登別市

【北海道】登別温泉で泊まるなら「第一滝本館」!日帰り入浴も可

取材・写真・文:

埼玉在住
訪問エリア:35都道府県

2021年9月3日更新

1,008view

お気に入り

写真:ある通訳案内士

旅行の大きな楽しみの一つとして、温泉を挙げる方も多いのではないでしょうか。今回は温泉好きなら必ず一度は行っておきたい北海道の登別温泉と、そこで筆者が宿泊したホテル「第一滝本館」についてご紹介したいと思います!

この記事の目次表示

登別温泉について

登別温泉は、北海道のみならず日本でも有数の温泉地で、豊富な泉質の天然温泉が楽しめます。新千歳空港からは特急やバスで1時間ほどと、アクセスの良さも人気の理由です。海外からもアクセスしやすいことから、コロナウイルスが蔓延するまでは多くの外国人で賑わっていました。

  • 写真:ある通訳案内士可愛い鬼

登別温泉は温泉だけでなく、地獄谷という観光スポットも有名です。地獄谷は日和山の噴火活動によってできた爆裂火口跡で、実際に現地へ行ってみると、日本にもこんな地形があるのかと驚きます!谷に沿って数多くの湧出口や噴気孔があり、泡を立てて煮えたぎる風景が「鬼の棲む地獄」の由来となったそうです。もし本当に地獄があったら、こんな場所なのかなとつい想像してしまいます!

そんな地形的な特徴もあり、登別温泉には鬼の像や金棒がいたる所に設置されています。お子さんは、少し怖がってしまうかもしれませんね…!ちなみに、地獄谷周辺にはハイキングコースも整備されています。その途中には「大湯沼川天然足湯」という足湯もあるので、タオルを持参して行ってみましょう!

第一滝本館とは?

  • 写真:ある通訳案内士登別の中でも存在感ある外観

そんな全国有数の温泉地である登別温泉で今回ご紹介するのは、「第一滝本館」という老舗の温泉旅館(ホテル)です。ルーツは江戸の大工職人である滝本金蔵さんがこの地を訪れた江戸末期に遡り、登別温泉の変遷を長い間見てきたお宿になります。

客室のある棟だけでも本館、東館、西館、南館に分かれており、地図を見ながら歩かないと館内で迷子になりそうです…!

  • 写真:ある通訳案内士広々としたロビー

老舗とはいえ何度も改装されており、むしろ新しめなホテルという印象。宿泊料金はそこそこしますが、建物自体が広々としていて快適ですし、後述する超巨大な大浴場や心ゆくまで美味しい食事を楽しめるビュッフェなど、楽しみ満載です。

そのため高級外資系のホテルに素泊まり1泊数万円払うよりは、はるかにコストパフォーマンスが良いなと筆者は思います!さらに、カラオケやスナック、ピアノサロンやゲームコーナーもあったりと、長期で滞在しても色々な楽しみ方ができるでしょう。

第一滝本館の特徴は、なんといっても超巨大な大浴場

  • 写真:ある通訳案内士温泉への期待高まる

第一滝本館の大浴場は超巨大(広さはなんと1,500坪)!修学旅行の場合、クラスによって入浴時間が細かく区切られることもありますが、第一滝本館であればそんな心配はありません!(洗い場は、さすがに100人分は無さそうですが…)

超豊富なお風呂の種類

第一滝本館の大浴場はただ広大なだけでなく、贅沢な5つの泉質を35の湯船で24時間好きなときに楽しめるのも魅力です!ちなみに日本には10の泉質があるので、その半分をここ1か所で楽しめるという事になります。都内のスーパー銭湯も素晴らしいですが、第一滝本館の大浴場と比べてしまうと、人でゴミゴミしている印象になってしまうかもしれません。

5つの泉質の内訳(とそれぞれの効能)は、「硫黄泉(血行促進に)」「芒硝泉(肌のカサつきに)」「酸性緑ばん泉(血行促進に)」「食塩泉(つらい冷えに)」「重曹泉(しっしんに)」となっており、体の状態に合った泉質を選べるのも第一滝本館の大浴場ならでは!

  • 写真:ある通訳案内士地獄谷(※このアングルが大浴場から見えるわけではありません)

しかも、大浴場からは地獄谷を見渡すことができるという、目にも嬉しいロケーション!お金と時間が許せば、1週間くらい湯治するのも良いでしょうね。

また忘れてはいけないのが、露天風呂の一角にある小さめのお風呂「金蔵の湯」。初代の滝本金蔵さんがこの地に来たのは、そもそも皮膚病に悩む奥さんのためであり、登別温泉で湯治をした結果、奥さんの皮膚病はよくなったとのこと。そんな金蔵さんが使っていた当時の湯船を再現したのが「金蔵の湯」で、この温泉が「やさしさの源泉」「愛妻の湯」などと呼ばれる由来となっています!

サウナと水風呂も

第一滝本館の大浴場には、内風呂と露天風呂のほか、もちろんサウナと水風呂もあります!近年増えているサウナ好きには、水風呂や外気浴のできる場所の有無は大事なポイントですよね。

サウナはドライサウナとミストサウナの両方を楽しめます!寝そべって外気浴をするような場所はなかったと思いますが、露天風呂の近くにある椅子を活用すると良いでしょう。

お風呂に浸かりながらお酒を堪能

第一滝本館の露天風呂ではその場でお酒を購入して、お酒を嗜みながらお風呂を楽しむことができます!飲み過ぎにはもちろん注意ですが、お酒を飲みながら露天風呂に浸かるのは至福の時間になりそうです。お酒に強い人は、少し試してみるといいかもしれませんね!

