古代日本の中心として多くの寺社仏閣が集まる奈良。世界文化遺産に登録された東大寺をはじめ、鹿に会える奈良公園、さらにおしゃれなお店が集まる「ならまち」など、見どころ満載!初めて訪れた方でも十分観光を楽しめる奈良市内のおすすめスポットとお店を奈良公園、ならまちを中心に厳選してご紹介します。
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奈良へはどうやっていくの?
奈良へは京都駅もしくは大阪駅からJRまたは近鉄電車を利用するのが便利。京都駅からはJR奈良線のみやこ路快速で約45分、大阪駅からは大阪環状線で新今宮駅もしくは天王寺駅で乗り換えて関西線の快速で約1時間15分でアクセスできます。京都駅からは約30分ごと、新今宮駅や天王寺駅からは15分ごとに運行しています。
また近鉄線では京都駅から近鉄京都線の特急で約35分、大阪難波駅から近鉄奈良線の快速急行で約40分でアクセスできます。京都駅からの特急は1時間に1~2本、大阪難波駅からは10分ごとに運行してます。なお、JR奈良駅と近鉄奈良駅は離れており、歩いて15分でアクセスできます。
奈良散策でお得なフリーきっぷとは?
奈良市内を十分満喫したい方にはお得なフリーきっぷを使って散策しましょう!
その中で便利なきっぷが「奈良世界遺産フリーきっぷ」。大阪や京都、名古屋から近鉄線の往復乗車券と特定のフリーエリアの近鉄線、奈良交通のバスが乗り降り自由のきっぷがついてくるチケットで1日~2日間利用できます。ただし、近鉄線の特急券はついておらず、別途購入が必要なのでご注意ください。
<電話番号>
近鉄電車テレフォンセンター(8時~21時 年中無休)
050-3536-3957
<料金>
奈良・斑鳩コース(1日間)おとな1,500円、こども750円(大阪難波駅・京都駅から)
奈良・斑鳩コース(2日間)おとな2,000円、こども1,000円(大阪難波駅・京都駅から)
※近鉄名古屋駅からのフリーきっぷはおとな4,530円、こども2,260円
<主な発売箇所>
近鉄線の指定駅、近畿日本ツーリスト・JTB・日本旅行各グループ、農協観光の主要支店・営業所
※詳細は公式ホームページでご確認ください。
【1】シカと戯れよう!奈良市民の憩いの場「奈良公園」
まずは奈良を代表する観光スポット「奈良公園」を散策しましょう。総面積は約500ヘクタール。東大寺や春日大社など、公園とほぼ一体化している社寺の境内地なども含めると約660ヘクタールで、東京ドーム140個分もの広さがあります。
公園内には多くのシカが生息しており、公園内にある店舗で鹿せんべい(税込150円)を買ってシカに食べさせることができます。鹿せんべいは米ぬかと小麦粉で作ったお菓子で、すぐに与えず焦らすと怒ってしまい攻撃することもあるので、しっかりとマナーを守ってえさを与えましょう。
- 奈良公園
- 奈良 / 紅葉 / 観光名所 / 公園 / 桜の名所 / 遊び場 / ツーリング
- 住所:奈良市登大路町30地図で見る
- 電話:0742-22-0375(奈良公園事務所)
- Web:https://www3.pref.nara.jp/park/
【2】奈良のシンボル・大仏さまをまつる「東大寺」
奈良に来たら一度は訪れたいスポットのひとつが“大仏さま”でお馴染みの「東大寺」。世界文化遺産に登録されているお寺で、世界最大級の木造建築である「大仏殿」の中に奈良のシンボルである大仏さまが鎮座しています。
創建は奈良時代、聖武天皇(しょうむてんのう)が天災や疫病が流行った時期に仏教の力で国を守ろうと決意し、人だけでなくすべての生きものが栄える世を願って大仏を造立しました。高さは約15メートルと世界最大級。お顔は二度の火災で焼けた影響で江戸時代に作られたものです。
また、大仏殿内東北の柱の1本には、大仏さまの鼻の穴と同じといわれる高さ約30センチメートル、幅約37センチメートルの穴があいており、くぐり抜けられると厄除けにご利益があるといわれています。ぜひ体験してみて。
大仏様だけじゃない!他にも見どころ満載の東大寺
また東大寺は大仏殿だけでなく、歴史的な建造物が多く見どころがたくさんあります。まずは最寄りのバス停から約5分のところにある東大寺の正門「南大門」。高さ約25.5メートルで現在の建物は鎌倉時代に再建された建物です。
