東京から新幹線でたったの1時間半で行ける仙台。旅行や出張で来たら買って帰りたい手土産ですが、思い浮かぶのはやはり「萩の月」でしょうか?いやいや、仙台には歴史ある老舗の美味しい手土産が他にもあります。そんな仙台銘菓5選をご紹介します。
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仙台と手土産の歴史
歴史的に伊達正宗が城を構えた伊達藩(仙台藩)は、青葉城を持つ立派な城下町でした。城下町というだけあって、多くの人々が行きかう大きな街だったので、歴史と伝統のあるものがたくさんそろっています。その中の1つと言える仙台駄菓子に代表されるお菓子は現在でもそのままの姿を残し、大切にされています。
歴史と伝統の仙台銘菓
歴史とともに歩んできた仙台の美味しい銘菓は手土産として、多くの人に喜ばれています。老若男女に好かれる伝統の味をご紹介します!
【1】白松がモナカ本舗「白松が最中」
1932年(昭和7年)に白松菓子店として開店した老舗の和菓子店、白松がモナカ本舗(しらまつがもなかほんぽ)。羊羹なども製造販売していますが、店名にもなっているモナカが有名です。
円形のパリッとした最中の皮の中にたっぷりと餡が詰まっています。餡の種類は栗・大納言・胡麻・大福豆(白あん)の4種類です。地元の人の間では、どの味が好きかというお気に入りの話によくなったりします。ちなみに筆者は胡麻が一番好きです。濃厚な胡麻がたっぷり入っています。
全種類食べてみたいけど大きすぎる...なんて方には、500円玉サイズの最中が入っているミニモナカ(1個61円)もあります。こちらで全ての味を試してみるのもいいですよ。
【2】仙台菓子処 味佳嵯「ゆべし」
仙台藩主伊達正宗が兵糧(戦争時の食料)としていたとも伝えられている柚餅子(ゆべし)は、伝統的なみちのく(主に東北地方のこと)のお菓子です。
漢字からも分るように、全国的にはゆずが用いられることが多いですが、東北地方では当時入手困難であったためにかわりにくるみを使っています。こうした背景から東北のゆべしはくるみ入りの餅菓子として広まりました。
豊かな自然に囲まれた宮城のお米と森の恵みであるクルミのコラボレーション。お茶受けとしてちょうどいいサイズも人気の秘密です。
ほんのり甘く、香ばしいクルミの優しい味です。味佳嵯(みかさ)ではベーシックな醤油、濃厚な胡麻、薫り高い抹茶3種類を販売しています。どれも甲乙つけがたい間違いない美味しさです。
【3】ふじや千舟「支倉焼」
支倉常長は、伊達正宗の命により東西交流のため奔走した立役者。宮城県民にはよく知られている歴史上の人物です。そんな支倉常長の偉業を思い、和洋折衷のお菓子に「支倉」の名前が付けられました。
昭和33年にできた支倉焼は、昔と変わらず今も手作りにこだわっています。創業者の今までにないものを作り多くの人に届けたいという思いで、フレッシュバターや卵、小麦粉といった洋菓子の生地と、クルミ風味の白あんと和菓子を掛け合わせた一品です。
薄く平たいこのお菓子は、木型に入れて形を整え「支倉焼」文字を浮かび出させ焼きあげています。支倉常長の歴史と偉業を引き継ぐ伝統あるお菓子です。
【4】喜久水庵「喜久福」
大正9年創業の老舗お茶屋である「お茶の井ケ田」。初売りのお茶箱がとても有名です。その井ケ田グループである喜久水庵(きくすいあん)が販売する喜久福は、高い評価を受けています。
老舗お茶屋なだけあって厳選されたお茶を使用した喜久福は、抹茶味の他にほうじ茶味なども常時販売しています。また、仙台のお菓子と言えばずんだです。ずんだ味の喜久福も人気があります。
大福餅の中にあんこ、抹茶クリームが包まれている和洋折衷のお菓子は絶品です。
【5】榮太楼本舗「なまどら焼」
仙台からほど近い塩釜に本店を構える榮太楼本舗。北海道の小豆にフレッシュな生クリームがミックスされたクリーミーなあんを、はちみつたっぷの特製の皮で包んだ「なまどら焼」が大人気です。
味は小豆、胡麻、チョコ、ラムレーズンのほかに季節限定の商品があります。いろいろな味を楽しめるので、全種類制覇したくなってしまいますね。
手土産に買おう!
ご紹介した銘菓は仙台駅構内のお土産屋さんで購入が可能です。帰り間際の急いでいる時でも購入できるので、安心です。また、市内百貨店やスーパーでも扱っているところが多いです。
仙台のお土産なににしよう、いつも萩の月じゃつまらないなぁと感じていませんか?今度は違う銘菓を手土産にしてみませんか?