日帰り入浴も可能

  • 写真:ある通訳案内士お日帰り様

第一滝本館の大浴場は、日帰り入浴で利用することもできます!9:00~16:00であれば大人2,250円(小人1,100円)、16:00~18:00であれば大人1,700円(小人825円)と、価格はやや高めですが、第一滝本館の大浴場であれば納得の価格帯ですね!

登別に宿泊しない人や、違う旅館やホテルに宿泊するものの第一滝本館の大浴場も楽しみたいという人は、ぜひ日帰り入浴してみてください!

ウォータースライダーのあるプールエリアも

第一滝本館は広大な大浴場だけでなく、なんとウォータースライダーのあるプールもあります!深さ50cmのちびっこプールもあるので、特にお子さんと利用すると楽しいのではないでしょうか。

なお第一滝本館のプールは、よくあるリゾートホテルのプールようなのんびりくつろぐプールというよりは、25mプールのあるしっかり泳げるプールとなっています。水着はもちろん持参してもいいですし、持参していない場合は第一滝本館で借りることもできます(有料)。ちなみにプールエリアへの入り口は、大浴場の入り口と同じです。

飲泉処ゆのか

  • 写真:ある通訳案内士飲みすぎない程度に温泉を楽しもう

第一滝本館には温泉を飲める「飲泉処ゆのか」もあります!興味があれば試してみると良いでしょう。(※飲泉処は大浴場とは別の場所にあります)

ただ飲用の1回量は100~200ml程度、1日量は200~1,000mlまでというように決まっていたり、食前の30分~1時間に飲んだ方がいいなど、温泉を飲む際の注意事項があるので、しっかり確認して適度に楽しみましょう!

次のページを読む

登別市の旅行予約はこちら


この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【北海道】登別温泉の定番観光地!温泉街から歩いて行ける名所8選!

全国屈指の温泉街である登別温泉は、9種類もの泉質と1日1万トンにものぼる温泉の湧出量を誇る、北海道の中でも大変人気がある観光スポットの1つです。温泉街周辺は散策...


【2024】東日本の人気温泉TOP39!旅行好きが行っている温泉地ランキング

群馬の草津温泉や山形の銀山温泉、宮城の秋保温泉をはじめとする東日本エリアの温泉地を、トリップノートの9万3千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年2月現在...

鬼火に誘われて夜の地獄谷へ…【北海道・登別】鬼火の路と地獄谷

開湯150年以上の歴史を持つ登別(のぼりべつ)温泉は、多彩な泉質を有している全国的にも珍しい温泉地です。温泉街の周辺には数多くの観光名所が密集しており、賑わいを...

全国の人気温泉TOP50!旅行好きが行っている温泉ランキング

有馬温泉や下呂温泉、草津温泉をはじめとする全国各地の有名温泉地を、トリップノートの8万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2022年9月現在)が実際に行ってい...

大自然の中を流れる天然温泉の川!【北海道・登別】大湯沼川天然足湯!

9種類もの泉質と1日1万トンにものぼる湧出量を誇る登別(のぼりべつ)温泉は、全国屈指の名湯として有名です。温泉街に足を踏み入れると、至る所から立ち昇る白い湯煙と...

この記事を書いたトラベルライター

インドでIT企業に勤めていたバックパッカー
タイのバンコク留学や、インドのチェンナイ駐在を経験した通訳案内士登録者です。
自分が行って良かった場所について書いてます!

ASEANは全10カ国に行きました!
それぞれの国の魅力、語れます😃
https://zipanger777.com

観光地ではない【真の中華街】池袋北口を1時間で手軽に散策!

日本の中華街(チャイナタウン)と言えば、日本三大中華街の、①横浜中華街、②神戸南京町、③長崎新地中華街、が有名ですよね? こちら、もちろんれっきとした中華街なの...


【保存版】駐在員が厳選!南インドの玄関口・チェンナイ見どころ7選

タミルナードゥ州の州都・チェンナイを玄関口とする南インド。デリーを代表とする北インドとは、言語面・文化面では外国ほどにも違います。多くの日本人は、インドへ来ると...


【川久】元・超高級会員制ホテル!和歌山・南紀白浜温泉のバブル期の名残

1989年、日本がバブル絶頂期に「世界の数奇屋」を作るという壮大なプロジェクトによって建設された「ホテル川久」。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、そして日本各地から...

真の理想郷??南インド・オーロヴィルで人生観が変わるかも

「理想郷」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか? 「理想郷」での暮らしは喜びに満ち溢れ、毎日幸せな日々を送ることができそうですね。そんな「理想郷」と呼ば...

バンコクから2時間!日帰り旅行OKなカンチャナブリで外せない3つのこと

カンチャナブリという街をご存知でしょうか? タイ・バンコクから西へ車で2~3時間の、中規模の街です。タイで最も美しいと評判の滝や、第二次世界大戦中に旧日本軍がタ...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります