見どころ豊富なイタリアの首都・ローマ。コロッセオやスペイン広場、バチカンなど絶対に外せないおすすめの観光スポットと、ローマから日帰りで行ける人気観光スポットを厳選してご紹介します。
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ローマのおすすめ観光スポット
【1】トレヴィの泉
- 出典:tripnote.jpトレヴィの泉
1762年に完成した、人口噴水の「トレヴィの泉」。トレヴィとは「三叉路」という意味で、この泉の前から3本の道が伸びていることから付けられています。高さ25m、幅約20mとなっており、ローマに数多くある噴水の中でもその大きさは最大!その場に着くと、想像以上の大きさに驚くかもしれません。
泉の水は、ローマ市内から13キロ程離れたところから引かれている水路を通ってきます。ローマを代表する天才芸術家ベルニーニが手がけ、ニコラ・サルヴィが完成させました。噴水の彫刻は海がテーマになっていて、中央にはギリシャ神話の中で海を司る神である、ポセイドンの像があります。
トレビの泉で欠かせない!コイン投げのおまじない
トレビの泉で多くの観光客が行なっているのが、あまりに有名な「コイン投げ」。
- 1枚:またローマに来られる
- 2枚:好きな人と一生一緒にいられる
- 3枚:嫌いな夫や妻と別れられる
というおまじないになっています。ローマ観光では、必ず訪れたい場所のうちの一つと言える超人気かつ定番スポットです。
【2】コロッセオ
- 出典:tripnote.jp
ローマを象徴するシンボルの1つ「コロッセオ」!かつてローマ市民を熱狂の渦に巻き込んでいた巨大円形闘技場です。
当時のローマ皇帝は、人気取りと政治への関心を市民から逸らすことを目的に、連日、闘技会を開催。捕虜である兵士が剣闘士として登場し、猛獣を相手にして戦ったり、剣闘士同士で戦ったりするプログラムで構成されていました。映画『グラディエーター』の世界そのままですね。この闘技会は5世紀の中頃まで、300年にわたって続けられていたそうです。
コロッセオ内部
- 出典:tripnote.jp
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コロッセオの収容人数は、なんと約5〜6万人!こんなにも多くの観客を収容できるように設計された、当時の建築技術に驚愕することでしょう。またコロッセオの内部は非常に広く、足を踏み入れると、その大きさに圧倒されるかもしれません。
コロッセオの開門時間は8時半となっていますが、8時頃には到着しておきましょう。また、インターネットで入場チケットを予約しておけば、比較的待たずに入場できます。内部見学時には、日本語音声ガイドのレンタルが可能です。入場後に貸し出しデスクがありますので、希望者はそこでレンタルを申し込んでください。
夜のコロッセオにも注目!
- 出典:tripnote.jp
夜になると、ライトアップされたコロッセを鑑賞することができます。朝、昼とはまた異なる、幻想的な雰囲気を醸し出しています。夜のお散歩に、コロッセオを外周するのもいいですよ。
※夜間は内部への入場はできません。
【3】スペイン広場・スペイン階段
- 出典:tripnote.jp
映画『ローマの休日』でも有名なのが、こちらの「スペイン広場」。17世紀、広場の南側にスペイン大使館があったためにスペイン広場と名づけられました。映画では、主演のアン王女がジェラートを食べるシーンが有名ですが、今では保全のために階段でジェラートを食べることは禁止されています。
- 出典:tripnote.jp
137段あるスペイン階段を上まで登っていくと、ローマ市内を一望することができます。また、スペイン広場近辺には高級ブティックが数多く軒を連ねているエリアでもあるので、観光と合わせて買い物を楽しむことも出来ますよ。
【4】バルカッチャの噴水
- 出典:tripnote.jp
スペイン広場を訪れた際には、その階段下にある「バルカッチャの噴水」も見逃せません。この噴水はイタリアを代表する芸術家ベルニーニ親子が手掛けた作品で、芸術的にも貴重な遺産となっています。
別名「舟の噴水」とも呼ばれるこちらの噴水は、ローマを流れるテヴェレ川の氾濫時に流れ着いたとされる、壊れた船をモチーフとして1627年に造られました。スペイン広場を訪れた際には、この噴水にもぜひ注目してみてください。
【5】フォロ・ロマーノ
紀元前753年、後述する「パラティーノの丘」にローマが建国された後、その麓に整備された場所がこちらの「フォロ・ロマーノ」で、かつて繁栄を極めた古代ローマの中心地です。
「フォロ」とは、政治、経済、宗教の中枢となる公共広場を意味し、かつては神殿や凱旋門、裁判所などに加えて、歴代の皇帝たちが権威と財力を誇示するために次々と巨大建造物を建設していました。驚くことに、今もなお当時の遺跡の発掘作業が続いています。
「すべての道はローマに通ず」が生まれた場所!
- 出典:tripnote.jpフォロ・ロマーノ
また、「すべての道はローマに通ず」という言葉が生まれた場所でもあります。ここがイタリアのすべての道の終着点となることを目指して、時の皇帝カエサル・アウグストゥスが、このフォロ・ロマーノに立てた石柱も確認することができます。
コロッセオやパラティーノの丘と合わせて入場できる
先に紹介したコロッセオへの入場とセットになったチケットを購入することで、こちらのフォロ・ロマーノ、後述するパラティーノの丘にも入場することが可能です。この3つのスポットは隣接しているので、時間があれば共通入場券を購入してまとめて観光するのがおすすめです。
【6】パラティーノの丘
フォロ・ロマーノの南側に広がる、緑豊かな丘が「パラティーノの丘」。ローマにある七丘のうちのひとつで、最も歴史が古いといわれている丘です。
この一帯は古代ローマ時代の最高級住宅地とされており、歴代のローマ皇帝も、この丘に豪華な宮殿(パラティウム)や住まいとなる私邸を建設しました。ちなみに「パラティーノ」という丘の名前は、これらの宮殿(パラティウム)が数多くあったことに由来しています。
かつて建てられたそれらの宮殿の多くは火災などで失くなってしまいましたが、現在はアウグストゥス帝と妻リヴィアが暮らした「リヴィアの家」などの遺構を見ることができます。
敷地内にあるパラティーノ博物館(Museo Palatino)では、旧石器時代や青銅器時代のものを含め、パラティーノの丘からの出土品を見学することができます。
パラティーノの丘から見えるフォロ・ロマーノの全貌も見逃せない
パラティーノの丘には、フォロ・ロマーノの全貌を見ることが出来る絶景テラスがあります。そのテラスはファルネジアーニ庭園(Orti Farnesiani)の一角にあり、そこから望むかつてのローマ帝国の繁栄を築いた広大な遺跡群の景色は圧巻です。景色を眺めているだけで、古代ローマの人の生活が目に浮かんでくるかもしれません。
その他にも、映画『ベンハー』で有名な古代の巨大競技場跡のチルコ・マッシモや、コロッセオを見渡すこともできます。