありません。(ちなみに筆者はこれが大好きで、明月院に来たらかならずゲッ卜しているヘビーユーザーですが、どれも壊れていません)
さて、アジサイも堪能し、特別公開の花菖蒲も堪能し、お守りもゲッ卜したところで、お腹一杯という感じですが、明月院はまだまだ見どころがあります!
鎌倉最大級のやぐらと瓶の井
明月院には鎌倉で最大級といわれる「やぐら」があるんですよ。「やぐら」とは山肌をくりぬいて、洞窟のようにしたものです。その昔、山がちな鎌倉では、お墓にできる場所があまりなく、高貴な人はこうした「やぐら」という穴に納められたんですね。
明月院のやぐらは幅7m、奥行き6m、高さ3mと鎌倉のやぐらとしては最大級。もともとは、戦で亡くなった「山ノ内俊道」を供養するために作られたものでした。(冒頭の説明の「①」の人です)
今では、このやぐらには、明月院を拡大して塔頭を立てた「上杉憲方」のお墓があります。(冒頭の説明の「④」の人です)
お墓の近くには井戸があります。こちらは「瓶の井(つるべのい)」または「甕の井(かめのい)」と呼ばれる井戸です。
中を見ることはできませんが、井戸の内側が、ぼこんとふくれており、これが瓶みたいに見えるということから、この名前が付きました。鎌倉には代表的な井戸がいくつかあり、それを「鎌倉十井(かまくらじっせい)」 といいます。この「瓶の井」もそのひとつです。なんと、現在でも使用できる井戸なんですよ!
天女の待つ竹林
旅の締めくくりは、風情ある竹林を通って帰ります。竹独特の涼やかな香りに包まれて、心地がいいです。背の高く青々とした竹たちが視界いっぱいに広がって、目と香りで癒される感じがします!
さて、この竹林の中には、方丈の上にちょこんと乗っていた天女もいるんです。それがこちら。
屋根の上にいるときは、距離があるのと下から見上げる角度の問題で、よく見えませんでしたが、ここならバッチリ見えますね。しかし明月院、アジサイだけでも有名なのに、いろいろと持ってますねー!
おわりに
いかがでしたか?鎌倉でも1、2を争う有名なお寺「明月院」。今回はアジサイと花菖蒲にスポットを当てた旅でしたが、青々と緑が色濃くなる夏や、木々の葉が赤く染まる秋、うっすら雪化粧の冬とオールシーズン楽しめるお寺ですよ。
ぜひぜひ、季節ごとの美しさを堪能してくださいね!
- 明月院
- 鎌倉 / 寺 / 観光名所 / インスタ映え / 紅葉 / 花畑(6月) / あじさい名所 / 竹林
- 住所:神奈川県鎌倉市山ノ内189地図で見る
- 電話:0467-24-3437
- Web:https://www.trip-kamakura.com/place/230.html