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【13】ボルゲーゼ美術館
ボルゲーゼ公園内にある建物の中で最も有名なものといえば、こちらの「ボルゲーゼ美術館」。ボルゲーゼ公園の東側に位置しており、トスカーナ地方にあるシエナ出身の貴族・ボルゲーゼ家の歴代美術コレクション(ボルゲーゼ・コレクション)を展示しています。ちなみにボルゲーゼ家は、ローマ教皇パウルス5世を出した名門としても有名な一家です。
ボルゲーゼ美術館の見学は完全予約制となっているので、確実に訪問したい場合にはなるべく早めにチケット予約を行いましょう。また、入館者は2時間ごとに総入れ替えを行うという徹底した見学システム。「プライベートコレクションの女王」と呼ばれるほど多くの展示作品があるので、見逃したくない作品などは事前に展示場所をチェックしておくと効率的です。
展示作品はルネサンス・バロック期のイタリア美術の優品が中心で、1階が彫刻、2階が絵画コーナーとなっています。
- ボルゲーゼ美術館
- ローマ / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Piazzale Scipione Borghese, 5 00197 Roma, Italia地図で見る
- Web:http://www.galleriaborghese.beniculturali.it/it
【14】真実の口
真実の口は、6世紀に造られた赤いレンガが特徴的な、サンタ・マリア・コスメディアン教会(Santa Maria in Cosmedin)の外壁にあります。円盤状の石には海の神が彫られており、元々は、古代の下水溝のマンホール、はたまた井戸の蓋だったという説も。
そんな真実の口には、あまりに有名な面白い言い伝えがあります。嘘をつく人がそこに手を入れると、抜けなくなるという伝説です。映画『ローマの休日』でおなじみですね。伝説とはいえ、隠し事などがある人は、手を入れないほうが良いかもしれませんね。
【15】トラステヴェレ
「トラステヴェレ(Trastevere)」は、観光地化されていない昔ながらのローマらしさを感じることができる「下町的エリア」として人気の地区。ちなみにトラステヴェレという名前は「テヴェレ川の向こう側」という意味。その名の通り、ローマ市内を流れるテヴェレ川を隔てた場所に位置しており、ローマの中心地からは少しだけ離れた地区となっています。
入り組んだ石畳の道が迷路のように続くトラステヴェレは、実はローカルにも大人気のエリア!気軽に楽しめるピッツェリアや、味にうるさいローマっ子も太鼓判を押すおしゃれなトラットリアも多く、夜や週末になると多くの人で賑わいます。
そんな「ローマの日常」を感じることができるトラステヴェレでは、道に迷いながらのそぞろ歩きをぜひ楽しんでください。暖かいオレンジのライトが灯る夜のトラステヴェレもロマンチックで雰囲気たっぷりなので、夜の散策もおすすめです。
主な観光スポットはトラステヴェレ地区の中心にある「サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会」や、テヴェレ川に浮かぶ中州「ティべリーナ島」。また、ティべリーナ島からは先に紹介した「真実の口」も近くにあるので、セットで観光すると効率的に回れます。
【16】カラカラ浴場
「カラカラ浴場」は、古代ローマ時代に建てられた大衆大浴場の遺跡。212~217年にかけてカラカラ帝によって造られ、235年には周囲を囲む壁が完成しました。
そしてこの「カラカラ浴場」は、現代でいうところの大規模なレジャー施設。浴場のほかにも図書館、劇場、アスレチック室、集会場などが備えられており、当時の市民の交流や憩いの場としても重要な役割を果たしていました。そんな世界最大規模かつダイナミックな浴場エンタメ施設の当時の様子を感じることができるのが、この「カラカラ浴場」の最大の魅力です。
