日本百名山にも選ばれている「大山」は中国地方の最高峰として知られ、毎年全国から多くの登山者が訪れます。今回はそんな大山登山のなかでも特に人気な定番コース「夏山登山道」について詳しくご紹介していきます!登山初心者の方にも登りやすいコースなので、ぜひ参考にしてみて下さいね!
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「大山」って、どんな山?
大山は鳥取県西部の大山町に位置する山で、美しい山容から「伯耆(ほうき)富士」とも呼ばれ親しまれています。
日本で3番目に国立公園となり、「日本百名山」や「日本名峰ランキング」で3位に選ばれるなど、その美しさから人々の心を魅了し続けています。
1年を通して四季折々の景色が楽しめますが、特に秋の紅葉シーズンは多くの登山者で賑わいます。
今回はそのなかでも特に人気の定番コース「夏山登山道」について詳しくご紹介します。
大山の定番コース「夏山登山道」を徹底紹介
今回ご紹介する大山の主峰・弥山(みせん)は標高約1,710mで、中国地方の最高峰です。
最高峰ときくと少し構えてしまうかもしれませんが、夏山登山道は老若男女、幅広い年齢の方が気軽にチャレンジできるコースとなっています。
コースの様子やポイントとなる地点が判りやすいように、今回は下記の流れにそってご紹介していきます。
コースの詳細はもちろんのこと、道の状態などについても詳しくご紹介していくので、ぜひ参考にして下さい。では、さっそく登っていきましょう!
①夏山登山道入口(スタート地点)
夏山登山道入口は大山寺橋を渡った先の県道158号線沿いにあります。
県道脇に道標が出ているので初めて訪れた方でも判りやすいです。
人気観光地ということもあり、周辺には多くの駐車場がありますが、夏山登山道に近くて便利な駐車場は「南光河原駐車場」がおすすめです。
駐車場の敷地内にお手洗いもあり、多くの登山者が利用しています。
ただ、とても人気の駐車場なのでシーズンには満車のことがほとんどなので、早朝(6時前後くらい)の到着を目指すか、少し歩いた先にある他の駐車場を利用されるといいかと思います。
②1合目~4合目
夏山登山道には道沿いに1合目から9合目までの道標が建っていて、山頂まであとどのくらいかの目安となり判りやすいです。
夏山登山道入口を進んでいくと、ほどなくして横木渡しの階段道が始まります。
この階段道は6合目辺りまで続き、登山者の間では「地獄の階段」や「階段地獄」という表現がよく用いられます。
一段一段足をしっかりとあげて登っていくのは大変かもしれませんが、急峻な山道を登っていくよりかは楽ですし、技術も必要ありません。
大山の夏山登山道が「登山初心者におすすめ」と言われているのは、その為かと思います。
足場もいいですし、危険なところも無いので、健康体と体力・根性があれば登っていけます!
ただ、6合目くらいまでは休憩場所といえるようなしっかりとした場所はないので、そこが少し辛いかもしれません。
階段脇のスペースなどを使って、こまめに休憩をしながら登っていきましょう!
③5合目
依然として階段の登山道は続き、標高は1,200mに達します。
5合目の道標の少し手前には携帯トイレブースが設置されています。
山頂までお手洗いがないので、心配な方は寄られていって下さいね。
5合目を過ぎたあたりから、これまで続いていたブナ林は森林限界を越え、灌木帯に変わります。
まだしばらくは階段道が続きますが、6合目には休憩できるスペースがあり、また登山道の雰囲気も変わるのであと少しの辛抱です!
④6合目
夏山登山道の1つのポイントとなる6合目は、広い平らなスペースがあり、休憩に最適です。
こちらで軽食をとったり、ドリンクを飲んだりして休憩されていく方が多いです。また秋に紅葉を楽しむことを目的に登山される方は6合目で折り返される方も多くいらっしゃいます。
ここからは先は、これまでのような階段の連続の登山道ではなくなり、傾斜が一段と増した道へとなっていきます。
6合目からの眺望を楽しみ、休憩を終えたら、また歩きだしましょう!
⑤7合目~8合目
7合目手前で標高は1,400mに達し、振り返るたびに見晴らしの良い眺望を楽しめます。
これまでのような階段の連続の道から変わり、傾斜のある道や木道、石段などを登っていきます。
7合目の途中には標高1,500mを越え、目の前やすぐ頭上を雲が流れていき、より高さを感じられます。
8合目を過ぎると標高は1,600m。
ガレ場を歩き進めていくと、木道の敷かれた登山道に出ます。
ダイセンキャラボク帯のなかを進んでいく気持ちのいい登山道が続きます。
見晴らしのいい道を歩いていくと、ほどなくして9合目に到着です。
⑥9合目~山頂
9合目から山頂までは、8合目と同じく木道の敷かれた登山道が続きます。
木道なので基本的に足元はいいのですが、寒い季節には地上よりもかなり早く霜がおり、冠雪もあるので、十分な注意が必要です。
気持ちの良い稜線を歩いていくと、約1,710mの大山頂上に到着です。
筆者が登ったときには山頂工事中だったため、簡易的な休憩スペースでしたが、仮設トイレや売店もあり、素晴らしい景色と達成感のなかで、ゆっくりと休むことができました。
登山初心者の方でもとても登りやすく、登山道中の景色も大変素晴らしいので、ぜひチャレンジしてみて下さいね!
おわりに
中国地方最高峰「大山」の夏山登山道のご紹介はいかがだったでしょうか?
登山道はよく整備されていて登りやすく、登り始めから美しい景色の数々を楽しめるのでとてもオススメです!
日本百名山にも選ばれ、多くの登山者に愛され続ける人気の「大山」にぜひ1度登ってみて下さいね♪