スリランカで最も歴史が長いお祭り「ペラヘラ祭り」をご存知でしょうか? はじまりは紀元前3世紀と言われています。煌びやかに装飾された象やダンサーの行列が夜の街を練り歩く姿は圧巻です!
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ペラヘラ祭りとは?
上記の通り、スリランカで最も歴史の長いお祭りで、アジア三大祭りの一つと言われています! 「ペラヘラ」は「行列」という意味です。祭りの目的は主に2つあり、①世界遺産・古都キャンディにある佛歯寺のお釈迦様の歯に敬意を払うこと、②スリランカの大地に雨が降り、豊かな収穫が得られるように願うこと、とされています。
ペラヘラ祭り自体はスリランカ国内各地で行われていますが、キャンディのエサラ(太陽暦で7月か8月)の月の新月から満月にかけての2週間に行なわれる、エサラ・ペラヘラ祭りが最大の規模です。
キャンディでは、煌びやかに装飾された象や選ばれしダンサー、旗持ちなど大勢が行列を成し、街を練り歩く様子が見られ、多くの観光客も集まります。スリランカに行くなら是非見ておきたいお祭りです!
キャンディでのペラヘラ祭りの様子
佛歯寺での儀式
行列は夕暮れから街を練り歩き始めます。その前に、佛歯寺では象を装飾し、お釈迦様の歯を載せる儀式を行います。そういった神聖な場所での写真撮影は禁止されています。静かに見守りましょう!
行列の構成員
行列の構成員は以下の通りです。
電飾で装飾された象
象は総勢50頭ほどいるようで、着飾られ方にも違いがあります。スリランカ国内各地から背の高さ・体重・牙の長さなどで選りすぐられた象が、ペラヘラ祭りのために運ばれて(もしくは歩いて)きて、神聖な役目を伝統的に果たしています。
ダンサーや演奏隊、旗持ち
ペラヘラ祭りを彩るダンサーや演奏隊、旗持ちには、スリランカが王国だったころ、王様を喜ばせるためにダンスをしていた人々の子孫を中心に、数千人が選ばれます。なんと、ダンサーたちは年に1回のお祭りに向けて、1年中ダンスの練習をしているそうです! それは素晴らしいクオリティーになりますね。
練習だけでなく、ペラヘラ祭りが近くなるとお釈迦様に敬意を払うためアルコールを飲まないようにしたり、ベジタリアンの食事にしたりするなど、伝統的な習慣を守っています。
行列の見物方法とアドバイス
行列はキャンディの街中を練り歩きますが、ルートはしっかり決められて柵で囲われており、見物客はその柵の中に入ることができません。そのため、より前の方で観たい人は、早めに陣取っておく必要があります!
街中には西洋人旅行者が非常に多く、西洋でのペラヘラ祭りの知名度や、観光地としてのスリランカの認知度の高さを伺い知れます。西洋の方は平均的に身長が高いので、彼らよりも前に陣取ると良いかと思います(笑)
とはいえ、夕暮れ後に来ても行列は観ることができるのでご安心ください! 見物客が多いとは言っても、象が見えないほど遠くから観るようなことにはなりませんし、行列は同じルートを何周かするので、最初から最後までいる必要は特にありません。