【スペイン】世界遺産トレド旧市街の街歩きルート

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• 中世の街並みが美しい古都トレド
• 【1】軍事博物館「アルカサル・デ・トレド（Alcázar de Toledo）」
• 【2】ゴシック建築の最高傑作「トレド大聖堂（Santa Iglesia Catedral Primada de Toledo）」
• 【3】レストランで名物料理「パレンシア・デ・ララ（Palencia de Lara）」
• 【4】エル・グレコの大作を収蔵「サント・トメ教会（Iglesia de Santo Tomé）」
• 【5】美しい中庭「サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会（Monasterio de San Juan de los Reyes）」
• 【6】トレド発祥の革製品店「クエーリョ（Cuerho）」
• 【7】歴史感じる美しい石橋「サン・マルティン橋（Puente San Martín）」
• 【8】トレド市街をジップラインで「フライ・トレド（Fly Toledo）」
• 【9】旧市街を見渡す展望台「ミラドール・デル・バジェ（Mirador del Valle）」
•    【オマケ】超穴場絶景スポット「ピエドラ・デル・レイ・モロ（Piedra del Rey Moro）」
• 【10】高台の高級ホテル「パラドール・デ・トレド（Parador de Toledo）」
• マドリードからの日帰りで楽しめる古都

中世の街並みが美しい古都トレド

• 写真：Mayumi Iwasaki

トレドはスペインの首都マドリードから南に70km離れた場所にあるカスティーリャ＝ラ・マンチャ州の州都。旧市街はタホ川に面していて、街全体がぐるっと城壁で囲まれています。

• 写真：Mayumi Iwasaki

6世紀から約1000年間、西ゴート王国の首都として政治経済の中心でしたが、16世紀に首都がマドリードに移ってからその勢いは衰え、まるで時間が止まっているかのように当時の雰囲気をそのまま残しています。

• 写真：Mayumi Iwasaki

旧市街全体はそこまで大きくありませんが、細く曲がりくねった道が多いので歩いて回るとなるとかなり疲れます。今回は、そんな古都トレドを効率的に楽しめる街歩きルートをご紹介します。

【1】軍事博物館「アルカサル・デ・トレド（Alcázar de Toledo）」

トレド旧市街の北東部にある「アルカサル」はローマ帝国時代に宮殿だった場所を、16世紀軍事要塞に改築したものです。

• 写真：Mayumi Iwasaki

現在内部は軍事博物館になっていて、当時の武器や軍服などが展示されています。高台に建てられているので旧市街一帯で一番目立つ建物で、四隅の塔が特徴的などっしりした佇まいが、城塞の名残を感じさせます。

【2】ゴシック建築の最高傑作「トレド大聖堂（Santa Iglesia Catedral Primada de Toledo）」

• 写真：Mayumi Iwasaki

トレド大聖堂は1226年から1493年まで、250年以上という壮大な年月を要して建てられたゴシック建築の最高傑作と言われています。残念ながら2019年9月現在鐘楼は改修工事中でしたが、路地から見上げただけでもそのダイナミックさに圧倒されます。

• 写真：Mayumi Iwasaki

4つの側廊と22の礼拝堂を持つ広大な聖堂内は、繊細な装飾が壁一面に施された主祭壇や、黄金に輝く煌びやかな礼拝堂など見所がたくさんあります。特に聖具保管室にはスペインで活躍した画家エル・グレコの絵画『キリストの聖衣剥奪』を始め様々な美術作品が展示されていて、さながら美術館のようです。

• 写真：Mayumi Iwasaki
• 写真：Mayumi Iwasaki

チケット購入時に付いてくるオーディオガイド（残念ながら日本語はありません）で1つ1つをじっくり見ているとかなりの時間を要します。気になるところをピックアップして効率よく見学するのがオススメです。

【3】レストランで名物料理「パレンシア・デ・ララ（Palencia de Lara）」

トレド大聖堂の近くには、トレドの名物料理をいただくことができるレストラン「パレンシア・デ・ララ」があります。スペインでよく見るタパス・バルよりも少しエレガントな雰囲気のレストラン・バルで、こちらでランチをいただくのがおすすめです。

• 写真：Mayumi Iwasaki

トレドはスペインの内陸に位置しているので、狩猟で捕獲されたシカやウズラ、野ウサギなどのジビエ料理が有名です。調理方法はシンプルにローストしたものから豆などと一緒に煮込んだものなど色々あります。

• 写真：Mayumi Iwasakiトレド名物のヤマウズラ Toledo partridge（€21.00 / ¥2,500）

こちらはトレドの名物料理「ヤマウズラ」。ジビエと言うとクセがある赤肉のイメージもありますが、臭みのない柔らかくジューシーな身と、オーブンで焼いたパリパリの皮がとっても美味しいですよ。

【4】エル・グレコの大作を収蔵「サント・トメ教会（Iglesia de Santo Tomé）」

• 写真：Mayumi Iwasaki

「パレンシア・デ・ララ」でトレド料理を満喫した後は、エル・グレコの大作を見学しに「サント・トメ教会」に向かいましょう。レストランからサント・トメ教会までは徒歩5分程度の距離ですが、トレドらしい細く曲がりくねった道を散策しながら、目的地に向かうまでの道のりも楽しめます。

• 写真：Mayumi Iwasaki

サント・トメ教会は14世紀に建てられた小さな教会ですが、エル・グレコの最高傑作と言われている『オルガス伯の埋葬』が展示されていることで有名です。入場料は€3.00（355円）掛かりますが、幅4.8m×高さ3.6mという大作は門外不出なので、せっかくトレドに訪れたらこの作品を観ておきましょう。

【5】美しい中庭「サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会（Monasterio de San Juan de los Reyes）」

• 写真：Mayumi Iwasaki

サント・トメ教会から西に5分程歩くと見えるのが「サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会（Monasterio de San Juan de los Reyes）」です。駅や観光バスの駐車場とは逆に西端にあるせいか、観光客も少なく落ち着いた雰囲気です。

• 写真：Mayumi Iwasaki
• 写真：Mayumi Iwasaki

トレド大聖堂ほど大きくなく華美な装飾もありませんが、天井の高い白い礼拝堂ののステンドグラスから差し込む光の筋がとても幻想的で、何だかとても神聖な気持ちになります。

• 写真：Mayumi Iwasaki

ここの見所は中庭にある美しい外回廊です。1階がゴシック様式、2階がプラテレスコ様式、3階がムデハル様式と異なる建築様式をミックスしていて、その独特の装飾の美しさは一見の価値ありですよ。