タコスに代表されるメキシコ料理は、実は4,000種類以上あると言われていて、地域や文化により多彩なバリエーションがあります。しかも日本では出会えない珍しいものばかり!首都メキシコシティなら、要チェックの代表的なものを手軽に楽しめます。見た目も楽しくてコスパも◎なおすすめをご紹介。
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【1】買い方がポイント!王道のタコス
やっぱりタコスは外せません。トウモロコシでできた生地トルティーヤに、肉や野菜などの具とサルサや玉ねぎなどのトッピングをのせて食べる、メニュー無限大の国民食です。本場メキシコで食べるなら、①店先でつくってもらったもの、②セルフで具をのせるもの の2種の楽しみ方をおすすめします。
①店先でつくってもらう場合
まず道端の屋台は日本人には衛生的におすすめできません。ちゃんと建物に入った店舗になっているところを選んだ方がいいです。メキシコシティ中心部には屋台以外のお店もたくさんあります。
おすすめはTaqueria Amandas。観光スポットのソカロ広場の近くにあり、英語メニューもあり、イートインとテイクアウト両方あって、なおかつ店先で肉を切ったり焼いたりしてくれる、いいことづくめのお店です。日本のガイドブックや、地元の宿にある周辺オススメマップにも載っているので、安心度も高いです。
- タケリア・アランダス
- メキシコ / 洋食・西洋料理
- 住所:Av. 5 de Mayo 43, Centro Histórico de la Cdad. de México, Centro地図で見る
②セルフで具をのせる場合
セルフスタイルならTaqueria El Caifanがおすすめ。買い物スポットとして有名なシウダデラ市場の近くで、観光客も地元民も多く行き交うフアレス通りにあります。
頼み方はとても簡単で、最初にビーフやポークなどのメインの具と、チーズの有無を選ぶだけ。肉は中で焼いてくれて、他の具やトッピングは自分でのせます。ビュッフェのようなオシャレなトッピングコーナーに心踊ります。ピクルス、サボテン、フライドオニオン、各種サルサ、ベイクドポテトなどわりとがっつりめの具が豊富で、しかものせ放題!
王道のタコス、ぜひ何度かいろいろなところで食べてみてはいかがでしょうか。
- Taqueria de Caifan
- メキシコ / 洋食・西洋料理
- 住所:Balderas 34, Colonia Centro, Centro, 06000 Ciudad de México地図で見る
【2】メキシコの朝ごはん、フェボス・ランチェロス
朝食やブランチにぜひトライしたいのがこれ。トルティーヤに卵とサルサソースをからめたもので、半熟卵とピリ辛ソースがとっても合います!これもお店によって少しずつ違っていて、複数試してみるのもアリ。オシャレかつ王道のメキシカンで、女性や海外初心者にぴったりのローカルフードです。
メキシコシティでおすすめなのはその名もBreakfast。ここはベーシックなものに具を足したりアレンジができます。写真はサルサで全然見えませんが、本当はチチャロンという、これもメキシコ料理である豚の皮を揚げたものがのっています。お店の雰囲気もとても素敵で、ゆったりくつろげます(写真左下)。
写真右上は地方のお店ですが、このようにトマトベースの普通のサルサと、サルサ・ヴェルデというグリーントマトと青唐辛子ベースの2色コンボになっているものもあります。
200ペソ(約1,100円)くらいのお店が多いので、日本のカフェごはんくらいの感覚でしょうか。現地民にとっては道端でササっと済ませる朝ごはんがタコス、食卓でちゃんと食べる朝ごはんがフェボス・ランチェロス、という印象です。色鮮やかな見た目がメキシコらしい、オススメのローカル朝ごはんです。
【3】こんなの見たことない!チレス・エン・ノガタ
名前を聞いても、画像検索しても全くイメージの湧かないこの料理。説明としては「大きな唐辛子に豚肉やナッツを詰めて煮て、生クリームとザクロの実を添えたもの」。写真映えも料理の中身もインパクト抜群、せっかくメキシコに行くならトライしなきゃもったいない!メキシコの伝統料理です。個人的には、甘じょっぱくて濃厚な、日本人はけっこう好きな味だと思います。
プエブラという、メキシコシティから車で2時間ほどの場所にある、かわいい建物や伝統的な焼き物で有名な街が発祥ですが、メキシコシティでも食べることができます。特にフアレス通りや5 de Mayoという通りには、観光客向けのリーズナブルな食事処がたくさんあります。
店によりますが160ペソ(約880円)くらいで、わりとお腹いっぱいになるのでコスパは良いです。ぜひ試してみてください。
【4】複雑な味わい、ポージョ・エン・モーレ
チキンにモーレソースをかけたシンプルなものですが、このモーレソースというのがメキシコ料理の中でも特に素晴らしいとされています。様々なスパイスや木の実やチョコレートが使われているそうで、甘辛くてとても複雑な味です。
5 de MayoにあるPotzollcaliというレストランは、大衆向けでありつつ伝統的なメキシカンフードが食べられるのでおすすめです。こちらも160ペソ(約880円)でライスもついています。一見地味だけど実は珍しい、安うまなローカルフードです。
【5】ワイワイ楽しい、ポゾレ
地元の食堂で食べられる定番料理で、豚肉とトウモロコシとスパイスの入ったスープ。最初にスープがきたあとに、玉ねぎや赤カブやキャベツなどの具のほか、トルティーヤや各種サルサがどんどん運ばれてきて、セルフで足してアレンジしながら楽しむ料理です。ずらりと並ぶ具やサルサ、いろいろあって迷ってしまいます。
フアレス通りにあるLa Casa de Tonoは、二人分で飲み物もつけて183ペソ(約1,006円)!しかもスープとトルティーヤはおかわり自由。またランチタイムに割引があるお店も多いので、事前にチェックして行けばかなりお得に食べられます。コスパとワクワク度なら間違いなしのポゾレは必食です。
- La Casa de Tono
- メキシコ / 洋食・西洋料理
- 住所:Dolores 7, Colonia Centro, Centro, 54700 Ciudad de México地図で見る
【6】庶民の味、エンチラーダス
こちらも地元の食堂メニュー。トルティーヤに鶏肉やチーズなどの具を挟んで、上にカッテージチーズや野菜やソースがのったもの。フォークとナイフで食べるオシャレなタコス…のようでもありますが、同じトルティーヤでも味は全然違います。だいたい100ペソ(約550円)弱で食べることができます。
北部のグアナフアトでは、エンチラーダ・ミネラスという名前で、また少し違う形で食べられているので、地方ごとの違いを楽しめる料理でもあります。
【まとめ】
日本人にはほとんどなじみのない、メキシコの伝統料理。メキシコらしく色鮮やかでスパイスのきいた、見て食べて楽しいワクワクするものばかりです。いろいろなものが集まるメキシコシティで、お手頃価格で安全なローカルフードをエンジョイしてみてはいかがでしょうか。
※値段はすべて記事執筆時点のレート(1ペソ=5.5円)で計算しています