「マチュピチュ」や「ナスカの地上絵」で有名なペルーは、世界に名だたる美食の国でもあります。海鮮やお醤油を使った料理も多く、日本人にも馴染みやすいものがある一方、未知の食材もあり、食のバリエーションも豊富。今回は、旅の道中で是非トライしてほしい、ペルーの一押しグルメをまとめました。
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ペルーと日本の食における共通点
お勧めグルメのご紹介前に、2点、日本とペルーの食事に関する共通点をご紹介したいと思います。
ペルーで醤油味?
推定10万人。何の数字でしょうか?実はこれ、ペルー在住の日系人の数なんです。日系人の規模としては、世界第3位(外務省調べ)。
当然、食事にも日本の影響が色濃く出ており、NIKKEI(日系)と呼ばれるジャンルがあります。お醤油が使われた料理も多く、現地の料理は日本人の口に合うものが非常に多いです。
ジャガイモ、とうもろこし、トマト…
ジャガイモ、とうもろこし、トマト。これらの共通点は何でしょうか?いずれも私たちの食卓に欠かせない食材であり、日々目にするものですが、実はこれらは、ペルーを含むアンデスの高原地帯の原産の野菜です。日本の食卓はペルーとの繋がりも深いのです。
原産地で食べると、こうした野菜は味が美味しく、筆者がペルー留学していた時のルームメイト(日本人)は「トマトが感動的にうまい!」と毎日トマトをもりもり頬張っていました。
以下にご紹介するグルメと共に、スーパーや市場で手軽に購入できる、ペルー原産の野菜の味の違いも是非味わってみてください。
【1】セビーチェ(Ceviche)
ペルーに来たら絶対に試してほしい料理の一つが、セビーチェ。セビーチェとは、魚介のマリネ。生のお魚に玉ねぎなどの野菜を加え、柑橘系と少量の唐辛子、塩で仕上げたものがスタンダードです。
ペルーのセビーチェは、お魚も新鮮で、魚好きの日本人の肥えた舌も満足させてくれます。メキシコなど、他の中南米の国でも食べられますが、ペルーのセビーチェは別格。街中には、セビチェリア(Cebichería)というセビーチェ専門店もたくさん見かけることができます。
一口にセビーチェと言っても、スタンダードな柑橘+唐辛子のものから、NIKKEIスタイルの醤油ベースのものまで味付けにもバリエーションがありますし、使う魚介もお店によって様々。食べ比べをするのも楽しいです。
筆者お勧めのリマのセビーチェのお店を2つご紹介します。
La Mar Cebicheríaは、セビーチェの人気店!行列ができる日が多いので、出来れば12時の開店と同時に行くことをお勧めします。
2つめは、La Leche Cebicheria Peruanaです。在ペルー米国大使館の近くのセビチェリアです。タコ料理などセビーチェ以外の魚介料理も美味でした。
- La Mar Cebichería
- ペルー / 洋食・西洋料理
- 住所:Av Mariscal La Mar 770, Miraflores 15074, Peru地図で見る
- 電話:1-4213365
- Web:http://www.lamarcebicheria.com/lima/
- LA LECHE Cebichería Peruana
- ペルー / 中南米料理
- 住所:Calle Los Tulipanes 150 Santiago De Surco, Lima, Peru地図で見る
- 電話:986-603-987
- Web:https://www.facebook.com/LALECHECEBICHERIAPERUANA/
【2】ロモ・サルタード(Lomo Saltado)
ペルーの定番料理の代表格、ロモ・サルタード。牛ヒレ肉と野菜(じゃがいも、トマト、玉ねぎなど)を炒めたもので、ご飯と一緒に出てきます。こちらも醤油ベースで、日本人の口に合う、どこかホッとする味です。
筆者の一押しのお店は、Baco y Vaca。
リマ随一の住宅街、サンシドロというエリアの一角にあります。特におすすめは、アンガス牛のロモ・サルタード(Lomo Saltado Angus)。
ペルーの多くのレストランでは、ロモ・サルタードは食べられますので、定番の味をお試しあれ!
- Baco y Vaca
- ペルー / 中南米料理
- 住所:Av. Dos de Mayo 798, San Isidro 15073 ペルー地図で見る
- 電話:2222622
- Web:http://www.bacoyvaca.pe
【3】ルクマ(Lucuma)
ペルー人が大好きな果物が「ルクマ」。日本では馴染みがないですが、ペルーでは、豊穣の実として昔から親しまれ、神話にも登場する果物です。お勧めの食べ方は、何といっても、アイス!
ねっとりとした触感と、味わったことのない味。一口、また一口と口の中に運ぶたびに、どんどんとクセになります。筆者の印象は、「クリ+サツマイモ+かぼちゃ+α」。
ルクマの果実は、緑色の皮にオレンジがかった果肉で、栄養価も高く、抗酸化作用などが高いそうです。免疫向上・美容にも効果ありですね。
【4】チリモヤ(Chirimoya)
もうひとつ、お勧めしたい果物は、チリモヤ。世界三大美果の一つに数えられています。
大きさは片手に乗るくらい。白い果実の舌触りは、クリーミーでねっとりとしていて、甘い中にわずかな酸味も感じます。指で押してみて、柔らかいくらいが食べごろ。2~4等分に切って、スプーンですくって食べます。ちなみに、種は食べられません。
ペルーのスーパーに行くと手頃なお値段で手に入ります。筆者はすっかりチリモヤにはまってしまい、週に3個ほども食べていました。一度食べ始めると、一気にペロリ。
日本での入手は困難かつ高価ですので、ペルー滞在中にぜひどうぞ。
【5】クイ(Cuy)
最後はややキワモノ系ですが、こちらもペルー人に人気の料理「クイ」。すなわち、テンジクネズミ。換言すると、食用モルモット。ボリビアなど隣国でも食べられます。
アンデス山脈に暮らす人々にとって、昔から貴重なタンパク源として食されてきました。味は、あっさりとしていて食べやすく、鶏肉のような感じです。
クイは、ペルーのクスコが有名ですので、試すならクスコのレストランがお勧めです。クスコでクイが評判のレストランはいくつかありますが、その中で筆者はKusikuyがお気に入りです。
- Kusikuy
- ペルー / 中南米料理
- 住所:Calle Amargura 140 Cusco Cuzco, Cusco, Peru地図で見る
- 電話:84-262870
- Web:https://www.facebook.com/kusikuyrestaurante/
おわりに
美味しいもの、未知の食べ物であふれるペルー。マチュピチュなど遺跡で目を楽しませたら、美味しいペルー料理で舌も満足させてあげてください♪