ペルー
ペルー観光
行きたい世界遺産1位の空中都市マチュピチュ

【ペルー・バジェスタス島】ボートツアーで野生動物の楽園を見に行こう!

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2018年8月30日更新

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空にも陸にもたくさんの鳥!鳥!鳥!

  • 写真:まき子

いよいよ バジェスタス島 が近づいてくると、まず「クァー!クァー!」とけたたましい音が聞こえてきて、空を覆うかのようなたくさんの鳥を目にします。そして バジェスタス島 に目をやると、陸の上が黒い…?!

  • 写真:まき子

でもこれ、陸が黒いのではなく、岩場に多くの鳥が居るんです。これらの鳥たちは、ペルーペリカン(Pelecanus thagus)、ペルーカツオドリ(Sula variegata)、グアナイ鵜(Phalacrocorax bougainvillii)、インカアジサシ(Larosterna inca)などの海鳥たち。

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

ペルーペリカン はとても大きいので、目視でも十分に見られると思います。

  • 写真:まき子

グアナイ鵜も大きい!こんなに大量の鳥たちを見ることは、そうそうありません。

化石化された鳥の排泄物【グアノ】こそがこの島には必要!

  • 写真:まき子

バジェスタス島 に近寄ると、島を覆っている 白い雪のようなもの にすぐに気がつくと思います。これは野生動物たちの排泄物が、長い間にわたって堆積し化石化した「guano グアノ」と呼ばれるもの。「グアノ」は、野生の鳥たちが卵を産み育てるのにとても大切な環境なんだそう。

乱獲されたグアノ、だから立ち入り禁止になった!

  • 写真:まき子

実はこの「グアノ」は高級肥料として希少価値がとても高く、近年まで人によって削り取られていたんだそう。「グアノ」の乱獲がこの島の環境破壊につながっていることが判明して以来、一般人の上陸が禁止されています。先にも書きましたが、ボートツアーでも上陸はできません。

絶滅危惧種【フンボルトペンギン】もいっぱい!

  • 写真:まき子

「グアノ」乱獲で、出産数が少なくなってしまったのが【Spheniscus humboldti フンボルトペンギン】。絶滅危惧種に指定されています。

  • 写真:まき子

なんで南国のペルーにペンギンが?!と思うかもしれませんが、先ほどもご紹介した通り、ここは 寒流の海。南極からの冷たい フンボルト海流 が流れ込むので、ペンギンでも生息できるのですね。

ムチムチ密集!【オタリア】

  • 写真:まき子

岩の上の鳥から少し視点を変えて、海辺にも目をやってみましょう。

  • 写真:まき子

この島にも浜辺のような場所があるのですが…よーーく目を凝らして見てください。なんだか凸凹の…岩?

  • 写真:まき子

と思いきや、岩ではありません。アシカ科の 【Otaria Byronia オタリア】 が、ムチムチと浜辺を埋め尽くしているんです!よく見ると、産毛に覆われた赤ちゃんオタリアがいっぱい。

  • 写真:まき子

別の場所にも、強烈な数のオタリアを目にすることができます。

  • 写真:まき子

ガイドさん曰く、オタリアは一夫多妻、オスの周りにたくさんのメスや生まれたばかりの赤ちゃんが群がっているんだそう。時には咬みつきあうオスの格闘なんかも見ることができます。

岩場で遊んでいるのが可愛い【オットセイ】

  • 写真:まき子

オタリアより少し小柄で、岸壁を上手に登り降りしているのは、【Arctocephalus Australis ミナミアメリカオットセイ】

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

オットセイはわりと人間慣れしているんでしょうか、ボートが近寄っても全然逃げず、悠然と過ごしています。そんなオットセイの性格を知ってか、ボートもオットセイがいる岩場にかなり寄せてくれます。赤ちゃんと戯れる親子は本当に可愛いです。

重要!ボートの運行時間は? 料金は? 持ち物は?

先ほども少しご紹介した通り、【バジェスタス島】を巡るボートツアーは【Ele Chaco エル・チャコ港】からしか出ていません。ボートで30分ほどで到着し、2時間ほど巡りますが、1日2回のみの出港。

時間は午前中の 8時 or 10時 です。午後になると海風や波が強くなるからだそう。天候にもよりますが、8時より10時の方が波が荒いので、船酔いが心配な方は8時の方が良いと思います。

ボートツアーのみの参加であれば、料金はHPでも確認できますが、50ソル(約2,000円)です。

また、HPの「What to bring to the Ballestas Islands?」という項目にもあるとおり、ジャケットとサングラスは必須!ペルーの街を日中巡っていると暑いのですが、朝晩はぐっと冷え込みます。このツアーは8時か10時なのでその寒さが残っている上に、寒流の海をゆくので冷たい風が吹き寒い!寒さ対策に、脱ぎ着ができるウィンドウブレーカーなどをお持ちください。

しかも、ツアーの最中、日が照ってくるととても眩しくなります。海からの照り返しも厳しいので、サングラスもあると良いと思います。

港でビールやセビーチェなどいかがでしょう?

  • 写真:まき子

8時からのボートツアーでも、エル・チャコ港に戻ってくる頃には飲食店、お土産やさんがオープンしていて、港町らしくにぎわっています。しかも陸に戻ると暑い!

  • 写真:まき子

そんな暑い時にはビールが美味しいですヨ♪ ぜひ、ペルーの代表的ビール「CUSQUENA クスケーニャ」をお楽しみください。日本のビールに似ていて、暑い気候にぴったりのスッキリした味わいです。

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

ビールを頼むと、おつまみに出してくれる豆のようなものは トウモロコシ の一種、「choclo チョクロ」。ペルーでは一般的に食べられている、白っぽいジャイアントコーンです。

  • 写真:まき子

また、せっかく港町にきたのであれば、新鮮な魚介類を使った Ceviche セビーチェ がおすすめ!南米の定番料理ですが、やはり港町で食べると魚の鮮度の違いでしょうか、とても美味しいです。セビーチェを食べられるお店はたくさんありますが、だいたいどこも25ソル(約1,000円)ほどです。

最後に

バジェスタス島のある「パラカス」という街は、ペルーのリゾート地としても有名で、ツアーも各種あります。日本の旅行代理店に手配をお願いするのもよし、現地でもペルーの首都「リマ」のホテルでツアーを申し込むこともできると思います。もし個人旅行で行かれるのであれば、バジェスタス島ツアーのHP で事前に予約しておくと良いと思います。

ちなみに筆者はWEBで現地のツアーを申し込みました。会話は英語かスペイン語になりますが、ガイドさんはみんな親切でとても頼りになります。

ペルーというと、マチュピチュ、クスコ、ナスカの地上絵などが有名ですが、このバジェスタス島はナスカの地上絵から割と近くにあるので、ぜひ早起きしてボートツアーを楽しんでみてくださいね。

バジェスタス島
ペルー / その他スポット
住所:Ballestas Islands National Reserve地図で見る
Web:https://www.peruhop.com/tours/ballestas-islands/

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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