鳥取県東部に位置する郡家駅から若桜駅を結ぶローカル線・若桜鉄道の終着駅「若桜駅」。若桜鉄道沿線をはじめ、若桜駅構内の多くの施設が国の登録有形文化財に選ばれており、文化的価値と共に昭和の香りが漂い、レトロ感にあふれています。今回は、開業当時からの貴重な施設の数々を見学することができる、鉄道好きやレトロ好きにオススメな「若桜駅」の見どころを5つご紹介します。
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若桜鉄道・若桜駅とは?
鉄道ファンに特に人気な若桜駅は、鳥取県東部にある郡家から若桜町までを結ぶローカル線・若桜鉄道の終着駅です。
昭和5年に開通して以来、廃止の危機に陥りながらも存続を願う地元住民と共に歩み続け、開業当時から残る貴重な施設の数々を活用することで、鉄道ファンをはじめ、多くの旅行客が訪れるようになり、観光スポットとして注目されていくようになりました。
平成20年6月には、その文化的価値が評価され、若桜駅を含む若桜線沿線の主要な23施設がまとめて国の登録有形文化財に認定されました。
このように沿線が丸ごと登録有形文化財に選ばれることは全国でも初めてのことで、ますます多くの鉄道ファンや観光客が訪れるようになり、現在では若桜町を代表する観光スポットとして人気を集めています。
鉄道好きのみならず、レトロ好きや観光客の間でも人気の駅「若桜駅」の見どころを、さっそく見ていきましょう!
若桜駅の5つの見どころ
若桜駅の構内には、若桜鉄道を利用しなくても入構料300円(大人)を支払えば、誰でも自由に見学することができます。
開業当時からの貴重な施設の数々が活用された駅構内の見どころを5つご紹介していきます。
見どころ①:木造の駅舎(登録有形文化財)
開業当時の姿を色濃く残した、レトロな昭和な香りが漂う若桜駅の「木造の駅舎」。
ホームでは、住民有志が町興しのために製作している「ふるさとかかし」や、2018年3月から運行している観光列車「昭和」がお出迎えしてくれます。
当時の面影と共に、古き良き時代の昭和のあたたかみが感じられる駅舎です。
見どころ②:お土産販売所
若桜駅構内の窓口のすぐお隣にある「お土産販売所」。
観光列車「昭和」のピンバッチ(900円)や缶バッジ(300円)などのオリジナルグッズや、機関士帽(1,500円)、若桜鉄道オリジナルストラップ(550円)など、所狭しと並んでいます。
若桜駅を訪れた記念に、ぜひお気に入りのお土産を購入されていって下さいね。
見どころ③:SL「C12型167号機」
駅構内に展示されているSL「C12型167号機」は、平成19年8月に兵庫県多可町からを譲り受けたものです。
現在でも走ることができ、石炭を使わずエアーコンプレッサーで圧縮空気を送ることで走行するため環境に優しい機関車です。
運転体験(完全予約制)をすることもでき、煙が出ないだけで基本的な構造は蒸気機関車と変わらないので、鉄道マニアの間でも話題です。
春から秋にかけて走行日が決められているので、ご興味がある方はぜひ若桜鉄道ホームページをチェックしてみて下さいね。
見どころ④:手動式転車台(登録有形文化財)
駅構内の下り方面に位置する、機関車を方向転換させるための「手動式転車台」。
昔の機関車は直進しかできなかったため、この転車台の上に乗せて回転させていたそうで、約40トンあるSLでも転車台の左右に大人2名ずつで簡単に回すことができるそうです。
若桜駅の中核をなす施設の一つとして多くの人々が見学していくスポットです。
見どころ⑤:給水塔(登録有形文化財)
転車台の西北側に位置する「給水塔」は、蒸気機関車に給水するために使用されていたものです。
鉄筋コンクリート造りの基礎の上に鉄製の円筒タンクが載せられており、かつての終着駅の機能を知ることができる若桜駅のシンボル的存在です。
登録有形文化財にも認定されている、蒸気機関車時代を彷彿とさせてくれる存在なので、ぜひSLと一緒に記念撮影されていって下さいね。
おわりに
開業当時の姿を色濃く残した若桜駅の5つの見どころはいかがだったでしょうか?
鉄道ファンにはもちろんのこと、レトロ好きな方や観光で訪れた方にも大変オススメなスポットです。
ぜひ、のんびりとローカル線・若桜鉄道に乗って、若桜駅に訪れてみて下さいね。