門の左右では鎌倉時代に活躍した仏師、運慶・快慶らが作った「金剛力士像」があり、高さ約8メートルの像には阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)、2体の姿を見ることができます。
また「二月堂」は江戸時代中期に再建した舞台造のお堂。毎年3月1日から2週間にわたって行われる「修二会(しゅにえ)【お水取り】」が元々旧暦2月に行われていたのにちなんで、二月堂と呼ばれるようになりました。
二月堂の舞台からは奈良市内の街並みを一望できるほか、夕日が沈むころにはお堂の軒の大提灯や吊り灯籠が灯され、ロマンチックな景色を楽しめます。夜も参拝できるので、あわせてチェックしてみましょう。
- 東大寺
- 奈良 / 寺 / 世界遺産
- 住所:奈良県奈良市雑司町406-1地図で見る
- 電話:0742-22-5511
- Web:http://www.todaiji.or.jp/
【3】五重塔の景色を楽しめる国宝仏の宝庫「興福寺」
奈良公園の玄関口に立つお寺のひとつが「興福寺」。平城京遷都が行われた710年(和銅3年)に藤原不比等(ふじわらのふひと)によって創建されたお寺で、十二神将立像(じゅうにしんしょうりつぞう)など18体の国宝仏が安置する「東金堂(とうこんどう)」や約50メートルの高さを誇る「五重塔」があります。
東金堂から奈良駅方面に歩くと、江戸時代に再建された日本最大の木造八角円堂「南円堂(なんえんどう)」があり、西国三十三所観音霊場のひとつとして、多くの巡礼者が参拝します。また、2018年10月には江戸時代中期に焼失して以来、約300年ぶりに興福寺の中心となる「中金堂(ちゅうこんどう)」が再建されます。
また拝観料を支払えれば、6本の腕と表情の異なる3つの顔が特徴的な「阿修羅立像(あしゅらりゅうぞう)」が展示されている「国宝館」に入館できるほか、国宝館内のミュージアムショップではオリジナルグッズも販売しているので、ぜひ入館してみましょう。
- 興福寺
- 奈良 / 寺 / 世界遺産
- 住所:奈良県奈良市登大路町48地図で見る
- 電話:0742-22-7755
- Web:http://www.kohfukuji.com/
【4】美しい杜に囲まれた奈良のパワースポット「春日大社」
「春日大社」は東大寺から歩いて10分、春日山(御蓋山【みかさやま】)の麓に創建された神社。平城京の守り神として優美な社殿が立ち並び、出世や安産、開運招福などにご利益のある神様をまつる本殿をはじめ、縁結びや夫婦円満などにご利益のある「夫婦大國社(めおとたいこくしゃ)」があります。
特別参拝の受付で500円を納めると本社回廊内を参拝できます。本殿の前には高さ約10メートルの中門があり、2016年の式年造替(しきねんぞうたい)時に屋根の葺き替えなどが行われており、美しい朱色の社を見学できます。
また本殿の後ろにある「藤浪之屋(ふじなみのや)」では、屋内に多くの釣燈籠を灯しており、2月の節分やお盆の時期に行われる伝統行事・万燈籠(まんとうろう)を1年中体験できます。
- 春日大社
- 奈良 / 神社 / インスタ映え / 世界遺産
- 住所:奈良県奈良市春日野町160地図で見る
- 電話:0742-22-7788
- Web:http://www.kasugataisha.or.jp/
【5】ならまちの必見スポット!ユニークな猿のお守りをまつる「庚申堂」
近鉄奈良駅から歩いて12分、世界文化遺産に登録された元興寺(がんこうじ)を中心に格子が美しい昔ながらの町家が立ち並ぶ「ならまち」。その中で人気のスポットが「庚申堂(こうしんどう)」です。
地元では「庚申さん」と親しまれる小さなお堂で、軒下には災難除けにご利益があるといわれている「身代り申(さる)」が奉納されているほか、ユニークな猿の石像が香炉を支える様子も見ることができるので、ぜひ参拝してみて。
- 庚申堂
- 奈良 / その他スポット
- 住所:奈良県奈良市西新屋町14地図で見る
- 電話:0742-22-3900(奈良市観光センター)
- Web:http://www.naramachiinfo.jp/places/detail_20.html