整えられた白砂に苔の緑、寺院を華やかに彩るモミジやカエデの美しさは、一見の価値があります。毎年紅葉の時期には多くの観光客が訪れ、短い秋の彩に感嘆の声をあげています。縁結びの神様としても名高い円通院に足を運んでみませんか?
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円通院とは?
伊達政宗を祀っている瑞巌寺に隣接した臨済宗妙心寺派の寺院で、伊達政宗公の嫡孫伊達光宗公の菩提寺です。院内には、国指定重要文化財に登録されている三慧殿があります。
写真の建物は、1646年に建造された光宗公の霊廟で、当時の技術の粋をつくした伊達家屈指の建造物と言われています。
三慧殿の厨子(両開きの扉付きの仏具)には、水仙や洋バラ、アカンサス、トランプ模様など、当時では珍しい西洋的な模様が描かれています。その中の洋バラは、伊達家の家臣・支倉常長が慶長遣欧使節団を率いて、ヨーロッパまで渡航した際に持ち帰ったバラで、円通院ではこのバラを題材にした庭もあることから、バラ寺としても知られています。
こけしに願いを込めよう!縁結び観音
参道を入ってすぐ左手に、縁結び観音があります。この観音様は、男性も女性も、今まで異性に縁がなかった人を取り持つ縁結びの観音様。縁結び観音は龍に乗った観音菩薩で、龍は男性を、菩薩は女性を表し、龍が菩薩を背に乗せ、天に上り和合すると伝えられています。
可愛らしいこけしに良縁の願いをこめて、祈願奉納してみませんか?
名園として知られる庭も見どころ
名園として名高い円通院の庭は、350年前に造られた庭園が、そのまま大切に受け継がれています。円通院の庭は、いくつかのテーマごとに構成されており、寺院としては珍しいお庭が広がります。その中の見どころをご紹介しましょう。
石庭「雲外天地の庭」
縁結び観音からすぐの石庭は、天の庭と地の庭ということで構成され、仏教における仏・法・僧と呼ばれる3つの宝物の庭や、仏の庭を表現しているそうです。
天の庭と地の庭には、二つの庭を結ぶ架け橋、天水橋がかかっています。
遠州の庭
この庭は、伊達藩江戸屋敷にあった、小堀遠州の庭を移設したと言われています。心字の池には蓮の花、補陀落山にはモミジとつつじが配され、季節の移ろいを感じられる庭となっています。
バラの庭「白華峰西洋の庭」
三慧殿の厨子に描かれているバラ、アカンサス、ガーベラなどをモチーフにして、お寺にしては珍しい洋風の庭が広がります。仏教とキリスト教の出会いによって生まれたバロック的な庭を表現しているそうです。
三慧殿禅林瞑想の庭
杉林の中は美しい自然庭園で、紅葉をはじめ、たくさんの山野草や苔で構成された庭園です。禅林の非日常的な空間を作り出しているそうです。
円通院の紅葉の見ごろはいつ?
紅葉の季節は、毎年10月下旬から11月下旬。シーズン中は、夜間にライトアップされますが、ライトアップの鑑賞は、専用のチケット購入が必要です。
ライトアップ日程:10月28日(土)~11月19日(日)毎日17:30~21:00
円通院夜間拝観料:大人(中学生以上)¥1,300、小学生以下 無料
詳しくは、こちらの特設サイトでご確認ください
数珠作り体験も!
円通院では、数珠つくり体験(有料)ができます。数珠は、持っているだけで功徳があるとされ、災いを取り除き、平穏や安らぎを得られるといわれています。この機会に体験してみてはいかがでしょうか?
円通院概要
拝観料
- 大人 500円
- 小・中学生 300円
拝観時間: (年中無休)
- 4月~11月 9:00~16:00
- 12月~3月 9:00~15:30
アクセス
三陸自動車道松島海岸ICより国道45号線経由で約5分
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- 住所:宮城県宮城郡松島町松島町内67地図で見る
- 電話:022-354-3206
- Web:http://www.entuuin.or.jp/
- 松島紅葉ライトアップ
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- 電話:022-354-2618