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閲覧注意!! 【メキシコ・グアナファト】約200体の老若男女がお出迎え!「ミイラ博物館」

取材・写真・文:

東京在住

2021年5月26日更新

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写真:Emily

ミイラと聞くと、エジプトのピラミッドを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はメキシコのグアナファトはミイラが出来上がるのにとっても適した(!?)気候なのです。今回はそんなグアナファトのミイラたちが勢ぞろいする「ミイラ博物館」をご紹介します。※この記事には何体ものミイラの写真が出てきます。苦手な方はお気をつけください。

この記事の目次表示

メキシコでミイラ?

  • 写真:Emilyミイラ博物館は「momias」と呼ばれています。バス停からはmomiasの表示に従っていくと到着しますよ

ミイラといえばエジプトのイメージが強いのですが、ここグアナファトは高地にあることから乾燥した気候で、人が亡くなった時は土葬をするのが一般的だったため、亡骸は自然と「ミイラ化」していました。また、昔からこの地では埋葬をするために「税金」を払わなくてはならなかったのですが、払えない貧しい人たちや家族のいない人たちは「こっそりと埋葬」されたのでした。

それを掘り起こし、状態の良いものを展示するようになったのがこの「ミイラ博物館」です。エジプトのミイラに比べるとまだまだ「新しい」1870年〜1984年に掘り起こされた、200体以上の老若男女のミイラを見ることができます。

  • 写真:Emily入り口はミイラを感じさせないような、普通の外観です。

早速入ってみよう!

(以下からミイラの写真が出てきます。苦手な方はご注意ください。)

  • 写真:Emily

Are you alive?(あなたは生きているの?)という語りかけが書いてある入り口を入っていくと、早速ずらりとミイラが。

  • 写真:Emily

多くは立たされた状態なので、身長がどれくらいあった方なのか、男性なのか、女性なのか、大人なのか、子供なのか、というのもすぐにわかります。苦しそうな表情をしているのは苦しんで亡くなっていったからというわけではなく、ミイラ化するときに自然となってしまうものだそうです。

  • 写真:Emily

中には衣服がそのまま残っている方もいらして、その方が生きていた頃にどんな生活をしていたのか、ということも考える事ができます。

  • 写真:Emily

こちらはジャケットを着た男性のミイラ。

  • 写真:Emily

赤ちゃんのミイラもありました。この赤ちゃんの亡骸を抱いたお母さんとの写真も展示されており、この子がいかに家族に愛されていたのかが分かりました。

  • 写真:Emily

こちらは胎児のミイラ。世界最小のミイラだそうです。妊婦さんが亡くなった時に土葬され、胎児もそのままミイラになったそうです。

  • 写真:Emily
  • 写真:Emily

ミイラ博物館の意義

では、なぜわざわざミイラを展示する博物館ができたのでしょうか。ホームページには"the awakening of the living and the honor of the dead."、つまり、ミイラを見ることで"自分たちは生きているのだ、ということに改めて気づくこと、そして死への尊厳を持つこと"を目的にしています。

決して、「うわっ気持ち悪い!」とか「グロいなぁ」というための施設ではないのです。その証拠に、来訪者たち(多くはメキシコの方々でした)は決してミイラを面白がることなく、きちんと尊厳を持って見学をしていた姿が印象的でした(小さい子をつれたご家族づれが多いのも印象的でした)。ぜひ、見学をされる際にはその観点をお忘れなく。

最後に

  • 写真:Emily館内の非常口や出口の案内は「ガイコツのイラスト」でとてもほのぼのとしていました。
  • 写真:Emily

グアナファトにあるミイラ博物館をご紹介しました。メキシコの気候や土葬の文化、そして死者を敬うというメキシコ人の死生観、この3つが融合して生まれた「ミイラ博物館」。ぜひ、日本では体験できない経験をこの博物館でしてみてください。

グアナファト ミイラ博物館
メキシコ / 博物館
住所:Explanada del Panteón Municipal s / n, Zona Centro, 36000 Guanajuato, Gto.地図で見る
電話:473 732 0639
Web:http://www.momiasdeguanajuato.gob.mx/index.html

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この記事を書いたトラベルライター

グルメもアートも世界遺産も絶景も!とことん貪欲トラベラー
普段は粛々と、黙々と、真面目に仕事をこなす30代会社員。でも、心の中はいつでも、次の休みはどこに旅行しようかな〜と考えている。友達とワイワイ行く旅行も好き。一人で現地で知り合った方とビールを飲みながらお話しするのも好き。旅先で欠かせないものはその土地ならではの食、世界遺産、美術、そして人との交流!せっかく旅行するのなら貪欲に自分のやりたいこと、見たいもの、食べたいものはぜーんぶ楽しむ♪ アメリカ・フロリダ州オーランドとシンガポールは1年ずつ住んでいたことがあるので、特に好きなところ!

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