バルセロナから電車で4時間の場所にあるログニーニョは、スペインを代表する赤ワインの産地「ラ・リオハ州」の州都です。カミーノ巡礼路の交差点として有名な街ですが、ワインとタパスの呑み歩きができることでも有名です。あなたもログローニョで「バルのはしご」してみませんか?
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ログローニョとは
バルセロナから電車で4時間、バスの場合は5時間で行ける街ログローニョは、ラ・リオハ州の州都で、ラ・リオハ州の北部にある街です。
歴史的巡礼路で有名
最近日本でもよく耳にするカミーノ・デ・サンティアゴ(サンティアゴ巡礼路)。エルサレム、ローマと並ぶキリスト教の三大聖地であるスペイン西北部のサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼路のことで、そこに至るまでには様々なルートがあります。
中でもフランスからピレネー山脈を超えて、サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かうルート「フランス人の道」は、巡礼者に最も人気があり、ログローニョはその途上の街として有名です。
旧市街には巡礼者を泊めるアルベルゲという宿泊施設が数多くあり、巡礼のシンボルであるホタテ貝や、巡礼の道筋を示す矢印、巡礼者の姿を多く見かけます。
ワインで有名
ログニーニョがあるリオハ(Rioja)はスペインを代表するワイン産地で、テンプラニーリョという黒ぶどうを樽で熟成させた赤ワインが有名です。
国が定めたワイン法(栽培法から醸造法、地域、ブドウ品種などを詳細に定めた規則)で、スペインワインの中でも特に質の高いワインを生産する地域であることを証明する「特選原産地呼称」に認定されています。
タパスとワインの飲み歩きで有名
英語の俗語にパブ/バー・クロール(Pub/Bar crawl)という言葉があり、パブやバーをフラフラになるまではしごする(crawlには赤ちゃんのハイハイ歩きという意味があります)という意味です。
ログニーニョにはタパスとお酒を提供するバルが集中する「タパスとワインゾーン(Tapas y vinos)」という地区があり、そこでタパスとワインを飲み歩きする「バル・クロール(バル巡り)」がログニーニョ観光の一つの目玉となっています。
ログニーニョでバル巡りの楽しみ方
バル巡りの時間は昼でも夜でもOK
ログニーニョでバル巡りを楽しめるのは、夜だけではありません。ランチの時間にもバルのはしごが楽しめます。でも、スペインの食事時間は日本とはちょっと違うので注意が必要です。
ランチは13〜15時、ディナーは21時からというのが普通で、これらの時間帯が最も混みます。バルによっては夜7時ごろから開けるお店もありますから、人混みを避けたい人は、早めに出かけるといいかもしれません。
各バルでは看板メニューに注目
タパスとワインを呑み喰い歩きするのがバル巡りですが、バスク地域に近いログニーニョの街では、タパスというより、パンに具を乗せ、爪楊枝でとめて一口で食べられるようにした「ピンチョス(単数形はピンチョ) 」を提供しているバルがメインです。
「こんなにたくさんバルがあって、どこで何を食べたらいいかわからない!」と思うかもしれませんが、心配は無用です。ログニーニョにあるほとんどのバルには、その店オススメの「看板メニュー」があり、一つのバルでそのお店の看板メニューと飲み物を一つ注文し、食べ終えたら次のバルに移動するというのが普通です。とりあえずバルに入り、そこの看板メニューを注文すればOKです。
バルでは指差し注文OK
看板メニューが一つしかないバルは、みんな食べているものは大体同じなので、それを指差して、「ウノ(デ エスト)、ポルファ ボール Uno(de esto), por favor」 =「(これを)一つください」と言えば大丈夫です。
一品の金額は1〜5ユーロ、チップは原則不要
店によって違いはありますが、タパスは一皿3〜5ユーロ(約390円〜650円)前後、ワインやビールは一杯1〜2ユーロ(約130円〜260円)ぐらいです。大体の店でクレジットカードは使えますが、勘定が少額の場合は現金で払った方がスマートかもしれません。
チップは特に必要ありませんが、お勘定が3.8ユーロ(約495円)で、現金で支払うような場合、お釣りの20セント(約25円)はもらわず、チップとして置いていく人が多いです。