また7月〜8月の夏季限定で野外オペラが上演されるのも、「カラカラ浴場」の特徴のひとつ。古代遺跡で本場のオペラ鑑賞ができるということで毎年世界中から多くの観光客が訪れる、夏のビッグイベントです。
バチカン市国
バチカン市国は、ローマ市街地にある世界最小の独立国家。面積は、0.44k㎡しかなく、国民は約800人です。そしてその国民のほとんどが、枢機卿や司祭などの聖職者です。ローマ市街地に位置しますが、国境のようなものはなく、入国するのにパスポートも不要です。
旅行者からするとローマ観光の一部のような扱いですが、カトリック教徒にとっては、聖域となるカトリックの総本山です。
バチカン市国の見どころは、大きく分けると
- サン・ピエトロ広場
- サン・ピエトロ大聖堂
- バチカン美術館
の3つに分けられます。これらはミケランジェロやベルニーニなど、イタリアを代表する芸術家たちの作品の宝庫でもあります。順番にご紹介していきましょう。
【17】サン・ピエトロ広場
サン・ピエトロ大聖堂の前に広がる楕円形の広場で、先ほどから何度も紹介しているローマを代表する芸術家(彫刻家・建築家・画家の肩書を持つ)ベルニーニが設計しています。広場の大きさは、長さ340m、幅は240m、最大30万人を収容できる敷地です。中央にそびえるオベリスクは、ローマ皇帝がエジプトから持ち帰ったもので、高さ25.31mにもなります。
- 大聖堂の上にも多くの聖人像
- 出典:tripnote.jp奥にあるのが教皇の邸宅。矢印のお部屋から顔を見せる
広場から大聖堂を見上げた際に140体もの聖人像が並ぶ光景はドラマチックで、ベルニーニらしい空間演出となっています。以下で紹介する「サン・ピエトロ大聖堂」に向かって右側の回廊の奥に建つのが、教皇の邸宅です。毎週日曜の12時には、4階の右から2番目の窓にローマ教皇が姿を見せ、お祈りをされます。
- サン・ピエトロ広場
- バチカン / 観光名所
- 住所:Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano, ローマ教皇庁 (バチカン)地図で見る
- Web:http://www.vaticanstate.va/content/vaticanstate/it...
【18】サン・ピエトロ大聖堂
サン・ピエトロ大聖堂は、キリスト教の総本山の教会となっています。中央のクーポラが美しい、威風堂々とした佇まいの世界最大級の教会です。16世紀初頭に再建された際、当時ローマで活躍していた、ほぼすべての建築家や彫刻家が携わったとされています。
- 出典:tripnote.jp
- 出典:tripnote.jpミケランジェロのピエタ像
入り口の扉は5つ。左から「死の扉」、「善と悪の扉」、「中央扉」、「秘蹟の扉」、「聖年の扉」とあり、「聖年の扉」は、25年に1度しか開かない扉で、次に開くのは2025年の予定です。大聖堂での必見はミケランジェロ作のピエタ像。死んだキリストを抱く、悲哀に満ちた聖母マリアの彫刻に胸を打たれます。
- 出典:tripnote.jp大天蓋(バルダッキーノ)
もう一つは、クーポラの真下にある大天蓋(バルダッキーノ)。教皇の祭壇を覆うブロンズ製の大天蓋で、こちらもベルニーニが手掛けた高さ29mもの大作です。
時間と体力がある方は、教会内ドーム「クーポラ」にある展望台へ上ることもできます(有料)。そこから見下ろすバチカンの景色は、一度目にすれば、忘れることの出来ない景色となるでしょう。
サン・ピエトロ大聖堂の見どころはとにかく尽きないので、オーディオガイド(有料)を借りて見学することをおすすめします(日本語ガイドあり)。オーディオガイドは、エントランスホールの左手にある音声ガイド貸出しカウンターでレンタルすることができます。
- サン・ピエトロ大聖堂
- バチカン / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano, ローマ教皇庁 (バチカン)地図で見る
- Web:http://www.vaticanstate.va/content/vaticanstate/it...