ネパールはディープな雰囲気漂うバックパッカーに人気の国であり、日本にはない独自の文化と様々な景色を見ることができます。そんなネパール観光におすすめの、人気の都市とその見どころをまとめました。
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ネパールの首都「カトマンズ」
スワヤンブナート(モンキーテンプル)
スワヤンブナートはネパール最古の仏教寺院で、猿がたくさんいることから「モンキーテンプル」とも呼ばれています。ここにはお釈迦様の顔が描かれた高さ15mの仏塔(ストゥーパ)が建っており、カトマンズを代表する有名スポットとして知られています。
仏塔にたどり着くには約400段の階段を登ります。少々大変ですが、高台からはカトマンズの街の景色を一望できます。そして仏塔の周囲には数多くのギフトショップやカフェもあり、カトマンズ観光には外せない場所のひとつとなっています。
世界遺産「パシュパティナート」
ネパールは仏教とヒンドゥー教が入り混じった珍しい宗教観を持っていますが、パシュパティナートはネパールで最大のヒンドゥー教寺院で、とても神聖な場所として扱われています。寺院の中には信者しか入ることができませんが、その奥にある衝撃の様子は観光客も共に目にすることができます。
寺院の奥には川が流れ、川沿いにいくつもの台が設置されています。実はここは火葬場であり、死者を囲んでセレモニーが行われたあと、薪の上で数時間かけて焼かれます。この川は聖なるガンジス川の支流であるため、骨は拾われることなくすべて川へ流します。そして魂は川をつたって天に帰り、また生まれ変わると信じられています。
カトマンズの中心街「タメル」
カトマンズの中心地となるタメル地区は、人や建物が密集したカオスな世界が広がっています。あちこちで目にするのは仏具店や絵画店、そして服や雑貨が売られているお店も多いです。お土産として人気なのはカシミヤ(パシュミナ)ですが、偽物も多いようなので購入時には注意しましょう。
人気のリゾート地「ポカラ」
ポカラの象徴「ペワ湖」
ポカラは穏やかな空気が漂うリゾート地であり、ネパールで2番目に大きなペワ湖に面しています。「レイクサイド」と呼ばれる場所にはレストランやホテルが集まっていて、外国人ツーリストの姿も頻繁に目にします。湖畔は遊歩道になっているので、湖を眺めながらのんびりお散歩してはいかがでしょうか。
ヒマラヤ山脈が見れる「サランコットの丘」
ポカラはヒマラヤ山脈が見られることで知られていますが、よりリアルに感じたい場合は、サランコットの丘へ行くことをおすすめします。天気がいい日には目の前にアンナプルナ山群が立ちはだかり、迫力のある景色が楽しめます。
サランコットの丘はレイクサイドから約10km離れていて、山道をのぼるため交通手段はタクシーを利用します。ですが知らずに乗ると高い料金をふっかけられることがあるため、乗車前に必ず値切り交渉を行いましょう。
ちなみに筆者はレイクサイドの宿でタクシー料金をたずねたところ、往復4,000ルピー(約3,600円)と言われ高いのでやめました。ですがそのあと湖畔で声をかけてきたドライバーに2,000ルピー(約1,800円)と言われ、いきなり半額にはなりましたが、そこから値切って最終的には1,100ルピー(約1,000円)で乗車しました。このくらいがおそらく相場だと思います。
滝が流れる公園「デビスフォール」
レイクサイドから4kmほど離れた場所に、デビスフォールという公園があります。柵の向こうには滝が流れていますが、雨の多い季節には力強い水の流れを見ることができます。周囲にはギフトショップが並んでいますが、観光地化されたレイクサイドとはひと味違った、ネパールらしい雰囲気が楽しめると思います。
仏教の聖地「ルンビニ」
ルンビニガーデン
仏教といえばお釈迦様ですが、インドとの国境近くにあるルンビニは、お釈迦様が生まれた場所として知られています。ここには広範囲にわたって各国の仏教寺院が建っており、一番奥には日本のお寺である日本山妙法寺があります。
聖園と呼ばれるエリアには、遺跡が保存されているマヤデヴィ寺院や、釈迦誕生後に産湯に使われたといわれるプスカリニ池、そして釈迦が悟りをひらいたといわれる大きな菩提樹がそびえており、多くの人が祈りを捧げています。